PENTAX K-3 Mark III に最適なDA標準ズーム選びを考える

2021-01-23

 予定通りであれば間もなくPENTAX K-3 Mark IIIが発表され、そう遠くないうちに発売されるはずだ。これまでにも何度か書いてきているのだが、恐らく間違いなく発売日に買うことになるだろう。

 これまでいろいろな経緯があったこともあり、何となく「架空の話」と思ってきたK-3 Mark IIIなのだが、最近になっていよいよ現実のこととして考えなくてはいけないと思い始めた。そこでまず問題になるのはレンズだ。

 Kマウントなのだからたくさん持っているではないか? とは言え、K-1を手にして以来約5年かけて完全にフルサイズにシフトしてしまい、APS-C用のDAレンズはほとんど手放してしまった。

Kマウントレンズ保有リスト2021Jan

 現状を図にしてみると↑こんな感じだ。もちろんいずれもAPS-Cで使えるし、実際のところ望遠系のレンズは特に問題はない。FA LimitedやDFA★などの単焦点レンズもアリだ。

 問題はAPS-C向きの標準レンズ、もっと言うと標準ズームが一本もないことが気になる。標準域はK-1 Mark IIで十分カバーできているし、何ならRICOH GR3だってNikon Z 5だってある。とは言え、やはりK-3 Mark III用にも1本は持っておきたい。

 ということで、今時点でKマウントのAPS-C用標準ズームを買うとしたらどれが良いのか考えてみることにした。なお、過去にDA標準ズームはいくつか使ってきた経験もあるし、以下は決してフラットで客観的な視点で選んだり評価したものではない。あくまでも個人の好みと事情にすぎない。

Twitter アンケート

 さて、まずはふと思いついて手っ取り早くTwitterのアンケート機能で意見を募集してみた。

 結果はこうなった。なるほど…。

 すでにこの時点で4本に絞ってしまっていることはさておき、概ね思っていたとおりである一方、ちょっと意外な部分もあったりして、なかなか興味深い結果だ。これを参考にしてさらに考えてみたいと思う。

HD PENTAX DA★16-50mmF2.8(仮称)

 まずはアンケート結果でもダントツ一位だったように、実のところこれが第一候補だ。

HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8

 問題は現時点でまだ発売日さえわからないという点だ。いったいいつ出てくるのだろう? 5月の動画の段階では「2021年の早いうち」と言ってたと思うが、それもK-3 Mark IIIとともに遅れているかも知れない。

 いずれにしろこれは買う前提でいる。フルサイズ向けの中核をなす標準ズームが、他社設計のリブランド品でお茶を濁された(←敢えてこの厳しい表現を使うのだが)ままになっている中、PENTAX自社設計の大口径標準ズームには期待せざるを得ない。

 だから今回の「標準ズーム選び」も、実はいずれこのDA★16-50mmF2.8と組み合わせて使うことを前提にして考えている。もしこのレンズがK-3 Mark IIIと同時に出てくるようなことになったら、当面はこのレンズ一本でいいだろう。

 でもそうでなかった場合は「とりあえず」の一本として使えて、さらにその後も使い道のある標準ズームはないだろうか?
 

HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR

 アンケートでも人気が高かった一本。比較的設計が新しいDA標準ズームだ。

 このレンズはK-3/K-3 II時代に使っていた。過不足のない焦点域で描写性能も安定していたので、DA標準ズームで迷ったらこれ買っておけ、と言うのはとても良く理解できる。

青空と送電線PENTAX K-3 II, HD DA16-85mm F3.5-5.6 ED DC WR(16mm), f7.1, 1/320sec, ISO100, 0EV
灯りPENTAX K-3 II, HD DA16-85mm F3.5-5.6 ED DC WR(75mm), f5.6, 1/125sec, ISO1600, -1.7EV
 とにかくどの焦点域でもどの絞りでも近距離も遠距離もとても良く写るレンズだった。そこそこズーム倍率があるわりに最短もわりと寄れる(全域で35cmまで)ので、とにかく普段使いにとても良い。ボケ量はもちろん開放F値なりだが、質的にはけっこう素直だ。

 ただちょっと大きくて重い。あと、HDコーティング出始めの製品なので、鏡胴に入れられたアクセントラインが赤い。赤いからと言って何も性能には問題はないが、今となっては古くさく見える。欠点はその程度だ。

HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR

 つぎはこれだ。やはりLimitedレンズは外せないのではないかと思う。FA/DA含めてLimitedレンズで唯一のズームでありWRであり、レンズ内AFモーター入りで今時仕様だ。

 このレンズもK-3/K-3 IIで使っていたことがある。たったの2倍ズームで、ワイド端もテレ端も何とも言えない焦点距離。ズームにしては明るいけど変動する開放F値。ちょっと画角を変更できる30mF3.5みたいな捉え方をされるが、そんなレンズ欲しいんだっけ?

