初めての防湿庫は東洋リビングの ED-160CAWP2を導入する

 写真歴はかれこれ30年を超え、カメラもレンズもそれなりにたくさん持ってる方だという自覚はあるのだが、なぜか今まで防湿庫はおろかドライボックスも使っていなかった。よく使うカメラやレンズは机の上に転がっているし、あまり使わないレンズも棚の上に置きっぱなしで、いずれもホコリよけをしてあるだけだった。

 幸いなことにそれで何とかなってきたのだ。気がつく限りレンズにカビが生えたことはない。とは言え、梅雨を迎える時期になると毎年気にはしていたのだ。しかし防湿庫を置くスペースを確保するには大掃除をしないといけない。それで見て見ぬ振りをしてきたのだが、今年は新型コロナウィルスのせいで在宅環境改善の気分が非常に盛り上がった結果、なんとかスペースを確保し、いよいよ30年越しの初めての防湿庫を導入することになった。

 今の時代、機種選びはネット検索が基本だが、こうしてTwitterでアンケートをとったりしつつ、自分なりに色々調べたつもりだ。

 設置場所の候補も実は複数あって、どこに置くにしても一長一短があり、縦型か横型か?容量は?などなど色々選択肢があってかなり悩んだ。そして結局のところ、老舗として定評のある東洋リビング製のED-160CAWP2(B)という横長タイプの160L版に決定した。

 候補の中では容量が一番大きいこと。乾燥剤方式で寿命が長いこと、ACアダプター式ではないこと、デザインが控えめであること… などなどが決め手だ。

 お値段は高かった。予定していたよりもかなり足が出たが、これこそ特別定額給付金で買ったと考えることにしよう。まだ振り込まれてないけど。なお、金曜日の夜にAmazonで発注して、水曜日に届いた。

防湿庫_梱包状態

 なんかスゴい大きな箱で送られてくる的な情報を目にした記憶があって、まずは玄関を通過できるか?とドキドキしていたが、思ったほどではない。

 ED-160CAWP2の外寸は幅840mm × 高さ607mm × 奥行き399mmだから、冷静に考えれば箱の大きさもこの程度だと分かる。冷蔵庫や洗濯機よりも断然小さいのだから大したことはない。
 

 ということで、いきなり結論から入るが、設置が済んで保有機材を詰めていったらこんな感じになった。内寸は幅838mm × 高さ541mm × 奥行き344mmだ。単純に計算すると156リットルとなる。4リットルはどこに消えたのだろう?(別に気にしてない)

 棚板は2枚付属しておりそれぞれ高さは変更可能だ。なお中央の縦の支柱は扉受けのためにあるもので、ワンタッチで着脱が出来る。庫内は左右貫通しているのでDA560mm F5.6みたいな長ーい超望遠レンズを入れることも出来るようになっている。持ってないし買う予定もないけど。

 現時点で収納したものは、最上段に一眼レフボディが4台、レンズがニコンの200-500mmを含め3本と、RICOH GR3とGW-4を入れてある。中段にはPENTAXのレンズを中心に大小合わせて13本入れてみた。見た目にはこれで満杯のようだが実際はかなり余裕がある。詰めればまだまだ入るだろう。
 

防湿庫_収納状態1

 収納状態をもう少し詳しく見ておこう。DA★ 300mm F4やDFA★ 70-200mm F2.8のような望遠レンズは横にした方が収まりが良い。むしろ悩みどころはDFA15-30mm F2.8のような太くてそこそこ長さがあるレンズだが、寝かしておくのは収まりが悪いので、これは立てておくしかない。ちょっとギリギリになってしまった。
 

防湿庫_収納状態2

 4連の波形マットが1つ付属していたが、ここには小型のレンズを横にして並べておける。奥行き的にはFA Limited 3本が綺麗に1列に収まる感じだ。

 FA Limitedみたいな小型のレンズはもちろんだが、DFA★50mmF1.4クラスでも収まりは良い。しかし先ほどの15-30mmとか24-70mmみたいなフィルター径の大きいレンズになると、この波形マットに並べておくのはちょっと苦しい(無理ではない)。
 

防湿庫_最下段トレー

 最下段は引き出し式のプラスチックトレーとなっており、ここは左右2つに分かれている。右側にはOLYMPUS TG-5などのコンパクトカメラと、Qシリーズをとりあえず入れてみた。

 写真は割愛するが、左側にはフィルターとかバッテリー、充電器など関連用品を入れた。これらは湿気に弱いモノではないのだが、カメラ関連用品を一カ所に集めておくという意味はある。これはまぁ余裕があるから入れておくだけだ。混雑してきたらこの最下段はもう少し有効活用する方向で考えることにしようと思っている。
 

