夏と言えば海だ。青くて穏やかな海、真っ白な砂、眩しい太陽と抜けるような青空… そういう典型的な海遊びをしたい。いや、水遊びしたいわけでなく、そんな景色を眺めながらボケッとして、時々写真を撮るだけでいい。リゾート万歳。
しかし今の状況では遠出は無理だ。沖縄に行くなんて夢のまた夢。しかも天気が良かった8月前半はオリンピックが開催されていて、さらにいろいろと行動が制限されていた。外房にも湘南にも行けない。その後は真夏だというのに大雨がやってきた。
でも海なら東京にもある。水に入ることを諦めれば砂浜だってある。そうだ、久しぶりに城南島海浜公園へ行こう!
ほら、こんなに見事な「夏!」が広がっていた。水質についてなんだかんだ言われている東京湾の水だが、遠目に見れば十分に青い。近づいてみると何とも言えない色をしているのだが。臭いは嗅がない方が良い。
なお、砂浜があるとは言え遊泳は禁止されている。水質が非常に悪いとか監視体制がないとかいろいろな理由があると思われる。海の家的なものはないが自販機はある。
南国リゾートではなく東京湾に面しているので沖合には大きな貨物船などが行き交っていて賑やかだ。いずれにしろこの日は雲がとても良い感じで、見事な景色だった。そしてやっぱり海は青くて夏を感じる。
城南島海浜公園と言えば、言わずと知れた羽田空港展望スポットでもある。B滑走路22に進入する飛行機が真上を掠めていくのだ。空港と砂浜と言えば憧れのリゾートみたいではないか。花が咲く立派な木もあってハワイみたいな気がしないでもない(盛り過ぎ)
飛行機クラスタとしてはもちろん、機体を大きくアップで撮りたい。着陸機はとても近くを通過するので普通に撮るだけならそれほど長玉は必要ない(あればあったで使えるのだが)。APS-Cで200mm程度でわりと満足できる。真ん中の写真みたいに55mmのワイド端でA350-900が画面いっぱいになる。
公園のすぐ横は東京港への入り口になっている。対岸の中央防波堤改め令和島にはコンテナ用のガトリングクレーン(通称キリン)が並んでいる。そんな風景を前にのどかな砂浜が広がる風景はここならではだ。
海鳥なんかもいる。ウミネコとかウミウとか。ミサゴなんかもいるようだがこの日は残念ながら見かけなかった。
ということで、とても天気が良い日ながらも、雲ひとつない快晴というわけではなく入道雲が海上にあったおかげで、ファインダーの中と撮れた写真の中で夏を楽しむことが出来たような気がする。
城南島海浜公園ではレンジがそこそこ広いズームレンズがあるといろいろと楽しめてしまう。55-300mmなんかは決して高倍率ズームと言うほどではないが結構ぴったりな感じだった。そして20-40mmとの組み合わせも意外なくらいに相性が良かった。