初心に反しNikon Zfにエクステンション・グリップをつけてしまう

2024-12-27

 Nikon Zfを買ったのは先月のことで、その時に以下のようなエントリーを書いた。

 ここで「オレはZfのダイヤルをちゃんと使うし、後付けのグリップをつけたりしない」と宣言したのだが、早くも怪しくなってきた。というか、後者については前言を撤回することにした。スミマセンでした。
 
Zfが持ちづらい問題

 Zfには後付けのグリップが必要だと思う(※個人の意見)。使っているときにそれほど違和感はないのだが、撮影後あとで親指にダメージが残ることに気がついた。皮がむけたようにボロボロになって端的に言って痛い。そんなに一生懸命握ってるつもりはないのだが、何か無理をしているに違いない。

Z f-GR1をつけてみる

 Zf用の後付けグリップはいろいろなブランドでいろいろな製品が売られている。何しろニコン自身が用意しているくらいだから、そういう需要があることは想定済みということだ。

 しかし純正品は非常にお値段が高く、概ねサードパティ製品の3〜4倍くらいのぼったくり価格だ。いろいろ迷ったのだが、ちょうどZfボディのキャッシュバック分の現金が振り込まれてきたタイミングでもあったので、ここはひとつお高い純正品を確かめてみることにしよう。

Zf-GR1の箱

 箱はこんな感じ。Zシリーズの共通デザインではなくZf仕様に合わせてある。品名がなかなか分かりやすいような分かりにくいような。
 

Z f-GR1

 箱から取り出した本体はこんな感じ。全体的に金属製(アルミ合金)でしっかりしている。ボディと当たる部分のゴムとかグリップのシボ革の仕上げとかさすが純正と思わせる仕上がり。ちなみに重量は120gほどある。
 

エクステンショングリップ付きZf

 さっそくZfに取り付けてみた。うーん、どうだろうか? いうほどグリップが深くなるわけではないが、ないよりは相当マシだろうか。

 あと、分かっていたことだがZfのデザインが台無し(は言い過ぎかもしれないが)になる感は、純正といえどもどうしても拭いきれない。特にベースプレート部で高さが増えることが致命的だ。全体的にZfはこういうことするカメラではないはずなのに、と思考がどうどうめぐりをしてしまう。グリップしづらいとかボタンが少ないとか、そういうことはすべてヘリテージデザインに免じて、ユーザー側がやせ我慢をすべきカメラではなかったのか? いったい何をこのZfに期待しているのか?と。
 

 さて閑話休題。

Zf-GR1のグリップ前側

 前側のグリップ部。写真には写っていないのだが指先がかかる部分に溝が掘ってあり、少しでも指がかりが良くなるように工夫されている。あまりグリップ部を深くしすぎても、シャッターボタンや前ダイヤルの位置は動かしようがないので、この辺がちょうどバランス良いところなのだろうか。
 

Zf-GR1後ろ側

 背面側はこうなっている。あまり目立った出っ張りはないのだが、問題の親指の掛かりが良くなるように微妙な造形が施されている。ダイアルの操作感もちゃんと保たれているし、前側グリップと合わせて「摘まむ」からギリギリ「握る」といえる状態になり、全体としてグリップ感の改善効果は思ったより大きい。
 

Zf-GR1裏側

 底面側。ベースプレート部はアルカスイス互換のプレートを兼ねておりそれなりの厚みがある。バッテリおよびSDカード室へのアクセスは完全に保たれており、蓋に干渉することはまったくない。この辺はさすが純正だ。

 取り付け用のネジにハンドルが付いていてコインや六角レンチを必要としないところもとてもよい。さらに、1/4インチのネジも切られているのも気が利いている。
 

Zf-GR1付きNikon Zf + NIKKOR Z28mm f/2.8 SE

 ということで、この状態でしばらく使ってみているところだが、調子はまぁまぁ良い。使用後に親指が痛くなることはなくなった。ただ、さっきもグダグダ書いたこととは別にまた、見た目含めてこれがベストなのか?という疑念は拭い切れていない。

 せっかく高い純正品を最初に買ったのに、結局他のサードパーティ品を試してみたい衝動に駆られている。さてどうしたものか?


 

(おまけ)最近Zfで撮った写真

 ついでなので最近特に意味もテーマもなくZfで撮った写真を貼っておく。Zfはその性格上、こういう特にブログ記事にしようがない無意味な写真をたくさん撮ることになってしまう(褒めている)。

サザンカ

 近所の街角にはサザンカがわさわさ咲いている。冬を感じる。
 

そば屋

 老舗のそば屋。冬の光って感じだったので撮ってみた。
 

ネコ

 ネコ。この子はきっと神の使い。
 

出口

 地下から見上げた空。長い長いダンジョンを彷徨ってやっと出口に出た!……という妄想をする。
 

タイル

 パシフィコ横浜の海側はこうなっているのか。初めて来た。
 

ヨコハマの海

 臨港パークから眺めるヨコハマの海。

 

 Zfと28mmまたは40mmの組み合わせはとても良くて、特に写真を撮るつもりはないときでも、念のため持って行こうかという気にはなる。

 ただ、今のところなんとなく使用感がしっくり来ていない。機能や性能に問題はないはずだが、バリアングルのせいなのか、今回話題にしたグリップの問題なのか? 後者だとしたら自分にはこの手のヘリテージデザインのカメラは相性が悪いことになってしまう。一応フィルム時代を知っている世代としてはそんなはずはないと思っているのだが。

 グリップの問題は実はストラップ問題と地続きではないか?という気もするので、そっち方面も見直してみようと思う。なにか解決策があるはずだ。

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コメント4件

  • C-chan より:

    自分も今秋にZ6からZfに買い替えて、同じ状況で純正グリップを購入し使用したところ、
    しっくり来ないので、もう少しグリップ部が深い社外品を追加購入しました。
    思えばフィルムカメラ時代もモータードライブを必ず付けてたので、浅いグリップ感に違和感があるのかもしれません。

    • hisway306 より:

      C-chan さん、コメントありがとうございます。
      私もいっそのことMD-12みたいなバッテリーグリップあれば良いのに、と一瞬思いました。コンパクトさが思い切り損なわれてしまいますが。他社のグリップもそのうち試してみたいと思っています。

  • るるるの歌 より:

    本年もどうぞよろしくお願いいたします。

    私もフィルム時代から New FM2 → F2 → Leica MP と使い続けてきましたが、グリップが欲しいと思った事がありませんでした。
    FM2時代は180mmF2.8をほぼ標準として使っていたんですが…。

    レンズを左手で持って右手は添えるだけ、で済めば良いのですがZfはレンズ計が大きいからか、
    はたまたボディの厚みのせいなのか…。

    フィルムカメラは巻き上げレバーが引っ掛かりの役割があったのも要因かもしれません。

    Zfについてはグリップ不要派の私でも違和感が拭えず、お気持ちは理解出来るつもりです。

    グリップのないSigma fp を使用していた時ですらグリップ使用していませんでした。

    私ももう少しこのまま頑張りますが。

    • hisway306 より:

      るるるの歌 さん、
      コメントありがとうございます。
      そうなんですよね、フィルム時代はグリップ欲しいと思ったことないですよね。デジタルというかZfは姿こそ似ているものの、レンズ含めてやはりサイズが大きく、重たいのだろうと思います。あるいはガシッと握るタイプのグリップに慣れすぎたのかもしれません。工夫次第で背面側だけなんとかすれば大丈夫なのかも?とも思っています。いろいろ試行錯誤したいと思います。

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