3月に入ってから東京は気温が20℃に届く日が連発し、スギ花粉で空の色も濁りすっかり春の空気が漂っている。そんな中で近所の大横川にある河津桜並木も満開を迎えていた。時期的には今年はほぼ例年通りと思われる。
と言っても実は3月になって急に咲いたわけではなく、木によってはまだ冬本番の1月からぼちぼちと咲いていた。あまりにも咲く時期にバラツキがあるので、もしかしたら1月に咲いていたのは別の種類の桜ではないか?と疑っているのだが、その並木道の入り口の碑には「河津桜」としか書かれていない。
あまりその辺のことは追求せずに、ちらほら咲き始めた1月下旬から最盛期を迎えた3月まで、少しずつ撮っていた大横川と木場公園の河津桜を中心とした桜の写真をここにまとめておこうと思う。
PENTAX K-1 II SE, D FA MACRO 100mmF2.8 WR, f5.6, 1/125sec, ISO100
この写真の撮影日は1月29日。まだ真冬のことだった。並木のなかのごく一部数本が超早咲きで、冷たい澄んだ空気の中ですでに見頃を迎えていた。
それにしても、色が濃くて下向きに控えめに開くこの桜は、寒緋桜のようにも見えるのだが。わからん。
PENTAX K-1 II SE, D FA MACRO 100mmF2.8 WR, f3.2, 1/500sec, ISO100
この日はアップ狙いで久々に100ミリマクロ(smc版)を持ち出してみた。もちろん手持ちでは限界があるのだが、小さな桜の花にぐいっと寄ってみるのも良い。
この100mmマクロをHD版に買い換えるかどうかはまだ決めていない。
PENTAX K-1 II SE, HD DFA*85mmF1.4ED SDM AW, f1.4, 1/1600sec, ISO100
そして2月。まだ気温は低い日が続いていたが、空が霞むことが増え何となく空気が春めいてきた。1月中に咲いていた木はすっかり葉桜になってしまったが、代わりに明らかに河津桜と思われる木々で花が開き始めた。
PENTAX K-1 II SE, HD DFA*85mmF1.4ED SDM AW, f1.4, 1/2000sec, ISO100
DFA★85mmを持ち出すのも久しぶりだ。このレンズはいまだに開放ばかり使ってしまうが、それでもそのシャープさとクリーンさと、ボケの量と溶け具合にいまさら驚いてしまう。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S(120mm), f8.0, 1/250, ISO100
そして3月に入ると川沿いの河津桜は一気に開花して満開になった。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f4.0, 1/1000sec, ISO100
Nikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f2.8, 1/1000sec, ISO100
この2枚は前回のZ26mmF2.8購入エントリーでも使った写真だ。特に1枚目は完璧な満開のタイミングだったと思う。2枚目もほぼ満開だが、すでに葉っぱが出始めている。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f2.8, 1/1000sec, ISO100
桜は花弁が薄くて逆光で撮ると花が輝いているように写る。露出とか難しくてなかなか思ったようにいかないのだが。最新設計のZ26mmもさすがに太陽をこうしてフレーム内に入れると少しゴーストがでる。
PENTAX K-1 II SE, HD FA77mmF1.8 Limited, f4.0, 1/500sec, ISO100
満開を過ぎて緑色混じりの姿になった河津桜も個人的にはけっこう好きだ。
なおこの写真は春のスペシャル・カスタムイメージ「春紅」を使って撮っている。実物よりもちょっと赤みが強く、緑は控えめに写っていると思う。
PENTAX K-1 II SE, HD FA77mmF1.8 Limited, f2.0, 1/1000sec, ISO100
細く伸びた枝の先に玉になって咲いてる姿がかわいい。こういうのを見つけてやたらに撮ってしまった。なおこれもHD FA77mm F1.8 Limitedで撮ったものだが「春紅」ではない(鮮やかベースでRAW現像)。
PENTAX K-1 II SE, HD FA77mmF1.8 Limited, f2.0, 1/1000sec, ISO100
3月中旬になるともうしっかりとした葉桜になってしまった。河津桜はもう少し長持ちするというイメージがあったが、今年は最盛期が1週間も持たずにあっという間に終わってしまったという印象だ(毎年そうだったかもしれない)。
いずれにしても今年は季節がかなり急ぎ足で進んでいるようなので、ソメイヨシノも早いだろう。もしかしたら都内では来週あたりには開花して、再来週には見頃を迎えているかもしれない。