羽田空港の新しい展望スポットが先月1日にオープンした。第3ターミナルの近く、羽田イノベーションシティから多摩川河口沿いにずっと遊歩道が整備されているが、より河口側のエリアが整備され、その一番端っこには展望テラスなるものが整備され、ちょうどA滑走路の南端34L近辺を間近に見ることができる。
ということでどんな感じなのか様子を見に行ってきた。
現場はこんな感じ。環八が湾岸線に向けてカーブして羽田空港の下をくぐるトンネルに入るあたりに展望エリアがある。広いデッキに屋根付きのベンチが並んでいる。空港側の視界は非常に広く、34L側に並ぶ各航空会社の整備ハンガーがよく見渡せる。この視界の広さがいつまでも保たれるのか若干の不安があるが、この景色は非常に新しい。
おぉ! この日は北風運用されていたので海側から着陸機がやってくる。それにしても近い!
滑走路までの距離は近いとは聞いていたのだが、この日は潔くZ 600mm f/6.3しか持ってこなかった。600mmでは近すぎてタッチダウンの瞬間を撮るのは難しい…… と思ったが、接地する瞬間のメインギアのアップとか撮ってみると面白いかも?と後になって思いついた。今度やってみよう。しかしそれとは別に次回は絶対に100-400mmも持ってこなくてはならない。
比較的小型の機体ならもう少し引き寄せても機体全体が入るが、あまり面白い写真にはならない気がする。羽田空港としては新鮮なアングルなのだが。
B777クラスの大型機の機体全体を収めようとすると、600mmではかなり遠くでシャッターを切るしかなく、一面空バックになってしまう。過密空港羽田らしく平行進入してくる2機が重なることもたびたびで、これはこれで良いのだが。真夏の積乱雲など空の表情がある季節ならそれを狙うのも良いかもしれない。
さらに北風運用の場合、海側のC滑走路に着陸して第3ターミナルへとやってくる国際線の飛行機が誘導路をやってくる姿もかなり近くに見ることができる。空港の地面に対し視点が低い位置から見られるのが特に良い。残念ながら良く晴れた日中のアスファルト上は空気の揺らぎがひどく、近いとは言えキリッとした写真を撮るのは難しい。日没前後の時間帯とかならさらに良いかもしれない。
東京湾アクアラインを見通すことができていかにも羽田らしいこういう写真を撮ることができる。季節や時間帯、機種などいろいろやりようがありそうだ。ただしこれも600mmはやや長すぎる。400〜500mmくらいのほうが余裕があって良いと思われる。
東京湾アクアラインの海ほたると橋梁部、その先の木更津から君津方面がうっすら見えている。冬の空気が澄んだ日ならもっとくっきりした景色になりそうだ。もう少しワイドな画角のレンズ(と言ってもたぶん200mmとか300mmくらい)があれば、この景色と着陸機を絡めることもできそうだ。それはもちろん「飛行機の写真」ではなく「飛行機のある風景写真」になるのだが、そういうやつを撮りたい。
600mmのレンズをもってしてもC滑走路側に着陸する飛行機は遠すぎて撮っていなかったのだが、珍しいやつがやってきたのでシャッターを切った。 遠い上に空気の揺らぎで証拠写真程度なのだが。
Flightradar24で見ていてぽっかり隙間が空いたので、もしやランチェンか?などと不審に思っていたのだが、なるほどそういうことか。第2ターミナルの展望デッキはさぞ賑わっていたことだろう。
ここからはおまけなのだが、帰ろうと思ったらちょうどランチェンして南風時の新ルート運用になった。ということで、やはり22からの離陸は抑えておきたいと思い、イノベーションシティ側まで移動してきた。
離陸して行くのはつい最近ANAの国内線に導入されたばかりのB787-10だ。この角度からだとその動体の長さはあまり良く分からないが、今後B777の後継としてANA国内線のフラッグシップとなるのではないかと思われる。一度乗ってみたい。
そして前回も同じ場所で同じ写真を撮った記憶があるのだが、JALの新しい国際線フラッグシップ機A350-1000がやってきた。これまでは2号機のJA02WJしか見たことがなかったのだが、この日は1号機のJA01WJがやってきた。リアのロゴが目印だ……
と思っていたら、今月になってなんと2号機も同じロゴがラッピングされたらしい。しかも国内線のA350-900と違って色違いにはせず2号機も赤文字だとか。ということは、前回撮ったまっさらなJA02WJの姿の方が貴重だったのか。次は3号機を狙いたい(今のところ3号機はまっさら仕様らしい)。できればA350-1000に乗ってニューヨークに行ってみたい。
ソラムナード羽田緑地展望テラスに行く上で一番の問題となるのは足をどうするか?だ。駐車場はない。基本的には羽田第3ターミナル駅か天空橋駅から歩きになる。ソラムナードの遊歩道がずっと整備されているので迷うことはないが、かなりの距離を歩くことになる。羽田イノベーションシティからだとほぼA滑走路を端から端までという感じだ。
自分はどうしたかと言えば、エアポートガーデンの駐車場に車を停めて、そこからドコモのシェアサイクルを利用した。ただし目的地周辺に返却可能なポートはなく、滞在中もずっと時間料金がチャージされることになるので、その点だけ理解しておく必要がある。