宮城島の絶景展望台「果報バンタ」から沖縄の海を眺める

2022-01-05

 今回の沖縄の旅は再建中の首里城を見るために行ったので、初日でその目的は果たしてしまったのだが、レンタカーも借りたことだしせっかくなので少し足を伸ばして綺麗な海も見に行ってきた。

 過去にも沖縄でいろいろと海が綺麗なところには行ったが、事前にネットを検索していてひとつ見逃していた場所を見つけた。それはうるま市にある離島(と言っても陸路で行ける)宮城島の「果報バンタ」という変わった名前の展望スポットだ。

果報バンタからの眺めPENTAX K-1 II SE, HD DFA21mmF2.4ED Limited DC WR, f8.0, 1/250sec, ISO100
 その「果報バンタ」からはこういう絶景が見られる。断崖絶壁の上で海まではかなり遠い。しかし眼下には無人の真っ白なビーチがあって、ウミガメが産卵に来るポイントのようだ。簡単にアクセス出来ないので人の痕跡や気配は基本的にない(なお軽石の影響が少し見られる)。

 浅瀬はエメラルドグリーンでとても美しい。沖縄本島の東側太平洋に面しているので水平線まで何もない海が見渡せる。この景色が見られただけでもう満足だ。
 

果報バンタの看板PENTAX K-1 II SE, HD DFA21mmF2.4ED Limited DC WR, f2.4, 1/4000sec, ISO100
 この展望台は「ぬちまーす」という製塩工場の奥にあり、駐車場も整備されている(無料)。もしかしたら展望台はこの製塩工場の敷地内なのだろうか? 看板の文言を読んでみると、展望台として整備されたのはわりと最近のことなのかも知れない。

 工場見学は無料もできるしお土産屋さんやカフェ的なレストラン、トイレもある。ちょうどお昼時だったのでご飯を食べて塩ソフトクリームを食べてきた。
 

果報バンタPENTAX K-1 II SE, HD DFA21mmF2.4ED Limited DC WR, f8.0, 1/400sec, ISO100
 開発されすぎて観光地ズレもしておらず、一方でアクセス困難なほどワイルドすぎず、絶景を求めてくる気軽な観光客にはちょうど良い感じで、とても気持ちの良いところだ。

 できたら半日くらいここでボーッとしていたい。あるいは夜にここでキャンプしながら星空でも撮影してみたい。とにかく眺めは本当に最高だ。天気が良くて良かった。
 

キダチベンケイソウPENTAX K-1 II SE, HD DFA21mmF2.4ED Limited DC WR, f2.8, 1/1600sec, ISO100
 展望台の入り口付近にはキダチベンケイソウという変わった赤い花が咲いていた。基本的に日本では冬の沖縄でしか見られない花らしい(Google Lensに聞いても正しい答えは出てこなかった)。
 

龍神風道PENTAX K-1 II SE, HD DFA21mmF2.4ED Limited DC WR, f10, 1/60sec, ISO100
 製塩工場「ぬちまーす」の敷地内には「龍神風洞」と名付けられたパワースポットなる場所もある。と言っても謂れはよく分からないし古くからある御嶽というわけでもなさそうだ。斎場御嶽のチョウノハナの眺めに少し似てるかも?という感じだ。実際、この風洞の先に久高島があるらしい。
 

サトウキビ畑PENTAX K-1 II SE, HD DFA21mmF2.4ED Limited DC WR, f8.0, 1/400sec, ISO100
 せっかく宮城島まで来たので、さらに先へ進んで伊計島まで行ってみた。ここは地図を見てるだけで風景を想像してしまうようなサトウキビ畑が広がっている。サトウキビは年明け2月頃が収穫期らしいが、道路上でサトウキビを山ほど積んだトラックとすれ違ったりもした。

 ここまで来ると本当に離島に来たかのような景色が眺められるし、周辺はすぐ海だ。特に何があるわけでもないが、この辺を自転車にでも乗ってカメラを持ってブラブラしたい。
 

アカバナPENTAX K-1 II SE, HD DFA21mmF2.4ED Limited DC WR, f7.1, 1/320sec, ISO100
 真っ直ぐな道路沿いには生け垣のようになった赤花(≒ハイビスカス?)も咲いていた。ん? これって冬の花だっけ?と思ったら、沖縄では通年咲いてるものらしい。
 

ダイハツ トールPENTAX K-1 II SE, HD DFA21mmF2.4ED Limited DC WR, f8.0, 1/250sec, ISO100
 なお今回借りた車はダイハツのトールだった。広々していて安楽だったのだが、アクセルとブレーキの設定(踏み始めの挙動)が慣れている自分の車と違いすぎて怖かった。だから必要以上にゆっくり走っていた気がする。
 
 また今回は那覇の市街地をかなり走ったのだが、知らない都市の運転はナビに従っていても勝手が分からずに難しい。いつも都内で挙動不審な他県ナンバーの車に(心の中で)悪態をついてる自分を反省した。
 


 
 空港への帰りがけには念願の瀬長島にちょっと立ち寄ってみた。

瀬長島の夕暮れPENTAX K-1 II SE, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(98mm / APS-C Crop), f7.1, 1/1000sec, ISO100
 ここからは那覇空港がよく見える。年末とは言え一応平日だったのだがとても混雑していた。多分、他県からの観光客ではなく地元の人達が多かったと思う。

 少し雲が出てきていたのだが、夕陽がきれいに見えそうだ。残念ながら日没のかなり前30分ほど滞在できなかったのだが、このあと那覇空港から西の海に沈んでいく美しい夕陽を見た。瀬長島からの景色もさぞかし綺麗だったことだろう。またいつかここはチャレンジしたい。
 

国際通り入り口のシーサーPENTAX K-1 II SE, HD DFA21mmF2.4ED Limited DC WR, f2.4, 1/40sec, ISO1600

平和通りのアーケード 国際通り

 今回は那覇中心部、国際通りの近くに宿泊した。夕飯を食べ、オリオンビールを飲んだ後はブラブラと国際通りを散歩してきた。今年の年末はそこそこ観光客が戻ってきていたようだが(自分もその一人だし)海外からのお客さんはいないし、まだまだ往年の賑わいは戻っていないように見えた。

 ↑この平和通りの写真はすでに営業時間外の店が多い時間帯なだけで、これをもって「こんなに寂しい状態だった」と言いたいわけではないのだけど、それでもテナントの抜けた空き店舗が多かったように思える。

 もちろんお土産屋さんも居酒屋も選り取り見取りで、国際通りらしい雰囲気を堪能し、夜の散歩も十分に楽しめたのだが。

 それにしてもまた状況が悪くなってきてしまってとても心配だ…。
 


 

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