秋雨に煙る修復中の現存天守 犬山城を見てきた

2019-10-26

 F1からの帰り道には少し寄り道をして軽く城攻めをすることにしている。今年は名古屋から電車で約30分ほどの距離にある、犬山城へ行ってきた。現存天守12城のうちのひとつであり、国宝指定された5城のうちのひとつでもある。

 現在の天守の建築年代については諸説あるようだが、概ね基本部分は16世紀中に建てられ、その後戦国時代にかけて増改築されたものらしい。丸岡城、松本城と並んで最古クラスの城郭建築物だ。

犬山城の石垣Nikon D500, TAMRON 16-300mm F3.5-6.3 Di II VC PZD(22mm), f4.0, 1/60sec, ISO100, 0EV
 台風一過の良い天気は日曜日しか持たず、翌月曜日(最後の体育の日!)はシトシトと雨が降っていた。雨は歩き回るにはいろいろ面倒だが、城的には風情が出てむしろ良い麺もある。水に濡れた石垣とか超格好イイ。
 

修復中の犬山城天守Nikon D500, TAMRON 16-300mm F3.5-6.3 Di II VC PZD(31mm), f6.3, 1/160sec, ISO100, 0EV
 現在城跡として残っているエリアは本丸部分だけのようだ。入り口を入るとすぐ天守だし、他の城のように山登りもほとんどない。

 肝心の現存天守はこんな状態だった。足場が組まれていてその姿はよく見えない。どうやら修復が行われているようだ。だが、分解修理のような大規模なやつではなく内部の見学は出来るようだ。修復と言っても国宝だから、その作業はいろいろ大変だろうと思う。
 

犬山城の内部Nikon D500, TAMRON 16-300mm F3.5-6.3 Di II VC PZD(16mm), f3.5, 1/13sec, ISO1400, 0EV
 天守なので内装に豪華さはまったくなくてむしろ無骨なのだが、こんなに小間切れに部屋が作られているのは、他の城ではあまり見られないような気がするがどうなのだろう?

 内部では休日にもかかわらず、職人さんがまさに壁の漆喰を塗って修復作業をしている姿なども見られた。終わった部分はまるで新品のように真っ白だった。外観も同じように真っ白になるのだろう。
 

犬山城からの眺めNikon D500, TAMRON 16-300mm F3.5-6.3 Di II VC PZD(16mm), f7.1, 1/200sec, ISO100, 0EV
 最上階には回廊があって周囲をよく見渡すことが出来る。犬山駅方面からやってくると気付かなかったが、犬山城は木曽川のすぐ横に建っている。この川は天然の堀の役目を果たしていたのだろうか。

 なお天守回廊の欄干は腰下くらいの高さしかなくてかなりスカスカだ。しかも回廊自体非常に狭くて人一人が歩くのがやっとの幅しかない。本当にここは普通に観光客向けに解放していて事故はないのだろうか? と疑いたくなるくらい怖かった。
 

犬山城の現存天守12城カードNikon D500, TAMRON 16-300mm F3.5-6.3 Di II VC PZD(16mm), f6.3, 1/160sec, ISO100, 0EV
 ということで、42個目の100名城スタンプをゲット。そして現存天守であるからには城カードも手に入れた。こちらはこれで5枚目だ。
 

城下町iPhone 11 Pro Max, 4.25mm(広角), f1.8, 1/1400sec, ISO32
 犬山駅と犬山城は徒歩20分ほどの距離だが、その間にはこんな感じで散歩にうってつけの城下町風の街道が続いている。何となく川越っぽい感じもして、歩いているだけで楽しめる。
  

ひつまぶしiPhone 11 Pro Max, 6mm(望遠), f2.0, 1/15sec, ISO640
 ちょうどお昼ご飯の時間帯だったので、ひつまぶしを食べてきた。もちろん地酒つきで。昼酒&ひつまぶしというのは最高に贅沢だ。

 ただ、個人的には鰻はお茶漬けにするよりも、ぐちゃぐちゃに混ぜた状態が一番美味しいと思う。

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