今夏に移転して新装開店した新小岩の「鮨 太郎」に再び訪れた。あっという間に季節は進みもうすっかり冬だ。だったら冬の旬の江戸前寿司を食べたいではないか。
折しも日取りは11月29日、年に一度の「イイニクの日」だった。立場上(どんな?)ちょっと気は引けるのだが、良い肉と同じくらい良いお寿司には逆らえない。それに、同行した友人に「魚肉も肉のうちだから」と言われて納得してしまった。なるほど!
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看板のないお寿司屋さん。でもここは新小岩だ。安心して欲しい。決して敷居は高くない。お値段も安くはないが高くはない。
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季節ものの小鉢は、巨大なめこと菜の花と牡蠣。菜の花がもう出回っていたりお酒も新酒が出ていたり、最近は何もかも前倒しされすぎていて、逆に季節感がおかしくなっている。
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いつものお任せコース。最初はお刺身攻めだ。
イカやサヨリは醤油ではなくて塩がよく合う。クロムツは脂たっぷりでワサビを山ほど乗せてもパクッと何ごともなくいけてしまう。
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シマアジは関西の田舎風の押し寿司になっていた。味だけでなくボテッとしたところもちゃんとそれっぽい。
そしてお刺身のトリはやはりマグロだ。しかもこの日は大間のマグロだった。特に赤身が旨い。でも中トロはもっと旨い。
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そしてある意味この日のメインとも言える一品はセイコ蟹。甲羅半分だけど、丁寧にほぐされた身がたっぷり盛られている。トッピングの胡麻の風味もとても良い。
思えば今年は蟹をたくさん食べたなぁ、と北海道を思い出した。セイコ蟹は北海道の蟹ではないけれど。
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焼きものもいつも通りのクオリティで美しい。やはり冬と言えば白子だし、真ん中にあるクワイも今が旬だ。
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最近握りのトップバッターを飾ることが多いのがこのカワハギ。ミソがたっぷり載っていてこれが旨い。超美味い。
さらに赤貝、コハダ、中トロ、ウニと、王道の握り寿司たち。かわいい。そして見た目の10倍くらい旨い。
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〆は海苔巻き。東京のシュッとした寿司を握る大将がつくる海苔巻きはやっぱりシュッとしている。だからお腹いっぱいなのに美味しくスルッと食べられてしまう。
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アサヒのマルエフは美味い。
生ビールと言えばとりあえずの乾杯で飲むもの、という風潮があるが、最近は敢えて締めに生ビールを飲むようにしている。スッキリさっぱりするし、何なら美味しいお寿司たちの後味や余韻をビールの苦味がきれいにパックしてくれるような気さえする。
お寿司に限らず〆ビールの同士を増やしたいと思っている。是非騙されたと思って試して欲しい(騙す気はないが結果的に騙されたと思っても責任は持てないのだけど)。
カウンターしかない小さなお店なので予約が必ず必要だ。あと、お任せコースは仕込みや仕入れの都合上、予約時に注文しておいて欲しいとのことだ。