防湿庫_LEDライトバー

 ED-160CAWP2にはLEDバーライトが2本付属しており、磁石で左右に張り付いている。庫内照明としても観賞用としてもなかなか格好イイのだが、スイッチはバー本体についているので庫外からON/OFF出来ないのが欠点だ。もちろん消灯すれば真っ黒なキャビネット状態になり、寝室に置いても目障りになることはない。

 なお、庫内上段中央にはサービスコンセントが二口(計150Wまで)ついているが、一口をすでにLEDバーライトのACアダプターが占有している状態だ。空きのもう一口にはとりあえずD-LI90P用の充電器をつないでおくことにした。
 

防湿庫_除湿ユニット

 オートクリーンドライと名付けられた乾燥剤方式の除湿ユニット+光触媒装置は庫内右上奥についている。この部分は庫外背面も少し出っ張っており、水分放出用のスリットも空いてるので塞がない方が良いらしい。

 庫内の空気は除湿ユニットが水分放出時に発生する熱による対流にまかせるのでファンなどもついていない。なので運転中も完全に無音だ。

 除湿の強さはダイヤルで設定できるが、湿度の数字で合わせるのではなく強弱の目分量だ。除湿運転中は赤いLEDが点灯しているし、光触媒装置も作動中は青い光をほんのり放っている。庫外から見て目立つほどではない。
 

防湿庫_湿度計

 湿度計が右扉についている。写真を見ているだけだと扉のガラスに埋め込まれているのかと思っていたが、扉ガラスの内側に張り付いているだけだった。

 アナログ式は信頼性も高いようだが、メッキ調の枠含めてあまり見た目が好きではない。そのうち別売りのデジタル表示式湿度計に交換しようかと思っている。ただ、デジタル式は電池式となってしまうようだ。
 

防湿庫

 ということで、LEDライトを消灯し扉を閉めた通常の状態はこんな感じだ。写真だと庫内がよく見える気がするが、肉眼ではもっと全体に黒く沈んだ目立たないキャビネットのように見えて、もともと殺風景な部屋にも溶け込んでいる。

 見ての通り設置スペースには左右に余裕があるので、もう少し横に広くても良かったくらいだが、奥行きと高さはちょうどこのスペースにぴったりだった。本当はこの防湿庫上のスペースを物置として有効活用したいところだが、背後の窓を塞ぎたくないのでどうするか考えているところだ。

除湿能力実測値

 さて、乾燥剤式の防湿庫は湿度が安定するまで時間がかかると言われている。メーカーのページにも除湿スピードに関するデータが載っていたりする。

 別にちゃんと機能してくれればアマチュアの個人用途的には問題ないのだが、実際どんな感じで湿度が下がっていくのか、ちょっと実測してみることにした。

防湿庫実測データ

 とあるログ機能付きの湿度計で20秒ごとの湿度を48時間測定した結果をプロットしたものだ。湿度ダイヤルは標準より少し低めに設定してある。

 扉を開け放って機材のレイアウトをいろいろ調整したのち、扉を閉めた時点が時間0だ。この日はもともとあまり湿度は高くなく54%くらいからスタートしている。そこから1時間くらいでぐんぐん湿度は下がっていくが、ここでどうしても取り出したいものがあったので一瞬扉を開けてしまった。ので出足がちょっと鈍ってしまった。

 なお、約6時間ごとに湿度が少し上がってしまう小さな山が見られるが、これはメーカーの測定データにもあって、乾燥剤式防湿庫の特性(欠点)だ。ここは乾燥剤を加熱して再生しているため除湿が働いていない時間帯だ。その代わり乾燥剤再生後はまた下落の勢いが増して元を取る勢いで下がっていく。

 24時間経過して43%くらいまで下がったときに、一度扉を開けて機材の出し入れをした。この瞬間50%まで一気に湿度が上がってしまう。この時点では気温は高くないものの雨が降っていて、庫外の湿度は70%位あったと思う。再び扉を閉めてまた乾燥+加熱再生を繰り返し、丸2日経過後は40%を切るところまで下がった。

 ということで、だからなんだ?という結果なのだが、とりあえずちゃんと除湿機能が働いている(当たり前!)ことが分かって安心した。この除湿特性からすると、毎日冷蔵庫のように頻繁に開け閉めするようではあまり意味がないかもしれないが、1日〜数日おきくらいに開け閉めする程度なら、十分すぎる効果が得られるだろう。

 なおカメラやレンズにとって、湿度が低すぎるのも良くないらしく30〜40%くらいでちょうど良いらしい。もう少し様子を見てダイヤルを調整しつつ運用していこうと思う。
 

2020-06-20|タグ: , ,
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