11月初旬は文化の日前後が飛び石連休になりやすいので、だいたい平日1日休んで城攻めや温泉などなど、日帰りドライブに行くのが年中行事となっている。特にこの時期は東京近郊の少し標高の高いところでちょうど紅葉の見ごろを迎えていることが多い。
今年も長野県は伊那市にある高遠城まで出かけてきたのだが、晩秋の良く晴れた日で青空や太陽とのコントラストも素晴らしく色鮮やかな紅葉を楽しめた。
もちろん目的地の高遠城址公園の紅葉は見事だったのだが、それ以外の行き帰りの道中、特に観光地ではない普通の里山の紅葉した景色も、東京暮らしの身にとっては非日常の絶景だったりする。
ということで、100名城スタンプ集めの番外編として、紅葉の写真をまとめておくことにする。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S（66mm）, f5.6, 1/500, ISO100
中央道の双葉SA下りからは富士山がよく見える。狙っていたわけではないのだが、この日はちょうど日の出を迎える時間に到着した。昔よくスキーに来ていた頃もここで日の出を迎え、富士山をよく眺めていたことを思い出す。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S（120mm）, f4.0, 1/320, ISO100
高速道路のサービスエリアやパーキングエリアは、隅っこの方がちょっとした公園のようになっていてけっこう綺麗に紅葉していたりする。双葉SA下りもその例に漏れず、ちょうど良い感じに見頃を迎えている木が何本かあった。
高速道路のパーキングエリアと紅葉と富士山。雑多なものが混じりあっていて、実際のところ現場は何とかなりそうでなりそうにもない微妙な風景ではある。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S（85mm）, f5.6, 1/400, ISO100
どうしても紅葉と富士山と一緒に撮りたくてあれこれ工夫してみた。朝日は逆から差していてド逆光なのだが、明るめに撮って現像で頑張った。思ったより上手く行った気がする。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S（34mm）, f6.3, 1/160, ISO100
双葉SAに続いて諏訪ICの手前で中央道原PAにも入った。休憩する必要はもうないのだが、この小さなパーキングも実はプチ紅葉名所だったりするのでわざわざ寄ってみた。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S（65mm）, f4.0, 1/100, ISO140
原PAは標高がわりと高いところにあるので、双葉SAと比べると紅葉は進んでいるのではないかと思ったけどそうでもなかった。朝はあまり日が差していないのだが、それでもやっぱり良い感じだ。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S（58mm）, f5.6, 1/400, ISO100Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S（51mm）, f4.0, 1/1000, ISO100
諏訪ICで中央道路を降り、国道152号線で杖突峠を越える。この道を走るのは初めてだ。考えてみたら諏訪は中央道の北側しか知らない。藤沢川沿いの細い谷筋に進むこの道路沿いは、小さな集落が続いている。派手さはないが周囲の山々は綺麗に紅葉していて、車窓に流れる絶景にとても癒やされる。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S（120mm）, f4.0, 1/1250, ISO100
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S（120mm）, f4.0, 1/1250, ISO100
河原が一面ススキノ原っぱになっていた。紅葉とも黄葉とも違う一面銀色の景色もとても秋らしくて美しい。車を停められそうなところを見つけて、しばし撮りまくっていた。逆光に輝くのも良いし、順光で背景の色をしっかり出すのも良い。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S（95mm）, f4.0, 1/500, ISO100
そして前エントリーからの繰り返しになるが、目的地である高遠城址公園内の紅葉もとてもきれいだった。たまたまなのか、ちゃんと管理されているからなのか分からないが、欠けた葉（虫に食われた？）が少ないのがとても良い。おかげで前ボケも綺麗に整っている気がする。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 14-30mm f/4 S（14mm）, f16, 1/100, ISO100
城内やその周辺には巨木がたくさんあった。超広角を使って煽り気味に太陽と青空を入れるというのは、もはや紅葉写真は定番過ぎる気もするがこういう木を見つけたら撮らないわけには行かない。
ここで上ばかり見上げて歩き回っていたら、いつの間にか草むらに突っ込んでしまい膝下が”くっつき虫”だらけになっていてビックリした。都内に公園はたくさんあるとは言え、今やこういう経験が出来るような草むらはほとんど残っていないから。
今回はくっつき虫で良かったが、写真を撮ろうとして視界が狭まり怪我をするとか（亡くなるという事件もときどき聞く）、タチの悪い虫や動物に出くわすなんてことも十分に注意しなくてはならない。ひっつき虫を一つ一つむしり取りながらそんなことを考えてしまった。
