東京の住宅街に棲息するカワセミを再び探しに行く

2021-09-16

 真夏が過ぎ少し涼しくなってきたので、昼間の散歩の頻度がまた増えてきた。さらに多少大きく重い機材を抱えていく気力も戻ってきたので、2ヶ月ぶりくらいにカワセミを探しに行くことにした。と言っても、車に乗ってどこか遠くまで出かける必要はない。徒歩または自転車に乗っていける範囲にカワセミがいる。それに気付いたのは約2ヶ月ほど前のことだ。

 この一帯は東京23区内の人口密集地帯だ。その隙間の運河跡に作られた親水公園に、サギやカルガモやその他都会でもそれほど珍しくない野鳥に紛れて、カワセミが現れるのだ。

カワセミ(正面左向き:雄)PENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/800sec, ISO800
 ほらいた!

 倒れかかった細い竹に、わりと体格の良いカワセミが一羽休んでいた。もしかしたらたっぷり食事した後なのかも知れない。嘴の色からして雄のようだ。
 

カワセミ(超トリミング)

 1枚目と同じカットを思い切りトリミングしてみた。

 なお今回はわりと撮る気満々で出かけてきたので、重たいながらもテレ端が長くて高性能なDFA150-450mmを持ち出した。やっぱりこのレンズは素晴らしい。開放ではやや滲んでるように感じることもあるが、いろいろRAW現像で後処理を施しつつ、思い切りトリミングしてもこのくらいにはなるからすごい。
 

カワセミ(背面右向き:雄)PENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/1000sec, ISO1250
カワセミ(背面右向き首捻り:雄)PENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/640sec, ISO400
 背中の翡翠色が美しい。空を見上げたり振り向いたり、ときおり水面を見下ろしたりしていたが、漁をする様子はなかった。前回、魚やエビを捕る様子が見られたのは、すごく運が良かったことなのかも知れない。
 

カワセミ(飛び去り際)PENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/800sec, ISO800
 しばらくして飛び去っていった。が、今回は何となく飛ぶ直前の兆候がファインダー内で見えていた気がする。飛びそうだな… と0.5秒前に気がついたところで、どうにもならなかったのだが。
 

カワセミ(正面左向き:雌)PENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/800sec, ISO640
カワセミ(背面右向き:雌)PENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/500sec, ISO640
 数日後、同じところに行ってみるとやはり同じ枝の上に休むカワセミを見つけた。しかし、前回のカワセミより身体が細くて小さい。そして嘴の色からすると雌ではないかと思われる。
 

 さて、今回のカワセミの写真は以上だ。通りすがりにいろいろ教えてくれた識者によると、これからが季節なのだそうだ。気温的なことかも知れないし、木々の葉が落ちてきて隠れるところが少なくなると言うことかもしれない。せっかくなので近いうちにまた挑戦したい。
 

 ということで、以下はカワセミ以外のおまけ(と言っては可哀想なのだが)だ。

オナガPENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/1000sec, ISO1600
 最近オナガがやたらに目につく。しかもこれが群れを成してヒヨドリ並にうるさく鳴いている。カワセミのエメラルドグリーンほどではないが、ブルーの羽根が結構綺麗だと思っていたが、あまりかわいいと思えなくなってきた。

 どんな鳥なのかググったら、オナガはカラス科だと知ってしまったせいかもしれない。その一方で中部地方以西の西日本には棲息していないらしく、関東でもいるところが偏在しており、どこででも見られるわけではないと知ってやはり少し見直した。
 

ホシゴイPENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/800sec, ISO800
 若いゴイサギ、いわゆるホシゴイだろうか? シルエットと模様のせいだと思うが「キョロちゃんみたいだな」と思ってしまった。実際比べて見ると全然違うのだが。でもかわいい。
 

チュウダイサギPENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(220mm), f5.6, 1/1250sec, ISO200
 最近新たに発見した鳥と言えばこれだ。アオサギとともにこの一帯でも権勢を誇っているコサギかと思ったら、ちょっと違う。足が黒く嘴が黄色い。大きさはそんなに大きくない。最初はダイサギかと思ったが、正しくはチュウダイサギだそうだ。へぇ〜。
 

若いアオサギPENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/1250sec, ISO250
 数ヶ月前は喜んでカメラを向けていたアオサギも、最近はカワセミが見つからなくて暇つぶしに撮る程度になった。いつでもどこにでもいて愛想もないのだが、個人的にはわりと好きだ。

 何でもない下町の親水公園で、子ども達が水遊びをしているようなところなのだが、ビオトープを中心にいろいろな野鳥がいる。話によるともっと他にも種類の鳥もいるらしい。季節が変われば少し景色も鳥たちの様子も変わってきて、まだまだ楽しめるだろう。
 


 

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