雨の日はDFA MACRO 100mm F2.8WRで水滴写真を楽しむ

2020-06-06

 普通は雨に日にわざわざ写真を撮りに行こうという気にはならないものだが、この季節だけは特別だ。野良のアジサイは晴れの日が続くと水分不足で萎れてくるのに対し、雨が降ると瑞々しく生き生きとする。それに水滴にまみれた姿がとてもよく似合う。

 ということで、アジサイが咲き始めてからは雨が降るとカメラを持って外に飛び出してしまうのだ。そして咲いているアジサイを探してあちこち見ていると、水滴に濡れた美しい花が他にもたくさん咲いているのを見つける。

 そんな水滴にまみれた草花を撮るにはマクロレンズがあると超楽しめる。K-1改にDFA MACRO 100mm F2.8WRを付けて雨の中散歩に出かけてきた。

雨に濡れた青紫の紫陽花PENTAX K-1改, D FA MACRO 100mmF2.8 WR, f4.0, 1/160sec, ISO100, -1.0EV
 まずはお目当てのアジサイ。濃い青紫は太陽の下だとベッタリした写りになりがちだが、雨の日はその微妙な色と模様がよく分かる。
 

雨に濡れた紫陽花の葉っぱPENTAX K-1改, D FA MACRO 100mmF2.8 WR, f4.0, 1/125sec, ISO400, 0EV
 でも良く見てると、花よりも葉っぱの方が水に濡れた姿が美しいような気がしてくる。
 

雨に濡れた額紫陽花のつぼみPENTAX K-1改, D FA MACRO 100mmF2.8 WR, f8.0, 1/125sec, ISO800, -0.3EV
 いやいや、水滴と言えば額紫陽花かも。粒々の蕾は細かい産毛に覆われているのだろうか? 丸い水球がくっついていてマクロでぐっと寄るとかわいい。
 

雨に濡れたキンシバイPENTAX K-1改, D FA MACRO 100mmF2.8 WR, f4.0, 1/125sec, ISO200, -0.7EV
 この季節の公園では、真っ黄色な花をたくさん咲かせてひときわ目立っているのがキンシバイ。雄しべと雌しべはとても複雑な形をしていて、たっぷりと水滴を湛えるので、これまた撮り甲斐がある。でも真っ黄色なので難しい。
 

水玉が乗ったキンシバイの葉っぱPENTAX K-1改, D FA MACRO 100mmF2.8 WR, f4.0, 1/200sec, ISO800, 0EV
 キンシバイは花自体も良いけれど、葉っぱがまた良い。これまた水をはじく性質があるのか、まん丸な水玉の宝庫だ。そんな水玉はレンズの役目を果たし、その中にまた別の風景が広がっている。最短撮影距離まで近寄って虫の目になった気分だ。
 

雨に濡れたヒルガオPENTAX K-1改, D FA MACRO 100mmF2.8 WR, f4.0, 1/320sec, ISO800, 0EV
 ヒルガオも咲いていた。細いラッパ状の奥の方まで水だらけだが、雨が吹き込んだのだろうか? 花びらは薄くて頼りなさそうだが、たくさんの水滴を付けてもちゃんと形を保っている。
 

雨に濡れたサツキの花PENTAX K-1改, D FA MACRO 100mmF2.8 WR, f4.0, 1/125sec, ISO1600, -0.7EV
 そしてサツキ。ツツジもサツキもじつはあまり撮ったことがないのだが、雨に濡れるととても良い。いや、マクロでぐいっと寄るとやっぱり普段の印象とは違う世界が見えてくる。
 

K-1改+DFAマクロ100mmApple iPhone11 Pro Max, 4.25mm(標準:ポートレートモード), f1.8, 1/50sec, ISO400, 0EV
 今回もすべて手持ちだ。水玉はAFが苦手な被写体でMFを積極的に使い、身体をわざと前後に揺らしながら数打ちゃ当たる作戦で撮った。マクロ域でピントが浅いせいか、K-1のファインダーもわりと捨てたものではなく、ピントが来た瞬間がよく見えた気がする。色んな意味でこれはK-1ととても相性の良いレンズだと思う。
 

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