経営破綻を繰り返し評判も良くないアリタリア航空で行く12時間空の旅

2019-07-10

 今回のミラノ出張ではアリタリア航空を利用した。もちろんJALかOne World系のエアライン利用を真っ先に考えたのだが、成田からミラノまで直行便で行けるというアリタリアの利便性は何物にも代え難かった。

 で、そのアリタリア航空と言えば、経営状態が思わしくなく幾度も経営破綻をしている。一番最近では2017年5月に破綻した。それから2年以上経過し、再建が進んでいるのかよく分からないけど、とりあえず成田からローマとミラノへの直行便は毎日飛び続けている。

 しかし巷の評判はすこぶる悪い。機材がボロくて乗務員の態度が悪いなんてのは序の口で、信じられないような話がネットの口コミにはゴロゴロ転がっている。というか、アリタリアを利用するのはこれで3回目で、自分自身はまだひどい目に遭ったことがない。でも今度こそは何かあるかも?と、覚悟して乗ってきた。

成田空港第一ターミナルRICOH GR3, f5.6, 1/30sec, ISO1250, 0EV
 と思ったら、いきなり荷物を預けるカウンターで出発が2時間遅れると宣言されてしまう。いわゆる「使用機材の到着遅れ」だ。いや、実は前夜からFlightradar 24でチェックしていたので知っていたのだけど。いずれにしろ今回は乗り継ぎもないので多少遅れても大きな問題はない。

 最終的に出発時間は再々度訂正されて1時間半遅れとなった。2時間遅れると思い込んでどこかで居眠りでもしていたら大変だ。YDK!と一瞬思ったけど、機内の清掃とか出発準備を端折ったんじゃないかと心配になる。

 

アリタリア航空A330-200RICOH GR3, f2.8, 1/1600sec, ISO200, 0EV
 成田-ミラノ線の使用機材はA330-200だった。少し前まではローマ線同様にB777-200ERだったが、少し小さくなった。でもB777-200ERよりA330-200のほうが機齢が若いし、エアバス機にしては乗り心地も良い。

 あと、エコノミークラスはB777だと3-4-3の10列という国内線並のキツキツ配置に対し、A330だと2-4-2の8列配置になる。B777の方が客室内径は大きいとは言え2席分も差はないから、A330のほうが快適なはずだ。あと窓側の席を取った場合、通路に出るために一人だけどかせば良いので気が楽だ。でも今回は行きも帰りも隣は空席だったので、どっちにしても楽ちんで超ラッキーだった。

アリタリア航空A330機内RICOH GR3, f2.8, 1/30sec, ISO3200, 0EV
 機内エンターテイメントシステムもだいたい今風で、USB-Aの充電ポートも各席に付いていた。飛行機で映画は見ない派なのでどんなプログラムがあったのかは知らない。なんかあの高さ、位置、サイズの画面を眺めていると疲れてしまう。多分老眼のせいだと思う。だからBGVとしてフライトinfoを表示したまま、iPhoneでBGMを聴きながらKindleで本を読んで時間を潰していた。

 シートや設備に関しては言われるほどボロくないと思う。でも帰りの機体ではトイレが壊れていた。いや、使えないわけじゃないけど明らかに壊れていた。壁に固定されてなくてブラブラしているというかなんというか…。言葉ではうまく説明できないけど、排水されていった色々なものはどうなっているのか心配な程度には壊れていた。

アリタリア航空 機内Wi-FiiPhone X screenshots
 機内Wi-Fiサービスもちゃんとあった。国内線と違ってもちろん有料だ。特にネット依存症ではないのだけど、ものは試しと10MB分のパケットを$2で買って接続してみた。それこそTwitterくらいなら何でもない。が、画像のロードは超遅い。そして10MBはあっという間に使い切ってしまう。「ギガ」がどうのこうのと言ってる時代に「メガが減る!」という貴重な体験ができた。

アリタリア航空機内食RICOH GR3, f4.5, 1/25sec, ISO3200, 0EV
 食事は出発後と到着前の2回。2回目は簡易版だ。そして途中にサンドイッチが配られる。飲み物は食事時に配られる以外に、最後部まで行くとセルフサービスのカウンターがあるので、そこから自由に持って行けと言うことになっている。それはそれでとても理に適った仕組みだと思う。

 メインの食事の選択肢は「Italiano o Japonese?」だった。和食を食べてみたのだが、やはりご飯が美味しくない。でも機内食って普段食べたことないような妙な食べ物であるからこそ楽しいのではないかと思う。「うわ!まずい…!」と思いながらニヤニヤしつつ喜んで完食した。

マルペンサ空港のアリタリア航空ラウンジRICOH GR3, f4.0, 1/30sec, ISO250, 0EV
 帰りはマルペンサ空港にあるアリタリアのラウンジに入ってみた。SkyTeamの上級会員じゃなくてもチケットを買えば入れる。内装や調度品などはさすがイタリア!という造りだ。すごく豪華で品があって格好イイ。居心地も良い。このこだわりとセンスで機内もなんとかしてくれればいいのに。

シベリア上空の機窓RICOH GR3, f2.8, 1/30sec, ISO1250, 0EV
 帰りはロシア北部の白夜すれすれのところを飛んでいく。窓の外のは何とも言えない色をしていて綺麗だった。これだからやはり窓側に座りたくなる。

 ということで、往路便が多少遅れたくらいで、今回も荷物の扱いなど含めて全くひどい目には遭わなかった。シートも壊れていなかったし汚れてもいなかったし、乗務員の対応も愛想もそれほど悪くなかった。でもそう感じるのは普段仕事でイタリア人と関わっているからなのかも知れない。

 それよりも飛行機に乗るとき一番重要なのは、周囲に座る他の乗客達との相性だ。そればかりはどんなに良いエアラインに乗っても運頼みだ。今回は先に書いたように隣はいなかったし、前後も特に問題なかったから超ラッキーだったと思う。

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