9月に就航したばかりのJALの次世代主力機エアバスA350に乗ってきた

2019-09-19

 JALの最新鋭機エアバスA350-900が、いよいよ今月から羽田−福岡線で営業運航を開始した。外からその姿を眺めるだけでなく、チケットを買えば誰でも乗れるのだ。

 初便は無理だけれども、まだピカピカで新鮮なうちに体験しておこうと思い、就航から2週間と経っていない9月11日にA350で往復するチケットを確保した。

 なお、福岡へ日帰りでも何とも思わない程度にマイル修行の後遺症は残っている。

JAL A350-900 1号機RICOH GR3, f4.5, 1/2000sec, ISO200, 0EV
 JALのA350-900はすでに2号機までデリバリーされているが、9月中旬時点で実際に営業運航しているのは初号機 JA01XJ のみだ。運航路線は羽田−福岡線で1日3往復している。

 A350の全体のシルエットはごく標準的な双発大型機のそれだが、クルッと巻き上がった翼端、シュッとして縦長に見える機首、ポンタというかゾロマスクというか、黒くて愛嬌のある操縦席の窓が外観上の特徴だ。
 

JAL A350 クラスJRICOH GR3, f3.5, 1/30sec, ISO1600, 0EV
 往路は羽田発の始発6時15分発のJL303便。クラスJに乗ってみた。シートも含めた機内設備も全て一新されている。

 クラスJは横に2-4-2の8列配置でピッチも広くて快適だ。これが基本的に普通席料金+1,000円で乗れるのだから、お得以外の何ものでもない。自分がJAL派である大きな理由の一つがこの快適でコスパの良いクラスJの存在だ。
 

JAL A350−900 クラスJ個人モニターRICOH GR3, f2.8, 1/40sec, ISO200, 0EV
 国内線だけど各席にエンターテイメントシステムが付いている。普通席でもこれは同じだ。映画やTVドラマやバラエティ、音楽プログラムに加え、今まで座席ポケットに入れてあった機内誌も電子書籍化されている。

 さらに↑こうして機外カメラの映像を流しておくこともできる。垂直尾翼に付いたカメラからの映像はとても新鮮で、飛行機好きには堪らない。ずっと見ていられる。

 あと、機内Wi-Fiシステムが一新されている。今までは離陸5分後から着陸5分前までしか利用できなかったが、A350では離陸前から着陸後まで、機内にいるほとんどの時間利用可能だ。
 

JAL A350-900 クラスJのテーブルRICOH GR3, f8.0, 1/500sec, ISO200, 0EV
 その他、細かい収納ポケットが増えていて、しかもタブレットやスマホに最適化されていたりする。テーブルはクラスJの場合、従来と同様にサイドのアームレストから引き出す方式になっているが、普通席はどうなっているのだろう?

 あと重要な装備として各席にそれぞれ電源が付いている。USB-Aだけでなく普通のACソケットもあるから、ケーブルかACアダプターさえあればスマホもパソコンもカメラも充電できる。

 ただ、何となくなのだが、従来のクラスJシートより横幅が狭くなってるような気もする。隣席との間にあるカップ置き場は旧機種のクラスJシートの方が大きかったような…? 真相は分からない。
 

JAL A350-900の窓RICOH GR3, f2.8, 1/30sec, ISO200, 0EV
 最新鋭機らしく窓も大きい。B787と比べても遜色ないかも知れない。まだ新しいので窓も汚れておらず傷もなかったから視界はとてもクリアだ。

 日よけのシェードは昔ながらの物理的な板をスライドさせる方式で、B787のような格好良いギミックはない。
 

JAL A350-900 機窓からの眺め(富士山)RICOH GR3, f8.0, 1/800sec, ISO100, 0EV
JAL A350-900 機窓からの眺め(福岡空港離陸直後)RICOH GR3, f2.8, 1/2500sec, ISO100, 0EV
 その窓からの眺め。特徴的な形状の翼端が格好イイ。そしてA350は機内がとても静かなことが特徴なのだが、実際体験してみるとそれがよく分かる。本当に静かだし変な振動もない。

 口コミでは「スラストリバーサーに気がつかないくらい静かだ」という話もあったが、さすがにそこまでではなかった。が、それは比較的前方席だったからで、翼にエンジンが遮られる後部席だと本当に聞こえないのかも知れない。
 

E170とA350RICOH GR3, f4.5, 1/800sec, ISO100, 0EV
 とんぼ返りはせず、少しだけ福岡で遊んでいた。帰りの便は15時発のJL318便だ。朝乗ってきた JA01XJ はその後一度羽田に戻り、また福岡にやってきたところで、これの折り返し便に乗るのだ。

 まだ1機だけのA350だが、順次導入され就航路線が増えていき、そのうちB767やB777のように、見ても乗っても何とも思わなくなる日が来るのだろう。

最後にA350-900の感想をまとめておく。

  • 評判通り機内はとても静か
  • 乗り心地はとても良い
  • クラスJのみ体験したが、シートと装備は最新でとてもよくできている
  • でももしかして幅が狭くなってない?
  • エアコンがちょっと弱い気がした(特に地上にいてAPUで動作してる時)
  • 定時出発ができず遅れ気味なのはまだいろいろ慣れてないから?

そんな感じだ。真偽不明のごく個人的な印象が多いので割り引いて受け取って欲しい。

2019-09-19|タグ: , , , ,
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