霧雨のいろは坂を登って中禅寺湖まで行ったら晴れていた

2019-07-16

 東照宮界隈を散歩したあと、ドライブがてらいろは坂を登って中禅寺湖まで行ってみた。そのまま奥日光に抜けて、金精峠を越えて沼田へ出て、遠回りして東京まで帰ろうと思っていたのだ。特に目的があったわけではない。が、気が向いたら奥日光か片品村あたりで温泉にでも浸かろうと思ってただけだ。

 いろは坂を登りきった明智平付近は深い霧に覆われていて視界はほとんど無かった。そこからトンネルを抜けてほんの数km移動し中禅寺湖湖畔まで行くと、急に青空と太陽が顔をのぞかせていた。山の天気は本当にめまぐるしく変わる。

雲間の中禅寺湖PENTAX K-1改, HD FA35mmF2, f8.0, 1/640sec, ISO100, +0.7EV
 晴れ間は本当に急にやってきた。だから華厳の滝も中禅寺湖もただ通り過ぎるつもりだったのに、急遽車を停めて湖畔に出てみた。この晴れ間が本当に一瞬で、カメラを構えたときには消えてるかも知れないと思ってちょっと焦ったがなんとか間に合ったようだ。

 そうやって撮った写真は、ごく平凡な湖の写真に過ぎない。雲の表情がちょっと面白いくらいか。でも久しぶりに見た青空と、何とも言えない白い雲に出会えて満足だ。

 

霧の明智平ロープウェイPENTAX K-1改, HD FA35mmF2, f5.6, 1/250sec, ISO100, +1.0EV
 ちなみに中禅寺湖手前の明智平はこんな状態だった。正面には男体山が見えているはずだが、影も形もない。ロープウェイは運行していたけど、乗り場では「展望台に上っても霧で何も見えません」と書いてあった。それでも何人かロープウェイに乗り込んでいる。もしかしたら、奇跡的に雲と霧が晴れるかも?と、ちょっと迷ったけどやめておいた。

トンボPENTAX K-1改, D FA★50mmF1.4 SDM AW, f1.8, 1/500sec, ISO200, 0EV
 そう言えば、日光にはもうトンボがたくさん飛んでいた。東照宮や大猷院にも飛んでいたし、明智平はそれこそトンボだらけで写真を撮るとゴミのように画面に映り込む。夏のトンボというのもいるのかも知れないが、やっぱりこうなると秋を感じてしまう。関東地方は7月になってずっと雨が降り涼しい日が続いている。

 去年の今ごろは猛暑日連発だったのに。野菜が不作になったり米が取れなくなるのは困るけど、個人的にはこのまま夏はスキップして秋になってくれても構わない。いや、むしろそうなって欲しい。

湯葉と蕎麦PENTAX K-1改, HD FA35mmF2, f8.0, 1/400sec, ISO100, -0.3EV
 門前町にはなぜか湯葉が名産の場所が多い。日光も例外ではない。お昼ご飯に入った食堂で湯葉そばを頂いた。思ったよりも湯葉の量が多くて、そばが先になくなってしまった。湯葉だけ食べているとお酒が欲しくなる。

戦場ヶ原PENTAX K-1改, HD FA35mmF2, f8.0, 1/500sec, ISO200, +0.3EV
 さて、中禅寺湖を過ぎて更に山を少し登り戦場ヶ原までやってきた。ここまで来ると雲がモクモクしていて晴れ間はほとんどない。反対側にはさっきまで裾野も見えていなかった男体山も姿を現していた。

 こんな感じで道路脇の展望スポットからお手軽に写真を撮って、そのまま先へ進もうかと思ったのだが、ここでちょっと思い直して、金精峠を越えるのはやめて来た道を戻ることにした。だいぶ奥まで来てしまったが、いろは坂を下って日光宇都宮道路を戻った方が早いはずだ。

霧と中禅寺湖の釣り人PENTAX K-1改, HD FA35mmF2, f8.0, 1/400sec, ISO100, +0.3EV
 再び中禅寺湖湖畔を走る。先ほどまでの青空は消えてしまい、雲のような霧のようなものが急速に湖面に降りてきて、こんな幻想的な景色に変わっていた。またもや慌てて駐車場を探して車を飛び降り、湖畔に出て写真を撮る。ちょうど良い感じに釣り人がいた。

 やっぱり山の天気はめまぐるしい。中禅寺湖半にはもっと見所や絶景スポットがたくさんあるし、戦場ヶ原も展望台だけじゃなくて少し奥の方までハイキングもしてみたい。日光は何度訪れても飽きることがない。

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