外出自粛のゴールデンウィークはGR3で白黒写真を撮りながら散歩する

2020-05-10

 今年のゴールデンウィークはずっと家に閉じこもっていた。と言っても、例年この時期に旅行に行くとか帰省するという習慣はそもそもない。ただ、道路などの混雑状況を見て日帰りのドライブに出かけたり、飲みに行ったりする程度のことはしていたので、やはり今年は特別に「閉じこもっていた」という実感は強い。

 緊急事態宣言が出る出ないでザワザワしていた4月初旬頃、“STAY HOME”とはどこまで“STAY HOME”すべきなのか、なかなか分からずに家から一歩出るだけで怒られそうな空気が漂っていたこともあったが、連休に入る頃はなんとなく健康維持のための散歩は許されるような雰囲気になってきた。

 ということで、日に日に増えていく体重とお腹周りの問題を少しでも緩和すべく、GR3を持って目的地のない散歩をしてきた。何でもないその辺の日常風景であっても、この際シャッターを切るだけで精神安定効果もあって、いろいろ健康になれそうな気がする。

 以下そんな散歩中に近所の公園や散歩道で撮ってきた写真を貼っておく。何となくハイコントラストなモノクロモードを多用してしまった。あまりにもありふれた風景なのでそのくらいしないとなんか落ち着かない。

木の根元RICOH GR3, f5.6, 1/125sec, ISO100, 0EV
 ソメイヨシノの木の根元に新緑の木漏れ日が差し込んでいる。
 

木と青空と月RICOH GR3, f8.0, 1/200sec, ISO100, -0.3EV
 肉眼では気付かなかったけど青空に月が出ていた。GR3のハードモノトーンは赤いフィルターをかけたかのように青空が暗く沈む。
 

橋の下RICOH GR3, f8.0, 1/30sec, ISO400, -0.7EV
 橋の裏側を見上げる。水面がレフになって日が差し込んでいる。
 

四つ目通りの看板RICOH GR3, f2.8, 1/1600sec, ISO100, +0.3EV
 四ツ目通りはあっち。三ツ目通りもあるけど、二ツ目通りとか五ツ目通りは“今は”もうない。
 

カワウRICOH GR3, f8.0, 1/30sec, ISO200, 0EV
 カワウがなにやら石の上で羽を広げて体操をしていた。人口密度の多い下町にも鳥はけっこうたくさん住んでいる。
 

咲き遅れた桜RICOH GR3, f2.8, 1/640sec, ISO100, +0.3EV
 すっかり新緑に覆われた桜の木(多分ソメイヨシノ)になんとまだ花が残っていた。桜の季節はもう1ヶ月も前のことだというのに。一房だけ咲き遅れた蕾が慌てて今ごろになって咲いたのだろうか?
 

深川八幡RICOH GR3, f8.0, 1/320sec, ISO100, -0.7EV
 地元の神社の境内はひっそりしている。今は神頼みする人は多くないようだ。
 

庚申塔RICOH GR3, f2.8, 1/320sec, ISO100, -1.0EV
 深川八幡宮境内の隅にひっそりと建っている庚申塔。建造年代ははっきりしないが、形状から江戸時代初期の万治年間に造られたものと言われている。

 だとすると、この一帯がまだ海辺の湿地帯で、ほとんど町屋はなく深川八幡よりも古いものということになる。その頃から移動されず、ずっとここに建っていたのかどうかはよく分からない。いずれにしてもちょっとした名もなき文化財だ。

 何しろこの一帯は人が住み着いてから約400年の歴史があるにもかかわらず、幾多の水害と大地震、そして東京大空襲を経たために、100年を超えて残っているものはほとんどないのだ。

 この三猿はこの400年の間、本当に何も見ず、何も聞かず、何も言ってこなかったのか? ここを通りかかる度に問いかけるようにシャッターを切りたくなる。
 

木場駅の壁RICOH GR3, f4.0, 1/30sec, ISO1250, -1.0EV
 約2ヶ月ぶりくらいに電車に乗った。散歩で遠くへ行きすぎて歩いて帰れなくなったのだ。駅も車内も驚くほど空いているて、公園内を散歩するよりもずっと人との接近、接触は少ない気がする。

 なおこの写真は見ての通り白黒ではない。
 

グラスルーフの雨粒RICOH GR3, f5.6, 1/30sec, ISO2500, 0EV
 連休最終日は激しい雷とともに雨が降った。でも全体的にとても季候の良い連休だったと思う。何事もなかったら遊びに出る人で道路も各観光地も大賑わいのゴールデンウィークとなったことだったことだろう。

 

 外出や移動の自粛が叫ばれている一方で、住宅地の商店街やスーパー、公園などが反対に混んでいると言われているが、それは当たり前のことではないかと思う。都心の繁華街や観光地から消え去った人々は、いまは住宅地にいるのだから、みんなお互い様だ。

 この程度のゆるい外出制限の状態でも、“今のところ”制御不能なレベルまで感染爆発しないのであれば、けっこうなことではないかと思う。

 いずれにしろ、まだしばらくSTAY HOME期間は続くようなので、健康維持のためにまた散歩に出かけざるを得ないだろう。今度は運動量増加のためにも少し重たい一眼レフを持って出ようかと思っている。

2020-05-10|タグ: , , , ,
関連記事