東京スカイツリーと東武線と星の軌跡PENTAX K-3, HD DA20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR(20mm), f2.8, 1sec, ISO800, インターバル合成
お寿司PENTAX K-3, HD DA20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR(36mm), f4.0, 1/40sec, ISO1600, 0EV
 K-3のやや曖昧な発色をカバーするように、わりとコッテリした色のりでクッキリハッキリ写るレンズだったように思う。2倍ズームの使い勝手には苦労したし、これがせめてF2.8通しだったら… と何度思ったことか。そうするとこのサイズにはならないだろうし無い物ねだりなのだが。

 便利さよりも格好を楽しむためという点は否めない。というか、アルミ削り出しで作ってるというズームリングなど、そういうコンセプトのレンズなのだ。すでにK-3 Mark IIIにこのレンズを組み合わせた写真などが出回っていて、なかなか格好イイ。シルバーボディにシルバーのレンズを選べることも大きい。うぅむ…。

smc PENTAX-DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL[IF] DC WR

 実はこれもアリかと思っている。あまり人気がないレンズなのだが、意外に使ったことある人が多い。キットレンズになっていたし、わりと安値でたたき売りされていたりしたから。

 このレンズはK-5の時代に手に入れてそれなりに気に入って長いこと使っていた。初めて店頭で触ったときはそのAFスピードに驚いたものだ。今では普通になってしまったが。

陸上自衛隊AH-64DPENTAX K-5 LS, DA18-135mm F3.5-5.6 ED AL[IF] DC WR(18mm), f10, 1/500sec, ISO160, 0EV

芦ノ湖PENTAX K-x, DA18-135mm F3.5-5.6 ED AL[IF] DC WR(135mm), f6.3, 1/250sec, ISO200, 0EV
 このレンズを気に入ってた理由はその焦点距離のレンジだ。ワイド端18mmはちょっと惜しいけど、望遠側に十分広い。そしてこのサイズと使い勝手が最高だ。WRだし気楽に使えて困ったときの1本として最適だった。十分寄れるし何でもソツなく撮れる。

 巷で不人気だった理由は主に画質理由なのだが、このレンズのどの辺の画質が悪いのか、最後まで全く分からなかった。これで十分じゃないのか?と。だから、本気のF2.8レンズの補間として持っておくなら、再びこれを手にしても良いのではないかと思っている。

まだまだあるKマウントの標準ズーム

 Kマウントはレンズが少ないと言いながら「DAの標準ズーム」と言うだけでもやたらに選択肢があることに今さらながら驚いてしまう。

 旧型のDA★16-50mmF2.8は過去使った経験がない。なぜか縁がなかったのだ。新型が控えている今、これを今から手に入れることはないだろう。

 17−70mmF4はわりと古いのだが根強い人気がある一本。何しろ開放F値が固定というところが良い。これの前には16-45mmF4というレンズもあって使っていたこともあった。でもやっぱり今から手を出すにはいろいろ古い。

 定番キットレンズの18-55mm。そのWR版はK-7とともに登場したと記憶している。ほぼ同じ光学系のコストダウン版もいくつか種類があるはずだ。そちらもK-xのキットレンズとして使っていたこともある。実はこれもアリなのかも知れない。しかし…

 18-55mmをいまさら手に入れるならむしろこっちを選ぶだろう。沈胴式のパンケーキタイプの標準ズーム。専用フードも格好イイ。レンスキャップ代わりと言うほどではないが、これならかなり気楽に持ち出せるし、巨大になるであろうDA★16-50mmとの違いも明確だ。

 

 ということで、今のところ結論は出ていない。とりあえずK-3 Mark IIIの正式発表と、来月のCP+2021オンラインを待つつもりだ。そこで HD PENTAX DA★16-50mmF2.8 の動向を確かめてみてからにしたいと思う。

おまけ

 そう言えばこっちのマウントもどうしたものか悩んでいる。

Zマウントレンズ保有リスト2021Jan

 いきなり高倍率ズームを手に入れてしまい、とりあえずはほとんどのことは間に合ってしまっているのだ。こういうのは良くない。今後使っていくためにも何本かZマウントも揃えていきたい。

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