浅草かっぱ橋の飯田屋で東京下町の名物料理「どぜう鍋」を食べる

2023-03-26

 久しぶりに「どぜう鍋」を食べてきた。記録を遡ると、前回食べたのが2018年のことだから、実に約5年ぶりとなる。

 東京のローカルフードというと「もんじゃ焼き」が有名かもしれないが、それよりもさらにローカル感とレア度のレベルが高い料理と言えば「どぜう鍋」だ。基本的には専門店でしか食べられないし、そのお店の数も非常に少ない。

飯田屋の入り口

 ということで、どぜう専門店としては定番の有名店「飯田屋」に行ってきた。もう一つの有名店「駒形どぜう」も良いのだが、なんとなく「飯田屋」のほうが落ち着くので、こちらに来てしまう。
 

どぜうの皿Nikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f4.0, 1/30sec, ISO1400
 予約しようとしたらその日はもう満席だと言われたのだが、当日用の席も用意してあるというので開店直後の16:30にお店に到着するようにして出かけた。特に並んでいると言うこともなく開店直後すぐにお店入ることが出来た。
 

生ビールNikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f4.0, 1/30sec, ISO2800
 どぜう鍋には日本酒が良く合うのだが、とりあえずの生ビールも外せない。浅草近郊の老舗有名店なのにアサヒではない(だからどうということはない)。
 

どぜう鍋(まるとぬき)Nikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f4.0, 1/30sec, ISO3200
 ということでさっそく「どぜう鍋」が来た。丸と抜きのハーフ&ハーフ。火加減の調整が難しいが、基本的には何もしないで放置してOKだ。
 

どぜう鍋Nikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f4.0, 1/30sec, ISO2000
 頃合いを見てネギを乗せていく。どぜうの下にはゴボウが敷いてある。これらの野菜ごととって七味と山椒をお好みで振りかけて食べるのが美味い。時々割り下を継ぎ足しながらグズグズと煮ていく。

 骨付きの丸鍋がどぜう鍋の基本スタイルだが、抜きの方がやはり食べやすいしどぜうの旨味を感じやすい。江戸っ子は黙って丸鍋…… と思っていたが本当のところはそういうことでもなくて、昔も抜き鍋が好まれていたとかいないとか。

 なのでやせ我慢せず追加分は抜き鍋にした。鍋はそのままで「どぜう」をまた鍋に投入してもらう。ネギは無料でついてくるが、有料のゴボウの追加も必須だ。そして今まで何度も食べに来ているのに知らなかったのだが、豆腐を追加するというオプションがあるらしい。なにそれ絶対美味いに決まってる。次回は是非豆腐も追加したい。
 

柳川Nikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f4.0, 1/30sec, ISO1400
 どぜう料理としてもう一つ有名なのが柳川鍋。見ての通り卵とじしてある。ご飯があれば丼一杯いけてしまうだろう。熱々のうちに食べなくては!
 

鰻の白焼きNikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f4.0, 1/30sec, ISO1800
 どぜう料理だけでなく鰻料理もメニューに並んでいる。ということで鰻の白焼きを頼んだ。

 脂たっぷりなので山盛りワサビをのせても問題ない。レモンは香り付けにお好みなのだが、実際のところレモンをかけても鰻とワサビの風味の方がはるかに強い。
 

うざくNikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f4.0, 1/30sec, ISO1800
 うざくもさっぱりしていて美味い。そういえば以前は夏バテ防止のために暑くなってきた頃に食べに来ていたことを思い出す。
 

板わさNikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f4.5, 1/30sec, ISO1800
 良い気分になって写真を撮り忘れたのだが、この時点ではすでに日本酒をちびちび飲んでいた。なので板わさなんかも注文してしまった。もはやどぜうも鰻も関係ないただのおつまみだ。
 

クジラの竜田揚げNikon Z 5, NIKKOR Z 26mmF2.8, f4.5, 1/30sec, ISO4000
 最後はクジラの竜田揚げをいただいた。昔懐かしい給食の味だが、今はもう普通に生活していたら口にすることがない珍品になってしまった。まぁいろいろな意味でそれで良いのだろうと思う。

 ちなみに鰻もすでに絶滅危機が叫ばれるようになって久しいし、そもそも食用のドジョウなんて今はどこで穫れる(養殖している?)ものなのだろうか? どじょうは鰻や鯨のように絶滅危惧の問題があるとは聞いていないが、それでも都内のどぜう鍋専門店も少しずつ減っているわけで、食品や食文化をとりまく事情が時代とともに変わっていくのは仕方のないことだ。でも浅草の2軒のどぜう屋さんはこのままずっと残っていてほしい。
 


 

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