紫陽花は HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW の開放で撮る

2020-06-15

 東京も梅雨入りして連日雨が降っている。近所の紫陽花もいよいよ最盛期を迎えてきた。雨の中で紫陽花を撮るにはD FA MACRO 100mm F2.8WRが鉄板だとは思うが、しかしそんなにぐいっと寄りきるつもりがなければDFA★50mmF1.4 SDM AWもかなりいけるはずだ。

青い紫陽花PENTAX K-1改, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f1.4, 1/250sec, ISO100, -0.7EV
 最短撮影距離は40cmで最大撮影倍率は0.18。描写性能を追求した大口径単焦点レンズとしてはかなり頑張っている。実際そんなに寄って撮らないとしても、余裕があると言うことが快適に使う上ではとても重要だ。

 そして、最新設計のレンズらしく開放から安定した描写性能を示す。それは近接撮影でも変わらないはずだ。開放付近ではピント面はかなり薄くシビアになるが、K-1改ならなんとかなるだろう。
 

青くて若い紫陽花と背景ボケPENTAX K-1改, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f1.4, 1/125sec, ISO100, -2.0EV
グリーンに埋もれる青い紫陽花PENTAX K-1改, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f1.4, 1/200sec, ISO100, -1.0EV
 50mmF1.4ともなると後ボケも前ボケも自由自在だ。ちょっとした距離差があれば完全にと溶かしきることが出来る。やっぱり大口径レンズを開放で使うのは楽しい。写真を始めてから何十年も経つが、ボカして喜ぶのは素人… と言われてもこればかりは止められない。
 

玉ボケと紫陽花PENTAX K-1改, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f1.4, 1/500sec, ISO100, +0.7EV
 きらきらの玉ボケも良い。F2.8あたりまでは円形を保つ円形絞りを搭載しているが、開放で使えばどんなレンズも玉ボケは円形だ。画面の端っこのラグビーボール形状も穏やかだし、年輪や縁取りもなくて綺麗だ。
 

濃いブルーの紫陽花と前ボケPENTAX K-1改, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f1.4, 1/3200sec, ISO100, -0.7EV
 いやいや、やっぱり前ボケか?

 レンズ設計においてはボケ味は必ずトレードオフが生じる(後か前か? 近距離か中距離か遠距離か?みたいな)そうだが、このレンズは近距離付近でも前も後ろもボケ味は見事だ。単にボケ量が大きくてごまかされてるだけではないと思う。
 

小さな額紫陽花PENTAX K-1改, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f1.4, 1/80sec, ISO100, 0EV
一輪咲きの赤い紫陽花PENTAX K-1改, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f2.0, 1/160sec, ISO100, -1.0EV
 ちょっと引いてもよい。むしろ50mmはこのくらいな感じが良い。

 なお、撮影データにあるとおり最後のカットは1段絞ってしまった。開放で撮ると決めていたのに、勝手に親指が後ろダイヤルを回してしまったのかも知れない。でもきっと仕上がりは変わらなかっただろう。
 

雨に濡れたK-1改+DFA★50mmF1.4

 これは本当に良いレンズだ。K-1を持っているなら是非持っているべきだと思う。欠点は重たいこと。本当に重い。しかしお買い得だし、本当に良いレンズだ(なお語彙…)


 おなじDFAスターシリーズの大口径単焦点レンズ第2弾であるも手にしたらそう感じることが出来るだろうか?いや、出来るに違いないとは信じているが、あの大きさと値段にはやっぱり怯んでしまう。さて、どうしたものか?

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