有楽町から東京駅へ丸の内仲通りのイルミネーションを歩く

2022-12-25

 年末と言えば全国各地でイルミネーション イベントが行われる季節だ。東京はもともと夜中だろうと何だろうと灯りの絶えない街なのだが、この時期になるとコンビニの店内を上回りそうなほどまばゆい光に溢れた街路が出現する(コンビニ云々はあくまでも印象であって実際はかなり暗い)。

 都心部のイルミネーションと言えば表参道が有名ではあるが、最近は丸の内周辺も人気がある。ここは日比谷から大手町にかけてのオフィス街で繁華街からも近い。表参道ほど広すぎず適度にコンパクトなところも良い。ということで、年末仕事納めも近い12月下旬のある日、こっそりと早めに会社を抜け出してイルミネーション見物をしてきた。

 カメラはRICOH GR IIIとGR IIIxの2台。この2台を同時に使うのは初めてかも知れない。ダウンジャケットの左右のポケットにそれぞれ突っ込んで、取っ替え引っ替えしながら撮ってきた。
 

丸の内仲通りイルミネーションRICOH GR3x UE, f4.0, 1/40sec, ISO6400
 有楽町駅で電車を降りて日比谷側から歩き始める。この辺りは歩行者天国になっておらずそれほど見物客もいなくて、もしや誰もイルミネーションに気付いてない?と思ってしまう(そんなはずはない)。
 

丸の内仲通りイルミネーションの落ち葉RICOH GR3x UE, f2.8, 1/40sec, ISO2500
 丸の内仲通りの並木は基本的にはケヤキが多いらしい。晩秋に黄葉した光景はそれなりに綺麗だったのではないかと思う。あるいは初夏の新緑も良いかもしれない。
 

雨上がりの丸の内仲通りイルミネーションRICOH GR3, f4.0, 1/40sec, ISO3200
 昼過ぎまでわりとしっかり雨が降った日だったので、路面リフレクションも少し期待していたのだが、午後に雨が上がってから数時間のうちにわりと乾いてしまったようだ。まぁ、これはこれで悪くないかも。
 

丸の内仲通りイルミネーションのクリスマスツリーRICOH GR3x UE, f3.2, 1/40sec, ISO2500, 71mm相当クロップ

丸の内仲通りイルミネーションのクリスマスツリーRICOH GR3, f2.8, 1/8sec, ISO200
 北に向かって進み、鍛冶橋通りを越えると歩行者天国が始まる。イルミネーションイベントとしてはここから御幸通りまでが本番だ。人出もいっそう多くなり、クリスマスツリーとかそれっぽいものから意味の分からないものまで、多くのオブジェが置かれいい感じに浮かれてている。

 今どきはスマートフォンで写真を撮る人がほとんどで、記念撮影も自撮りもそこかしこで行われている。意外なくらいにデジタル一眼などを持ってる人はいなかった。GRは全く問題なくスマートフォン勢に紛れ込むことが出来る。

 あと、非常にたくさん見かけたのはウェディング系の写真撮影だ。照明を組んでかなり本格的に行われているシーンを何組も見かけた。撮る方も撮られる方も大変そうだ……
 

丸の内仲通りイルミネーションの小さなメリーゴーランドRICOH GR3, f8…0, 1/10sec, ISO6400
 最近はすっかりGR IIIxの距離感になれていたのだが、たまに使うGR IIIの28mm相当の画角はとても新鮮な景色に見えてくるから不思議だ。なんというか、このザワザワした感じを写すにはやはりこのくらい広い方が良いかもしれない。ちなみに真ん中に写ってるのはメリーゴーランドだそうだ。
 

丸の内仲通りイルミネーションのリーチマイケルRICOH GR3, f2.8, 1/8sec, ISO800
 そんな中に突然のリーチマイケル登場。これはイルミネーションイベント用のオブジェではなく、この通りに常設されているものだ。どういう由緒があるものなのかはよく分からない。
 
 基本みんな一瞥するだけで素通りなのだが、そんな中でこれは面白い!とばかりに写真を撮りまくってしまった。ラグビー全然知らないのだけど。
 

クリスマスカラーの花?RICOH GR3x UE, f2.8, 1/40sec, ISO3200
 クリスマスカラーの草というか花が飾られていたり。
 

丸の内仲通りイルミネーションの多重露光RICOH GR3x UE, f2.8, 1/40sec, ISO2000, 多重露光
 イルミネーションは綺麗で見ていて飽きないものだが、写真にはそろそろ飽きてきた。同じようなカットばかり撮ってしまうし…… と思っていたところで思い出したのが多重露光だ。そう言えばこの前東京スカイツリーでもやったし、イルミネーションと多重露光の相性はバッチリだろう。よしやってみよう!

 ということでやってみたのだが、これがなかなか難しい。カメラを固定出来ないので1枚目と2枚目の位置がずれてしまうのは仕方がないと諦めたのはいいとして、それにしても露出の加減が良く分からない。これも練習というか、経験値が必要なのだろう。GR III/IIIxでは多重露光中に撮影済み画像がうっすらとライブビューにオーバーレイされるので、上手く使えばかなり凝ったことが出来そうだ。
 

東京駅リフレクションRICOH GR3x UE, f2.8, 1/8sec, ISO1600
 ということで、最終的に東京駅丸の内口に着いた。もしかしたらここもリフレクションが出来てないだろうか?と少し期待していたが、やはりほとんど乾いていた。小さな水たまりにカメラを向けているのは不審者だったかもしれない。
 

東京駅多重露光RICOH GR3x UE, f4.0, 1/40sec, ISO6400, 多重露光
 最後に東京駅舎でも多重露光してみた。2枚目はイルミネーションの時と同じようにわざとピントを外し、1枚目とはカメラを逆さまにして撮った。うん、これはそれなりに上手くいったのではないかと思う。おまけのつもりで撮ったものだが、今回の自選ベストショットだ。

 なお、この丸の内仲通りのイルミネーションはクリスマス限定ではなく、来年2月19日まで行われている。あちこちにあったクリスマスツリーは片付けられるのだろうが大勢に影響はない。詳細は↓以下のWEBサイトに詳しく書かれている。


 


 

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