風雲急を告げる中強行開催された隅田川花火大会を撮ってみた

 7月最後の週末は隅田川花火大会が開催されることになっている。この花火大会はそれなりに歴史が古く、数々の都市伝説とない交ぜになって、花火が夏の風物詩となるきっかけとなった元祖花火大会とも言われる。

 しかし季節的に梅雨の終わり、台風シーズンのはじまりでもあり、荒天に遭う確率も高い。昨年は台風で翌日に順延されたが、今年もまた台風が東海地方に上陸し、関東へと接近してくるその日に当たってしまった。

 前日の状況からはきっと翌日順延になると思われていたが、当日の東京は風が強いものの朝から青空が広がり雨は降っていない。ということで、予定通り強行開催されることになった。

IMGP6264.jpgPENTAX K-1改, DA★300mm F4 ED [IF] SDM, f11, 13sec, ISO200, 9枚合成
 それならばと言うことで、カメラと三脚を担いで花火見物に繰り出した。と言っても会場近くまで行って人混みにまかれる必要はない。家から少し歩けばなかなか良い見物スポットがある。花火までは少し遠いけどこれで十分だ。実際、近所の人達も大勢見物に出てきていた。

 しかし三脚を立てるようなカメラマンは自分以外にいなかった。そうなるとちょっと気恥ずかしいが、気持ちを強く持ってセッティングする。興奮して絶叫する子ども達に囲まれるというなかなかカオスな現場だ。

IMGP6247.jpgPENTAX K-1改, D FA★70-200mm F2.8 ED DC AW(123mm), f11, 15sec, ISO200, 3枚合成
 この場所は何年も前からずっと狙っていた場所だ。運河の上、真正面に第一会場が見えるのでビルやマンションに花火が遮られることがない。そして横には東京スカイツリーも見える。ただ、スカイツリーに比べると花火はとても小さい。遠いからと言うこともあるけど、隅田川の花火は都会のど真ん中で打ち上げられるので、そもそも大玉は上げられないのだ。

IMGP6259-Edit.jpgPENTAX K-1改, DA★300mm F4 ED [IF] SDM, f11, 15sec, ISO200, 3枚合成
 花火を撮影したのはすごい久しぶりだ。なので露出の感覚とか色々忘れていた。感度は低くしてわりと絞り込みつつ10〜20secくらいシャッターを開ける。東京の街中は灯りが多いし空には台風から流れてくる低い雲もあるので、背景とのコントラストを保ちにくい。

 風が強いので三脚に乗せていてもカメラが揺れてしまうのではないかと心配したが、センターポールは使わず最小の高さに三脚を設定しつつ、風は身体で遮ってなんとか凌いだ。ケーブルレリーズを持っていないのでリモコンを使った。

 光学ファインダーは使わずライブビューで撮影。ピントはできるだけ遠景の構造物で合わせてから、スイッチをMFに切り替えて固定しておく。ズーミングしたらその都度ピントは合わせ直す。撮りながら思い出した花火撮影の勘所はそんな感じだ。

 ちなみにこの際白状しておくが、これらの写真は撮影後にPhotoshopで複数枚を比較明合成して花火のボリュームを出している。一発撮りなんてとても自分には無理だ。

IMGP6239-Edit.jpgPENTAX K-1改, D FA★70-200mm F2.8 ED DC AW(140mm), f11, 15sec, ISO200, 3枚合成
 東京スカイツリーはときどき雲に巻かれて上の方が姿を消したりしていた。その様子がかえって面白い。風は終始かなり強く(手前から奥に向かって吹いていた)おかげで花火の煙は全く気にならなかった。その点は意外に花火日和だったと言えるかも知れない。ただし、風向きのせいで音が全くしなかったのがちょっと残念だったかも。

 総じて花火自体はしょぼいけど、東京らしいというか、いかにも下町の隅田川花火大会らしい風景が撮れてそこそこ満足した。でも本当のことを言うと、やっぱり花火は見上げるような間近で見て、撮ってみたい気はする。でも暑い中人混みに巻かれて何時間も待ったり場所取りしたり帰りの心配をしたりするのは無理だ。だからやっぱり来年もここでいいや、と思っている。

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