昨年は梅の開花が大幅に遅れて、東京東部で見頃を迎えたのは確か3月に入ってからだったと思う。寒さは去年とあまり変わらない気がするのだが、今年の梅はどうやら例年通りに開花が進んでいるらしい。
ということで2月下旬の休日(天皇誕生日)、朝起きてみたら予報よりも天気が良さそうだったので、亀戸天神にカメラを抱えてブラブラと散歩に出かけてきた。そろそろ見頃を迎えているはずだ。
青空に白梅。背後はもちろん東京スカイツリー。うん、いい感じに咲いている。
中央の参道脇にある白梅はわりと早咲きなのだが、まだまだ咲き続けていて見頃が続いている。
カメラはPENTAX KFに初めてDFA★50mmF1.4をつけてみた。大きさと重さ的に似合わないものの、ファインダー覗いて撮影するのに何の問題も無い。ファインダーは明るいしAFも素早くて使い心地はいい。あとは定番望遠ズームDA55-300mmF4.5-6.3PLMも持ってきた。
逆光気味で絞りを開けて寄ってみる。それにしてもさすが約1kgもの重さがあるDFA★レンズだ。ピント面のシャープさもボケの柔らかさも全体的なクリーンさもとても良い。ピントさえちゃんと合わせられれば(KFとDFA★50mmF1.4の組み合わせに特に問題があるとかではなく、一眼レフの大口径近距離の一般的な問題という意味で)。
そう言えば、なんでもかんでも開放で撮るという癖はだいぶ抜けてきた。今回貼った写真の中では開放F1.4で撮ったのはこのカットくらいだ。風で揺れているということもなかったので多分ピントはちゃんと来ているはず。前ボケはもちろん白梅(白加賀)だ。
そして亀戸天神名物のしだれ紅梅も咲いていた。垂れ下がった緑の軸にたくさんの八重の紅梅が咲いている。甘い香りも周囲に漂っていた。
実は2週間前にも一度様子を見に来ているのだが、その時はまだしだれ紅梅は全く咲いてなかった。ここ1週間くらいの間に一気に開花したのだろう。
受験シーズンも終盤戦だろうか。この日も多くの参拝者がいて合格祈願の絵馬がたくさん奉納されていた。
東側の並木はまだこれからという木も多かった。梅はソメイヨシノのように一気に咲いて一気に散る花ではないので、亀戸天神全体ではまだまだしばらくは楽しめるだろうと思う。
望遠ズームを持ってきた一番の目当てはいわゆるウメジローを撮ることだ。
期待していたとおり、探すまでもないくらいたくさんのメジロが蜜を吸いに亀戸天神に押し寄せていた。メジロは珍しくもなんともない鳥だが、何度撮ってもかわいい。
そんなメジロたちにちょっかいを出して追い払っていたのがヒヨドリ。「良く見るとかわいいんだから、そんなことしなければもう少し好かれるのに……」と見知らぬ人が横でつぶやいて思わず相づちを打ってしまった。
ということで、今年分の梅はもう十分堪能したと思う。あと1ヶ月もすればソメイヨシノの季節を迎えているだろう。その前に河津桜もあるし、さらに4月末になればまたこの亀戸天神は藤の季節を迎えているはずだ。
冬が去って行くのは名残惜しく、春のぬるさは嫌いなのだが、花が咲くのは楽しみだ。