久しぶりにお寿司でも食べに行こうかと思いつき、またもや新小岩にある「鮨 太郎」に行ってきた。記録(=このブログの過去記事)をたどってみれば、前回太郎でお寿司を食べたのは12月初めのことなので、今年初のお寿司ではないか!
Nikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f4.0, 1/60sec, ISO220
いつものことだが、最初に出てくる小鉢には特にその季節の旬が感じられる。今回はそら豆、ホタルイカ、蕪と蓴菜の温かい小鉢だった。
そしていきなり手巻きが出てきて、ホタテとヤリイカのお刺身へと続く流れは定番だ。特に塩で食べるお刺身が美味い。ワサビと醤油が合いますよ、と言われるものでも塩でいける。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f4.0, 1/80sec, ISO100
炙ったのどぐろやホッキ貝も超美味い。美味しいお刺身が出てくるたびにお皿の上の塩やワサビ、そして海ぶどうが少なくなっていく。海鮮のさっぱりした旨味を存分に味わえる。
そして真っ白に透き通った「のれそれ」が出てきた。これはさすがに醤油でいただいたのだが、目を合わせないようにしてツルッと飲み込む…… いや、ちゃんと味わいながら飲み込む。超美味い。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f4.0, 1/60sec, ISO250
そしてこの日、大将が今まででもトップクラスの出来の良さと自信を持って出してきたのがあん肝。「肝」らしさを感じないクリーミーな味わいで本当に美味しかった。これは絶対に日本酒と合わせるべきだ。
そして焼きものにも春が感じられた。茶碗蒸しは定番のチーズ入り。なんだかだんだんチーズ味が濃くなっているように思える。猛烈にうまい。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f4.0, 1/60sec, ISO400
クライマックスがやってきた。ヒラメ、中トロ、そしてコハダ。これ以外にもクルマエビやホッキなど、江戸前のシュッとした格好良くて美味しい鮨が次々に出てくる。楽園かここは。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f4.0, 1/60sec, ISO800
そしてウニ軍艦。定番にして最高峰の鮨。ウニ軍艦はウニ自体の鮮度や味はもちろんだけれど、味付けと海苔とのマッチングもとても重要だ。味わいや香りだけでなく食感の相性もある。シャリ甘みと酢の風味と温度については言うまでもない。これらすべてのバランスが完璧にはまったときに最高の一品となる。だからやはり鮨に関して言えば東京で食べるウニが一番美味いと思う。
美味しいお酒も飲んだ。特に最後に大将が「実はこれ手に入ったんです……」と出してくれた十勝は猛烈に美味しかった。おかげで想定していた酒量を超えてしまったけど仕方がない。
そして最近心がけている「〆の生ビール」も飲んだ。十分に美味しいものを食べて飲んだあとの生ビールは本当に美味しい。アルコールの味を覚えてから約30年、最近になって始めて知ったことだ。
実のところ美味しいからというだけではなく、最後にビールを飲むと最初から気にかけていると、だいたいお酒の量を見誤ることがない、という効果もある。この日のように予定が狂うこともあるのだけど、その辺はまだ経験が足りていないのだろう。
さて、今年の夏は久々に新子が食べたい。草花だけでなく食べ物の旬も早くなっているようなので、しっかり時期を見きわめないといけない。心配だ。