美味しい焼鳥を食べに行ってきた。個人的には過去に食べたことのある焼鳥の中ではダントツ一番なのが、京成線の堀切菖蒲園駅すぐそばにある「よつは」の焼鳥だ。駅前とは言っても繁華街ではなくて、薄暗い細い路地を入ったところにあって、文字通り”隠れ家”的な雰囲気も良い。
このお店は東日本大震災の直前にオープンしたからまもなく満9年と言うことになる。一時期はわりと通っていたのだが、最近は年に1回行くかどうかだ。それでもママはちゃんと覚えていてくれる。
そして冒頭に書いた通り、本当にここの焼鳥は美味しい。居酒屋で雑に扱われる定番メニュー的なイメージがあるが、焼鳥とはこんなに美味しいものかと、始めて訪れた時の感動はいまだに醒めない。
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そんな「よつは」にふと思い立って久しぶりに行ってみた。カウンターのみ7席しかない小さな店内は少し年季が入ってきた感じだけど、相変わらず洒落ていて居心地が良い。BGMにうっすらとジャズが流れているのも昔のままだ(たまに昭和アイドルがかかることもある)。
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とりあえず生ビール… と言いたくなるところだが、生ビールはやめて瓶ビールにしてしまったそうだ。うん、焼鳥には瓶ビールの方が合うかも知れない。でも瓶ビールはなぜかひどく酔うんだよな… 瓶ビールを格好良く飲める大人になりたいと思っていたのに、なれず仕舞いに終わりそうだ。
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いきなりこんな小鉢が出てきた。冬にはぴったりの暖かい煮物。鶏肉、玉葱、里芋、そしてニンジン。ニンジンはブランド品だそうで、煮崩れしないし色艶が良くて歯ごたえもちょうど良い。スープも最後の一滴まで飲み干してしまった。
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出た! いきなり目当ての串焼きだ。左がハツで右がレバー。いきなり内臓系から始まるところが、もしかして好みを覚えてくれているのだろうか?
何が好きって内臓ほど好きなものはない。「よつは」が焼鳥屋で一番好きだという理由の多くは、このレバーが超絶美味いからだ。そして大粒で食べ応えもある。お代わりしたくなるくらいだ。これがあれば瓶ビールをいくらでも飲める(だからダメなんだ…)
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左から「なんこつ」と「すきみ」。見たとおりのジューシーさだ。この他にも「かしわ」と「ふりそで」をいただいた。どれも本当に美味い。
味付けは基本全て塩だ。タレの焼鳥などというものはこの店にはない。お好みで七味をかけるだけだ。というか七味も要らないくらいそのままで美味しい。
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焼鳥に合うお酒と言えば、焼酎か日本酒が王道かも知れないが、ハイボールも実は悪くない。「よつは」ではちゃんと焼き鳥に合わせてアレンジされたハイボールが用意されている。瓶ビールの後は結局ずっとこれを飲んでいた。そしてやっぱり酔っ払った。
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そして「つくね」。もちろんこれもタレを付けたりはしない。卵も付けない。見たとおり丸々として巨大なのだが、しっかりと火が通っていて、味付けも芯まで染みている。どうするとこんな美味しいつくねが焼けるのだろう?
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最後におまけで餃子を焼いてくれた。メニューにあるものではなく試しに作ってみたものだそうだ。もちろん鶏肉が入っている。
味付けが足りなくてぼんやりしているから失敗作だ、とママは言っていたが、全然そんなことはない。焼鳥屋にぴったりなさっぱりしてジューシーな餃子だった。
ということで、焼鳥屋さんとしては一押しのお店だ。いろいろ風変わりなところもあるのだが、とにかく料理の美味しさは絶品だ。常連さんも多いが決して敷居が高いわけではない。一人でフラッと行ってちょうど良い大人向けのお店だ。そう、瓶ビールをサクッと飲めるような大人のための…。