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羽田からセントレアへ飛び「FLIGHT OF DREAMS」でB787初号機をじっくり見てくる

 マイル修行の後遺症でいまだに飛行機に乗ってフラッと気ままな旅に出たくなることがある。そんな気持ちがついに高じて、急に思い立って日帰りの旅に出てきた。目的地は名古屋。普通は東京から飛行機で行くところではないが仕方がない(何がだ?)。

 ともかく、せっかくセントレアまで行ったなら、是非見ておかないといけないのが「FLIGHT OF DREAMS」だ。ここにはボーイング787の初号機ZA001が展示されている。そうなった背景と経緯は色々あるのだが、詳細はここでは省く。

 とにかく今はセントレアの片隅で展示されているのだ。見に行かなくては!

PENTAX K-1改, HD DFA 15-30mm F2.8ED SDM WR(23mm), f2.8, 1/40sec, ISO3200, -0.7EV
 うむ、格好良い。FLIGHT OF DREMSはもちろん入場料がかかるのだが、機体を見るだけなら併設されたフードコートからでも見える。もちろん入場した方がより格好良く見えるし撮れる。この写真は有料エリアから撮ったものだ。プロジェクションマッピングについては後述する。

 入場料は大人1,200円、子ども800円だが、2月と3月の間はJALのセントレア発着便利用者は半額になるというキャンペーンをやっているので、それを利用して600円で入れてもらった。
 

PENTAX K-1改, HD DFA 15-30mm F2.8ED SDM WR(15mm), f4.0, 1/30sec, ISO800, -0.7EV
 特徴的な形状のエンジンカウルにはロールスロイスのマークが付いている。なおANAのB787のエンジンはこの初号機同様にRRだが、JALのB787はGEのエンジンを積んでいる。

 この機体は2015年にシアトルからセントレアに自力で飛んできたのだが、その後油脂類や電気系統などほとんどの装置は取り外されたそうで、今となっては飛べない身体になっている。
 

ENTAX K-1改, HD DFA 15-30mm F2.8ED SDM WR(15mm), f2.8, 1/30sec, ISO1600, -0.7EV
 だからこの展示機には1枚目のファンブレードは付いているが、その奥にあるはずのエンジン本体は取り外されており、中身は空だ。ちょっと悲しい。
 

PENTAX K-1改, HD DFA 15-30mm F2.8ED SDM WR(22mm), f4.0, 1/30sec, ISO3200, -0.7EV
 ノーズギア。グランドハンドリングの職にでも就かない限り、このクラスの飛行機のノーズギアをまじまじと見る機会は少ない。ZA001はレジ番ではなく試験機番号だ。
 

PENTAX K-1改, HD DFA 15-30mm F2.8ED SDM WR(15mm), f4.0, 1/30sec, ISO1600, -0.7EV
 お尻からの眺め。最後尾の排気口はAPU(補助動力)のものだ。B777の時代まで機体尾部は縦に平べったくするのが流行っていたが、その後結局円錐形状に戻ったのはやはり空力技術の進歩なのだろうか?
 

PENTAX K-1改, HD DFA 15-30mm F2.8ED SDM WR(30mm), f2.8, 1/50sec, ISO3200, -0.7EV
 普段見ることができない細部をじっくり見て回れる。飛行中の機体を写真に撮るとなかなか解像しないボディに書かれた小さな文字をじっくり読んで回ったりした。

 B787は主翼の付け根にこうしたエアインテークがある。なんのためのものか分からない。しかし使用時は熱を持つものらしく、危ないから触るな的な注意書きがいろいろ書かれている。
 

PENTAX K-1改, HD DFA 15-30mm F2.8ED SDM WR(21mm), f4.0, 1/20sec, ISO3200, -0.7EV
 機体右舷に階段が設置されていて機内に入れるようになっていたので当然入ってみた。見られるのは機体前方のコックピットまわりだけだ。おぉ! 格好良い! ただし硝子を隔てて眺めるだけで、シートに座ったりは出来ない。

 あと、客室側は閉ざされていて入れなかった。どうやらこの機体にはシートや内装等、客室設備は取り付けられていないようだ。それならそれでむき出しの骨格を見せてくれれば良いのに… とちょっと残念に思った。
 

PENTAX K-1改, HD DFA 15-30mm F2.8ED SDM WR(15mm), f2.8, 1/30sec, ISO800, -0.7EV
 機体以外にもいくつかの展示物がある。概ね子ども向けというか家族連れで楽しめるようなものが基本で、飛行機マニアおじさんを必ずしも対象にしているわけではない。

 ゲームとはひと味違いそうなわりと本格的なシミュレーター体験もあるが、時間が合わなかったのと追加でけっこうな費用がかかりそうだったのでやらなかった。
 

PENTAX K-1改, HD DFA 15-30mm F2.8ED SDM WR(22mm), f2.8, 1/25sec, ISO3200, -0.7EV
 一番の見所は30分に1回行われるプロジェクションマッピングのショーで、作成にはチームラボが関わっているそうだ。整理券をもらっておくと一番高い位置にあって全体を見渡せる特等席へ入ることが出来る。が、無料のフードコートエリア含めてどこからでも見ることができる。
 

 iPhoneで動画も撮ってきた。だいたこんな感じだ。いろいろと超格好イイ。実は少し馬鹿にしていたところがあったのだが、思っていたよりもずっと良かった。


 FLIGHT OF DREAMSはセントレアの中にある。と言ってもANAやJALを始め主要航空会社が使用する第一ターミナルからはちょっと距離がある。動く歩道が整備されているが、飛行機に乗るついでに見に行くなら、片道10分くらい見ておいた方が良いだろう。

 もちろん飛行機好きならこれを目当てに出かけていく価値は十分にある。わざわざ東京から、しかも空路で行くかどうかは別として。
 

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