竹富島のコンドイビーチにあらわれる幻の砂浜へ渡る

2024-12-07

 前回の首里城エントリーからの続き。那覇を経由してやってきたのは石垣島だ。ちょうど1年前にも訪れたばかりだが、どうしてももう一度行きたくなってしまった。

 そして石垣島まで来たとなれば、やはり周辺の離島にも渡りたい。そうなると去年は行けなかった黒島とか西表島とか…… と色々考えたのだが、結局またもや竹富島をリピートすることにした。小さな島だが奥が深いのだ。そして昨年やり残したことがあるので、まずはそれをクリアしなくてはならない。

 まずは昨年の竹富島観光についてのエントリーを↓ここに貼っておく。


 
竹富島フェリー桟橋

 ということで、今回も石垣港離島ターミナルから高速船に乗って15分。竹富島に上陸した。風がやや強いが良く晴れているし、船もほとんど揺れなかった。
 

牛車に揺られて安里屋ユンタ 再び

 2回目だからといってなにか違う遊び方をするわけではなく、昨年と同様にまずは牛車に乗った。

竹富島の牛車

 ガイドさんがいろいろ説明をしてくれるのだが、その内容は基本的な部分は抑えつつもガイドさんそれぞれの個性が表れているのではないかと思う。去年の方とはまた少し違う方面の話、特に竹富島の集落内で見られる植物についてとても詳しく教えてくれた。もちろん三線を弾きながら安里屋ユンタも唄ってくれた。牛車に揺られながら聴く島唄は忘れがたい経験だ。
 

水牛のニーラン君

 集落を一周したら牛車を引いてくれた水牛さんに挨拶し記念写真を撮る。今回お世話になったのはニーラン君だ。大人しくてかわいいし頭がとても良い。写真撮影にもニッコリ笑顔で快く応じてくれた。

竹乃子の八重山そば

 昨年積み残しの宿題のひとつが竹富島の人気店「竹乃子」で八重山そばを食べることだ。オフシーズンだし離島のお店の営業日や時間は、いろいろ不定期な場合があると聞いていたが、幸いちゃんと営業していた(むしろ昨年行ったお店は休業していた)。

竹乃子

 すでにお店のこの佇まいがとても良い。まだお昼ご飯には少し早い時間だったが、すでに満席になりつつ待ち行列が出来ていた。でも大したことない。10分も待たずにテラス席に入ることができた。ちょうど良い季候のこの季節、竹富島に吹く風の中で八重山そばを食べるなんて贅沢な話だ。
 

八重山そば

 これがその八重山そば。とてもさっぱりしてシンプルなスープとそば。それでいて旨味が後味にしっかりと感じられとても美味しい。

 沖縄そば初心者者としてはまだ本島の沖縄そばと八重山そばの違いすら分かっていない。上にのっている肉の違いで「ソーキそば」になることは分かっている。もっと経験を積んでこの味わいを美味く表現できるようになりたい。

西桟橋から小浜島と西表島を眺める

 竹乃子の前の道を真っ直ぐ海へ向かって少し坂を下ると西桟橋に行き当たる。

西桟橋入り口

 自転車を置いて西桟橋へ。他のビーチでもそうなのだが、海辺に出る直前の森のトンネルを抜ける瞬間がとても好きだ。
 

西桟橋 

 おぉ〜! 西桟橋だ。良く晴れているし雲にも表情があってよい。真夏のモクモク積乱雲だとまた格別なのだろう。そして西表島に沈む夕陽もいつか見てみたい。でもまずはこの海と砂と桟橋の景色を楽しまなくては。
 

西桟橋パノラマ

 パノラマも撮ってみた(後でLrで合成)。周囲は砂浜というより少しゴツゴツした岩場だが、本当に何もないところにこうして珊瑚礁の海に向かって桟橋が突き出ている。
 

西桟橋の先端

 西桟橋の先端部分はゆるく下り坂になって海に潜っている。ここで先端に行きすぎて滑って転倒する事故が多発したらしく、いまはこうして立ち入り禁止看板が立っている。確かに何もなければ海に少し足をつけたくなって進んでしまうだろう。

