飛行機の写真を撮るために羽田と小松と伊丹を1日でハシゴする

2019-07-25

 いきなりだがタイトルにはウソがある。というのは、実際は写真を撮るために出かけたのではなく、出かけたついでに写真を撮ってきただけだ。

 前回記事の流れでマイル修行の今期中完了を目指して先日も空の旅に出かけてきた。今回は特に行き先での予定を設けず、午前中に羽田−小松を往復し、午後には羽田−伊丹を往復するという、いかにもマイル修行のラストスパートらしいルートを設定した。

 それでもただ行って帰ってくるだけではつまらない。かといって現地で何かできるほど時間はない。

離陸するJAL B777-200Nikon D500, AF-S 200-500mm F5.6E ED VR (500mm), f10, 1/125sec, ISO100, 0EV
 ならば各空港ターミナルビルの展望スポットからお手軽に写真を撮るくらいならできるはずだ、と思いつき、急遽当日の朝になってNikon D500とAF-S 200-500mm F5.6Eをカバンに詰め込んで出かけることにした。

 

着陸するタイ国際航空B747-400Nikon D500, AF-S 200-500mm F5.6E ED VR (500mm), f5.6, 1/400sec, ISO140, 0EV
 まずは朝、羽田空港にたどり着いてすぐに第一ターミナルの展望デッキに出てみた。北風運用でA滑走路は着陸専用だが、そもそも朝7時前後に羽田に到着する飛行機は少ない。

 そんな中、タイ国際航空のB747-400が降りてきた。4発機の中でもB747は特に格好イイ。引退が進み、旅客定期路線で運航されているB747は超レア機だ。偶然だが姿を見ることができて良かった。

ANA B737-400Nikon D500, AF-S 200-500mm F5.6E ED VR (200mm), f5.6, 1/500sec, ISO220, 0EV
 そしてわずか50分のフライトに乗って小松空港にやってきた。羽田もそうだったが残念ながらこの日はどん曇で小雨もぱらついており写真日和ではない。滑走路の向こうには北アルプスの山々が聳えているはずだが、この日は雲に隠れていたのか近くの低い山々しか見えていなかった。

 晴れた冬だったらこのターミナルビルから普通に撮るだけで、そこそこ絶景飛行機写真になるだろう。修行が終了しても、また冬になったらカメラ持ってやってこようと思う。

JAL B737-800Nikon D500, AF-S 200-500mm F5.6E ED VR (240mm), f11, 1/125sec, ISO100, 0EV
 北陸新幹線が開業するまで、羽田-小松線は幹線並みに利用客が多く、たしか国内線では最大規模のB777-300が飛んでいたし、更にその昔にはB747も飛んでいたはずだ。しかしごく標準的な地方空港にしか見えない現在の様子からは、そんな大型機が飛んでいたとはちょっと信じられない。

 今は羽田便でさえB767かまたはB737に小型化され、便数も大幅に減らされて少し寂しい状態になっている。

伊丹空港にアプローチするANA B737-800Nikon D500, AF-S 200-500mm F5.6E ED VR (440mm), f5.6, 1/320sec, ISO100, 0EV
 小松から羽田に一度戻りお昼ご飯を食べてから今度は伊丹に飛んだ。伊丹空港は現在大改修が行われていて、何度も訪れていて勝手知ったる空港なはずなのに、ターミナルビル内で迷子になってしまった。

 さて、なんとかたどり着いた展望デッキから、着陸機が進入してくる方向に大阪の中心部が見える。これもまた空気が澄んだ晴れの日の午後、特に夕日の時間帯はとても綺麗な絶景飛行機写真が撮れるんじゃないかと思う。

伊丹空港を離陸するJAL E-190Nikon D500, AF-S 200-500mm F5.6E ED VR (410mm), f8.0, 1/125sec, ISO100, 0EV
 JALのERJ-170/190やANAのDHC-8-Q400など、羽田ではあまり見られない小型機が多いのが伊丹空港の特徴だ。一方でB777とかB767クラスの中大型機も羽田線を中心にたくさんに飛んでくるし、展望デッキもわりと低い位置にあって滑走路まで近いので色々楽しめる。

羽田に着陸するANA B777-200ERNikon D500, AF-S 200-500mm F5.6E ED VR (200mm), f5.6, 1/13sec, ISO1600, -0.7EV
 そして夕方の便で伊丹から羽田に戻ってきたらちょうど日没を迎えた。首都高速の渋滞解消待ちを兼ねて、再び第一ターミナルの展望デッキに出て、夕景&流し撮りに挑戦することにした。

 ↑この写真は実際は失敗写真だ。ピントは来てると思われるが、流し撮りが合わせきれず全面的にブレている。でも、タイミングが一番良くて何となく一番見栄えがする気がするので採用することにした。

ANA B787-8流し撮りNikon D500, AF-S 200-500mm F5.6E ED VR (200mm), f5.6, 1/20sec, ISO2000, -0.7EV
 午後7時を回り真っ暗になってきた。開放F5.6のレンズではそろそろ撮影可能な限界だ。スローシャッターで流しつつ連写すると、当然ながら秒間10コマとかは無理で、撮影リズムがかなり狂う。でもたまに、こうしてコリジョンライトが光った瞬間にピタッと合う瞬間があるから嬉しい。

 さて、今回カメラは動体用のNikon D500に200-500mmを使った。しかしD500にワイド端200mmというのは空港内で使うには長すぎることを痛感した。70-200mmか70-300mmくらいのレンズがもう一本必要じゃないかと思い始めている。本当は60-250mmF4こそがこういう場合にはぴったりなのだが、残念ながらFマウントにはそういうレンズはない。

 なお、これでさらに4フライト消化したので、合計45フライトとなった。進捗率は90%で残すところあと5フライトということで、現在の計画では9月中にゴールに到達する見込みだ。

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