台風一過の晴れ間に神戸と淡路島の観光地を巡る(前編)

2020-10-17

 7月に続き、またもや神戸に遊びに行ってきた。

 最初に必要のない言い訳をしておくと、今回の旅はGo Toなんとかキャンペーンとは関係ない。それ以前から予定していたものだし、そもそも旅行会社も通さず、すべて個人手配したからなんとかクーポンも貰ってない。

 いや、別にキャンペーン利用になにか否定的な考え方を持っているわけではなくて、ただ「お得だから行った」のではなく「行きたいから行った」ということを強調したいだけだ。

JAL国内線仕様B787-8で飛ぶ

 東京から神戸と言えば普通は新幹線圏内だが、昨年せっかく修行して獲得したJGC会員の権利を行使するため、でわざわざ飛行機を使った。

JAL B787-8 伊丹空港PENTAX K-1 II SE, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f5.6, 1/200sec, ISO100, -2.0EV
 昨年暮れからはJALも国内線にB787-8を投入している。それに一度乗っておかなくてはならないと思っていたのだ。新造機として導入されているので、シートなど機内設備はA350とほぼ同じで、窓が大きいと言うことくらいしか違いはよく分からない。最近の飛行機らしく乗り心地は大変良い。4機導入されたうち、初号機のJA846Jに当たった。

 羽田−伊丹という幹線もいまだ3割くらいが減便はされているが、搭乗した便の機内は以前同様に混んでいた。
 

真っ白な機窓の景色PENTAX K-1 II SE, HD DFA15-30mmF2.8ED SDM WR(26mm), f5.6, 1/1000sec, ISO100, 0EV
 前日までは、台風14号接近中で欠航になるかもしれないと心配したが、結果的に条件付き運航になることもなく定刻通りに飛んだ。伊丹行きは21,000ft程度までしか上がらないこともあって、機窓からは富士山はおろか青空は見えず、ずっと虚無の中の飛行だった。せっかくカメラをスタンバイしておいたのに。

 出発時の東京は大雨だったが、到着した頃の大阪は雨が上がり、ときおり青空まで覗いていた。しかも暑い! たかだか550kmほどなのにこんなに気候が違うなんて。
 

五色塚古墳

 さて、これまで何度も訪れている神戸だが、今回は今まで行ったことのない観光地を訪れることをテーマにした。

五色塚古墳PENTAX K-1 II SE, HD DFA15-30mmF2.8ED SDM WR(15mm), f2.8, 1/640sec, ISO100, 0EV
 ということで最初にやってきたのは垂水にある五色塚古墳だ。神戸にこんな大きな古墳があるなんてまったく知らなかった。

 正直なところ、事前の予想ではいわゆる「がっかりスポット」なのではないかと思っていた。が、その予想は大きく裏切られた。驚くほど立派な古墳だ。4世紀末のもので、海沿いという立地と規模からして、明石海峡一帯を支配する豪族の墓だと言われている。埴輪など出土品も多く、一部はわりとカジュアルに展示されている。

五色塚古墳の階段PENTAX K-1 II SE, HD DFA15-30mmF2.8ED SDM WR(15mm), f4.0, 1/250sec, ISO100, 0EV
 訪れた時は。台風の残り雲があってちょっと残念だったが、晴れていたらすごい景色だと思う。明石海峡大橋もすぐそばに見え、もっと映えスポットとして有名になっても良いのではないかと思う。

 いや、東京人だから知らないだけで、十分有名なのかもしれない。実際、夕方にもかかわらずわりと多くの人が訪れていた。

灘の酒蔵

今度は一転して神戸中心部から東側、灘の酒蔵にもいってきた。実はここは初めて訪れるところではない。

菊正宗とイニエスタPENTAX K-1 II SE, HD FA35mmF2, f2.8, 1/60sec, ISO800, 0EV
 阪神の魚崎駅から住吉川沿いを歩いて10分ほど。コマーシャルを打つほどの有名酒蔵、菊正宗酒造がある。さすが大手、イニエスタを広告に使ってるようだ。

 酒蔵と言えば試飲。無料ではなく1,000円の有料コースのチケットを買ってみた。小さなおちょこに4杯飲むことが出来る(6種類の中から選べる)。通常のおちょこより小さいとはいえ、一杯あたりけっこうたっぷりと注がれるので、思ったより酔っ払ってしまった。
 

