休日の横浜散歩:見たことあるようで見たことない氷川丸を見学する

 久しぶりにGR3を手に散歩に出かけてきた。目的地はベタに横浜。大桟橋とか赤レンガあたりかな?と考えていたところで、ふと思い出した。そう言えば大昔から横浜には氷川丸が展示されてるよな、と。

 「あぁ、氷川丸ね…」と醒めた調子で流されることが多い有名観光スポットだが、考えてみたらこれまでの人生で、外から眺めたことはあっても中に入ったことはない。少なくとも覚えてはいない。

 ということで、今さらながら行って見ることにした。

R0007414.jpgRICOH GR3, f8.0, 1/200sec, ISO100, 0EV
 山下公園に浮かぶ氷川丸は典型的な横浜の風景のひとつだ。戦前の1930年に就航し、太平洋戦争を生き残って1960年に引退した氷川丸は、その直後1961年から今に至るまでずっとここに係留されているそうだ。

 現役として太平洋を往復していた期間30年に対し、引退後横浜にじっと浮かんでいる時間はその倍の約60年に達する。
 

R0007238.jpgRICOH GR3, GW-4, f8.0, 1/30sec, ISO2000, 0EV
 さっそく中に入ってみた。見学は有料だがその料金はわずか300円ほどだ。日本郵船という民間企業の所有とのことで、普通に1500円くらいするものかと思っていた。

 さて、↑この写真は一等食堂だ。決して広くはないが天井含めてとても洒落ている。嘉納治五郎もここで食事をしたのだろうか?

 というのも、氷川丸を見てみようと思い立ったきっかけは、今年の大河ドラマ「いだてん」なのだ。嘉納治五郎がこの船内で最期を迎えたことを、このドラマで始めて知り、興味を持ったのだ。
 

R0007272.jpgRICOH GR3, GW-4, f2.8, 1/30sec, ISO640, 0EV
 一等客室はガラス越しに見ることができる。かなり狭いのだが、生活に必要なものが全て揃っていて、ベッドもフルサイズありそうだし、居住空間としてはそこそこ快適だったのではないだろうか。…と言っても、写真では肝心の室内がボケているのだが、何となく雰囲気は分かってもらえるのではないかと思う。

 多分、嘉納治五郎クラスの人は一等船室を利用していたはずだ。ドラマのシーンではもう少し質素な部屋になっていたが、個室でこのくらいの広さだったように思う。
 
 ちなみに写真は割愛するが、3等客室もガラス越しに見ることができた。3段ベッドが4つ、計12人で一部屋となっていた。一般人はそれが精一杯だったのだろう。しかし2週間近くそんな環境で過ごすのは大変なことだっただろう。2等船室らしき部屋もあったが公開されていなかった。
 

R0007298.jpgRICOH GR3, f2.8, 1/1000sec, ISO200, 0EV
 船長室や操舵室にも入れる。さすがに90年近く前の技術で作られた船なので、当たり前だが機材はいちいちアナログだ。むしろ格好イイ。

 撮影時の意図に反し、ガラス面が反射し、ピントも露出もそこに来てしまったが、むしろその方が面白い写真になったような気がする。ちなみにこの円形のものが何だったのかはよく分からない。
 

R0007332.jpgRICOH GR3, f11, 1/160sec, ISO200, 0EV
 船と言えばデッキ。世界中を巡った氷川丸は、このデッキから多くの人が様々な海の景色を望んできたことだろう。でも今はもう横浜の風景しか見ることができない。

 しかし、大桟橋や みなとみらい が開発されて、ここから眺める風景もこの60年間で大きく変わってきたことだろう。氷川丸自身はピクリとも動いていないのに。そう言えばみなとみらい地区はもともと三菱重工の造船所で、氷川丸はそこで建造されたそうだ。
 

R0007362.jpgRICOH GR3, f11, 1/50sec, ISO200, 0EV
 自分が知っているというか、乗ったことがある船よりもデッキはとても広かった。なるほど「デッキチェア」というのはこれが正しい使い方なわけか…。とても空いていたので、しばし座って休憩してきた。

 歩きやすさのためか、デザイン上の都合か、あるいは錆対策なのか、床は板張りになっている。ここだけ切り取るとまるで本当に外洋客船に乗ってるかのような気が少しだけしてくる。
 

R0007374.jpgRICOH GR3, f8.0, 1/15sec, ISO3200, 0EV
 さらに機関室も見学できる。この両側は巨大なディーゼルエンジンだ。現役時代、この場所はものすごい騒音と熱に晒されていたことだろう。今はひんやりしてとても静かだ。

 ちなみにこのディーゼルエンジンはデンマーク製だ。こう見えても1機あたり8気筒しかないらしい。いろいろな格好イイ機械類に溢れていてやたらに写真を撮ってしまった。

R0007381.jpgRICOH GR3, GW-4, f5.6, 1/30sec, ISO2500, 0EV
 この辺とか。奥の方も含めて、とにかく配管と計器類がすごいたくさん複雑に絡み合っている。こんな巨大な機械を動かすなんてすごい!と素直に感心してしまう。とりあえずこんな巨大なエンジンをどうやって始動したのかが気になる。
 

R0007213.jpgRICOH GR3, f5.6, 1/1600sec, ISO200, 0EV
 ということで、氷川丸は見所たくさんで1時間以上じっくり見物してきた。そして横浜はそれ以外にも思わず写真を撮りたくなるような街並みに溢れている。

 実は30代までは横浜の良さがちっとも分からなかったのだが、最近になって何となく分かってきたような気がするのだ。そしてこれがまたGRにはぴったりな雰囲気だと思う。また近いうちにカメラを持ってブラブラしに行こう思う。
  

2019-11-01|タグ: , , , , , ,
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