 なおこの桟橋は観光用に作られたものではない。ちゃんと竹富島の暮らしに欠かせない重要な施設として建設されたもので、その歴史については陸側に説明看板が立っている。

コンドイビーチで幻の浜に渡る

 続いて竹富島有数の観光スポット、コンドイビーチにやってきた。

コンドイビーチ

 相変わらずとても美しい。天気もよいしオフシーズンなので人も少なくとても静かだが、海に入れない気温ではない。ここで今回の竹富島を訪れた一番の目的といっても過言ではない「やりたかったこと」を実行してみた。
 

コンドイビーチの幻の浜へ海を渡る

 というのは、コンドイビーチの目の前、海のむこう数十メートル沖に広がる砂浜へ渡ってみたかったのだ。

 海の中にぽっかりと浮かぶ砂浜だけの小さな島、いわゆる「幻の島」は沖縄県の離島各所にある。コンドイビーチのそれは中でも一番アクセスが簡単な初心者向けとも言える。コンドイビーチから浅い海を歩いて(あるいはほんのちょっと泳いで)いけば渡ることができる。しかもこの日のこの時間帯はちょうど干潮だった。なので最大で膝上くらいの水深の海を数十メートルほど歩けば渡ることができる。

 念のため水着を着てスマホはジップロックに入れ、さらに防水性のあるカバンに貴重品を入れてたすき掛けしたが、Nikon Zfは手に持ったままだ。普通にいけば水没はしないが、転んだりしたら受け身を取るかカメラを守るか判断を迫られることになる。水中も足下は砂なのだが所々岩場がある。足を取られないように慎重にゆっくり進んでいく。
 

コンドイビーチ幻の浜

コンドイビーチの幻の浜

 波も潮の流れもほとんどない穏やかな浅い海をなんとか事故もなく渡りきることができた。やった!

 「幻の浜」としては満潮に近いときの方がより孤立感があって風情があるはずなのだが、干潮の時間帯も悪くない。本体のコンドイ浜よりもよほど広い真っ平らでまっさらな砂の島が広がっている。砂に刻まれた模様は風ではなくて、潮がまだ満ちている間に波が作ったものだろう。美しい。
 

砂浜迷彩の人

 記念写真も撮った。この写真を見て気がついたのだが、着てきた長袖Tシャツが砂浜カラーの保護色になっている。このTシャツは昨年に波照間島で買ってきたものだ。1年経って初めてこれが砂浜の色であることを知った。波照間のニシ浜もこんな色だったっけ。

 ここでボーッと夕方まで過ごしたかったが、潮が満ちてくるとカメラを濡らさずに戻ることが出来なくなるかもしれないので、泣く泣くまた慎重に海を渡ってコンドイビーチに戻った。

星の砂を見つけ、竹富集落を散歩する

 竹富島は他にも見所が沢山ある。やりたいと思っていたことをだいたいクリアしたので、後の時間は思いつきのままにまったりと過ごした。

カイジ浜で星の砂を見つける

 カイジ浜で星の砂を探してみたり、
 

あか山丘から眺める竹富集落

 あか山丘の上に登って竹富島の集落を見渡してみたり(なごみの塔は工事中か何かで立ち入り禁止になっていた)、
 

黒糖ミルクぜんざい

 カフェに立ち寄り、黒糖ミルクぜんざいを食べてみたり、
 

バナナの木

 道端に生えているバナナの木を観察したりしてみた。
 

ブーゲンビリアなどが咲く集落

竹富島の集落にある二階建ての家

 あとは集落内の白い砂が敷き詰められた道を歩き回る。ブーゲンビリアやハイビスカスやその他いろいろな花が咲いている。そして今回の水牛車のガイドさんに教えてもらったのだが、竹富島の集落には景観保護のために厳しい建築規制があって、今は平屋の建物しか建てられないのだが、この右側の二階建ての家はそれ以前に建てられた珍しい2階建ての建物なのだとか。なるほど!

 なお竹富島の入島料300円をは石垣島のフェリーターミナルに設置された自販機で払うことが可能で、その半券を竹富島側のフェリーターミナルにある売店に見せるとおまけの記念品(シール)がもらえる。昨年はもらい忘れたのだが今回はちゃんともらってきた。
 

竹富島の風景

 ということで、一日遊び回って今年もまた竹富島を満喫した。でもまだまだ宿題が残っているのでまたいずれ訪れたい。季節がかわれば景色も雰囲気も違うだろう。

【石垣島の旅はまだ続く……】

2024年 那覇・竹富島・石垣島の旅


 

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です