セントレアのスカイデッキでアジア各国の飛行機を撮る

2020-02-24

 日帰りで名古屋まで飛行機で行って航空関係の博物館巡りをしたわけだが、この旅にはもう一つ目的があった。それはセントレアのスカイデッキで飛行機写真を撮ることだ。噂に聞いていたのだが、セントレアのデッキは飛行機の写真撮影にはとても良いところらしい。ということで一度体験してみなくてはならない。

 実際にスカイデッキに行ってみたのはセントレアに到着してすぐの午前中だった。ターミナルビルに対して滑走路が西側にあるので、午前中は順光になる。

 なお、セントレアの公式WEBサイトに、こうして飛行機写真を撮るためのページが用意されている。チャーリー古庄氏を起用するという力の入れようだ。写真撮影にこんなに理解があるというのはとても嬉しい。これをざっと読んで予習しておいた。

JALとスカイマークのB737PENTAX K-1改, DA*300mm F4 ED [IF] SDM, F5.6, 1/1000sec, ISO100, 0EV
 スカイデッキから国内線ターミナル側を撮ってみた。一番手前のJALのB737-800 JA349Jは羽田から乗ってきた機体だ。このあと千歳や福岡を巡ったのち再びセントレアにやってきて、帰りの羽田行きもまたこのJA849Jが担当することになる。
 

ベトナム航空のA350機首どアップPENTAX K-1改, DA*300mm F4 ED [IF] SDM, F5.6, 1/640sec, ISO100, 0EV
 反対側の国際線ターミナル側。国内線よりも大型の飛行機が多い。そして各エアラインの個性的なカラーリングがいろいろ見られる。

 中でもベトナム航空の何とも言えない深いグリーンは本当に綺麗だと思う。そしてA350にとてもよく似合っているし、まだ新造機なのかピカピカで空や周辺の風景が映り込んでいた。
 

中国東方航空のA321ceoPENTAX K-1改, DA*300mm F4 ED [IF] SDM, F5.6, 1/1000sec, ISO100, 0EV
 さて、スカイデッキの先端から離陸してゆく中国東方航空のA321ceoを撮ってみるとこんな感じだ。この日は北風が吹いていて滑走路は36で運用されていた。

 滑走路の背景には伊勢湾とそこを行き交う大きな船がよく見えてとても良い感じだ。うっすら見えている対岸は三重県の四日市とか鈴鹿のあたりだと思われる。そう言えば鈴鹿サーキットからも天気が良ければ知多半島がよく見えることを思い出した。
 

フィンエアのA350PENTAX K-1改, DA*300mm F4 ED [IF] SDM, F5.6, 1/1640sec, ISO100, 0EV
 おなじく36に着陸してきたフィンエアーのA350-900。さすがにタッチダウンポイントはかなり遠く、300mmではかなり足りない。なので以後、着陸は諦めて離陸機を重点的に狙うことにした。

 なおセントレアのヨーロッパ便はあまり多くなく、このフィンエアーとルフトハンザのみ定期便が就航している。ルフトハンザのセントレア便は希少機となったA340-300で運航されているのだが、残念ながらこの日(月曜日)は運航日ではなかったようで見ることができなかった。
 

キャセイパシフィックのA330PENTAX K-1改, DA*300mm F4 ED [IF] SDM, F5.6, 1/640sec, ISO100, 0EV
 キャセイパシフィック航空のA330-300。もちろん香港行き。午前中はアジア便の出発ラッシュで、中国や台湾や韓国や東南アジア各国各都市に向けた出発便が次々に離陸して行く。

 最近の新型コロナウィルスの問題で中国本土を中心にアジア便は減便や運休が続き、あるいは機材が小型化されたりしている。しかし、この写真を撮った2月10日はまだそんなに航空便の運航に影響は出ていなかった。今はもっと寂しいことになっているのだろう。
 

離陸するベトナム航空のA350PENTAX K-1改, DA*300mm F4 ED [IF] SDM, F5.6, 1/1250sec, ISO200, 0EV
 ベトナム航空のA350-900。さっきノーズをどアップで撮った機体がハノイに向けて飛び立っていった。ベトナム航空はほぼ同時刻にホーチミンシティ行きも就航している。
 

シンガポール航空のB787-10PENTAX K-1改, DA*300mm F4 ED [IF] SDM, F5.6, 1/1250sec, ISO200, 0EV
 そしてむしろ羽田や成田では見られないレア機がいた。シンガポール航空のB787-10だ。基本型の-8より胴体が11.6m、-9より5.5mも長い。シンガポール航空は成田便はA380、羽田はA350-900なのだが、関空、中部、福岡にはこのB787-10で運航している。

 機体の特性として離陸性能が悪いと言うわけではないと思うが、この時はローテーションポイントはかなり遠く、A330やA350よりもゆっくりと離陸して行った。滑走路長が十分あって、周辺に騒音問題がない海上空港だからこそ、エコモードで離陸したのかも知れない。
 

中華航空のB747-400FPENTAX K-1改, DA*300mm F4 ED [IF] SDM, F5.6, 1/1600sec, ISO200, 0EV
 気がついたら午前11時近くなっていた。そろそろFLIGHT OF DREAMSに行かないといけないので切り上げようと思ったところで… 遠くの貨物ターミナルからチャイナエアラインのB747-400Fがやってきた。巨大な4発機カッコイイ!

 今やレア機となったB747は絶対に抑えておかなくてはなるまい。しかも古い−400はいつ引退してしまうか分からない。
 

離陸する中華航空のB747-400FPENTAX K-1改, DA*300mm F4 ED [IF] SDM, F5.6, 1/1250sec, ISO200, 0EV
 行き先は台北ということで燃料が軽かったのもあると思うが、このB747はさきほどのB787-10と違って、あっという間に機首を上げてぐんぐん上昇していった。B747は超大型機のわりに意外に離陸性能が高いのだ。空荷の貨物タイプはSTOL機かと思うような離陸を見せることがある。

 ちなみにセントレアと言えば、ボーイングの工場に日本製の資材を運ぶための専用機、ドリームリフターがやってくることでも人気があるのだが、この日は早朝のうちに出発したあとだったので、見ることはできなかった。残念! また次回に期待したいと思う。
 

県営名古屋空港でヘリコプターPENTAX K-1改, DA*300mm F4 ED [IF] SDM, F8.0, 1/80sec, ISO100, +0.3EV
 なお、あいち航空ミュージアムにも屋上に展望デッキがあって、県営名古屋空港の滑走路を見通すことが出来る。が、晴れていたセントレアからさほど遠くないはずの県営名古屋空港は雨がぱらついていた。

 時間的にFDAも飛んでおらず、航空自衛隊もほとんど動きはなかった。民間のヘリコプターが何機か飛んでいただけだった。スペースジェットの10号機もどこにいるのかよく分からなかった…。本当はここも写真的にとても面白い空港らしいので、いずれ出直したいと思う。
 


 

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