料理の腕前がプロ級な友人宅で美味しいものを食べて犬と戯れる

 友人宅に遊びに行った。特になにかイベントがあったわけでもなく、暇なら遊びに来なよ、じゃぁ行くよ、程度の気楽な話なのだが、ちょっと格好を付けて「ホームパーティ」とか言ってみたいところだ。しかし実際のところそんな小洒落た集まりではない。

 この家にはプロ級の料理の腕前を持つ友人と、まるで遠距離で付き合ってる恋人同志のたまの逢瀬のように、ベッタリと甘えてくる可愛い犬がいる。

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 名前を金太郎(仮名)という。とても凜々しい雑種の青年犬だ。スリスリしたり、ペロペロされたり、鼻でツンツン突かれたり、ガバッと抱きついてきたり、つぶらな瞳でじっと見つめきたり。かわええ…

 ここで重要なのは、金太郎(仮名)は誰にでも愛想がいいわけではない。むしろクールでツンな方だ。だから甘える相手は選んでいるのだ。実際この日の客は4人だったが、他の3人よりも圧倒的にモテた。

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 どこかのお店で出てきそうな前菜盛り合わせが出てきた。特にカボチャは煮ただけでなくてピクルスになっている。だから口に入れた瞬間、ビックリする。

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 プリモのパスタは「キノコと挽肉のラグー フェトチーネ」だ。大きなルクレール鍋でドンと出てくるあたりは家庭的というかホームパーティ的というか、お店感はなくて自由な感じで良い。

 しかしこれが本当に美味い。素朴な家庭の味レベルではない。きれいに盛り付けて、サラダとコーヒー付きのランチで1,000円と言われたら納得すると思う。

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 さて、自分でも不思議なのだが、なぜか昔からそもそも犬には好かれる質なのだ。飼い主以外に心を開かない人見知りな犬を初見で籠絡し驚かれたことがある。友人宅に酔っ払って泊まって朝起きたら、そこの家の犬が布団の中に潜り込んでいて、着ていたものがよだれでベタベタになっていたこともある。

 もし犬の世界で生きていけるなら、モテモテでウハウハだったのではないかと妄想してしまう。生まれてくる場所を間違えたかも知れない。

 ちなみに猫には全くモテない。むしろ嫌われてると思う。犬臭がするのだろうか?

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 肉料理もレベルが高い。これは見たまんま「蒸し鶏」だ。メインの素材そのものの調理もさることながら、ソースとかスパイスとか、そういう味付けの部分でもしっかり考えられている。この赤い粉は見た目ほど辛くはなくて旨味が本当にすごい。

 が、実は自前で調合したものではなく、とある中華料理の本職シェフから買ってきたものらしい。コピーを試みたこともあるそうだが、これだけはどうしても再現できないのだとか。

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 気心知れた友人宅という気安さと、美味しい料理のおかげでお酒も進んだ。最後はテーブルの上は酒瓶だらけになっていた。別に全部飲み干したわけではなく、あんなのもある、こんなのもある… と、試飲会の如くラベルを眺めて、気になったお酒を少し舐めていただけだ。

 そもそも これだけお酒のストックがあるのも、まるでちょっとしたレストラン&バーのようだ。これ以外にもワインの在庫は山ほどあるのだ。ないのは生ビールサーバーくらいではないかと思う。

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 〆のピラフ。良く見るとパスタが混ざっている。実は先ほど出てきたパスタのあまりを使って作った賄いメシ的なものだ。これも猛烈に美味い。余り物のラグーソースは一番美味しいところが凝縮しているのではないかと思う。

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 ベタベタするばかりではなく、ふとした瞬間にそっぽを向いてしまうツンデレぶりを発揮する金太郎(仮名)。まぁ人間達ばかり何か食べて飲んで騒いでいて、犬にとって「ホームパーティ」はつまらないのかもしれない。

 最後にワシャワシャして「またな!」と別れてきた。「次はいつ会えるの?」と追いすがってくるかと思えば、金太郎(仮名)は「あっそ、またね」と別れ際が結構素っ気ないのがまた良い。後腐れない愛人関係というやつだろうか(違)。

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