酒粕ソフトクリームPENTAX K-1 II SE, HD FA35mmF2, f2.2, 1/200sec, ISO100, 0EV
 なお、1,000円の試飲コースには酒粕ソフトクリームもついてくる。これもミニサイズかと思っていたらフルサイズだった。しかもコーンまでたっぷり詰まっている。

 お酒を飲んだあとなので酒の風味がどうだったのかは今ひとつ分からなかったが、あっさりしてとても美味しいソフトクリームだった。口直しというかリセットするにはちょうど良い。
 

菊正宗の博物館内PENTAX K-1 II SE, HD FA35mmF2, f2.2, 1/50sec, ISO1600, 0EV
 もちろん日本酒造りについての展示物もちゃんと見てきた。ちょっとした博物館だ。

 灘には他にも多くの酒蔵があって複数巡るのが一般的だが、思いがけず4杯も飲んでしまったのと、予定が立て込んでいて時間がなかったので、今回は1軒だけで終了してしまった。また次回には他の酒蔵を巡りたい。
 

神戸港トワイライトクルーズ

 夕方になったら神戸の象徴的風景とも言えるハーバーランドへ出かけてみた。天気が良いこともあってとても多くの人で溢れていた。

神戸港トワイライトクルーズ出港PENTAX K-1 II SE, HD DFA15-30mmF2.8ED SDM WR(26mm), f4.0, 1/160sec, ISO100, 0EV
 ハーバーランドからはいくつか遊覧船が出ているが、今回乗ったのは中でも最高級のコンチェルトという船だ。小さいながらも客船のような形をしていて、船内では生バンドが演奏し、もちろん食事をするコースもある。が、食事はあとで地上に戻ってからする予定があるので、素の乗船券だけ買った。

 ちょうど日没直後、マジックアワーの神戸港を出港する。
 

海上から神戸郊外の方面の眺めPENTAX K-1 II SE, HD DFA15-30mmF2.8ED SDM WR(30mm), f2.8, 1/15sec, ISO3200, -0.3EV
 海上はあっという間に暗くなり街灯りも遠ざかった。コースは神戸港を出てから淡路海峡大橋の手前まで行って引き返してくるだけだが、所要時間は約1時間半ほどだ。

 淡路海峡大橋を見上げるくらいのところまで行くのかと勝手に思っていたがそうではなかった。超広角ズームしか持ってなかったので橋の夜景写真は諦めた。
 

コンチェルトのデッキPENTAX K-1 II SE, HD DFA15-30mmF2.8ED SDM WR(15mm), f2.8, 1/30sec, ISO1600, -0.3EV
 ずっとデッキにいたが、暑すぎず寒すぎずちょうど良い季候だった。ちょっと雲が多かったけど夜になってしまえば関係ない。船上はそんなに混んでるほどでもない。

 ちなみにコンチェルトのトワイライトクルーズはプロポーズをする人気スポットらしい。どういう仕組みになってるのか分からないが、スタッフの人が順番を調整しながら、デッキの上でやたらとプロポーズが行われていた。見かけ上全組成功していたようだが実際のところは分からない(スレた大人の感想)。
 

コンチェルトと神戸港の夜景PENTAX K-1 II SE, HD DFA15-30mmF2.8ED SDM WR(23mm), f2.8, 1/25sec, ISO3200, -0.3EV
 船を下りるとすっかり暗くなっていた。モザイクやハーバーランドにはそれでもまだ多くの人がいる。そしてここから眺めるメリケンパークの夜景はもっとも神戸らしい風景だ。
 

神戸港のボラートと夜景PENTAX K-1 II SE, HD DFA15-30mmF2.8ED SDM WR(22mm), f2.8, 1/20sec, ISO3200, -1.0EV
 何度も神戸に訪れていて、実はこの夜景を眺めたのははじめてだったりする。念願かなって良かった! なお、三脚は持ってきていないので高感度に頼り手持ち撮影している。
 


 ということで、こうしてざっくりまとめてしまうと前半は大したところに行ってないのだが、実際はとても充実した旅だったのだ。後編ではタイトルにもある淡路島に初上陸する。
 


 

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