新年早々お寿司を食べに新小岩の「鮨 太郎」へ行ってきた。本当は年末に行こうと思っていたのに連日満席で予約が取れなかったのだが、年明けはみんな遊び疲れているのか、あまり混んでいないようで、特にこの日は我々のみ貸し切り状態だった。
いつも旬の美味しい食材を使ったお刺身や料理やお寿司が楽しみなわけだが、今回はなんと大間のクロマグロが入ってるという。それも豊洲の初競りにでてきたやつ。マグロの初競りは毎年ニュース(関東ローカル)になっていて、今年は最高で1本2億円という値段が付いたそうだが、これは多分それとほとんど同じやつに違いない(個人の見解および願望)。
三角形のマグロの塊。市場で買ってきたままの姿を見せてもらった。三角の上の方が赤身、右下から中トロで左の方に行くに従って大トロになる。右端には横隔膜といわゆるハラミが付いている。
この塊をバラしながらいろいろと説明を聞く。ここからいわゆる柵を切り出していくわけだが、その柵にも一番良いところがあって、そういう部位はお店の一番偉い職人さんが使うとか、店の中での立ち位置と序列の関係とかとか。大トロについても場所によって筋の柔らかさに違いがあって云々…… と。ちなみに太郎は親方一人しかいないお店なので、そういう微妙な序列や席の優劣はないので安心だ。
閑話休題。さっそく目の前で切り出されたばかりの赤身と中トロをそのままお刺身でいただく。赤身も中トロですと言われたら信じるくらいの脂のりと美味さで、ワサビをたっぷり乗せて少しも辛味が感じられない。
さらに綺麗にサシが入った大トロ。適度に歯ごたえがあってしかし溶けていくかのような口当たり。上品でしつこくない脂とマグロの美味さが絶妙に融合している。
「大間」というブランドに対するプラセボが少し入ってるのは承知の上で感想を言うなら、今まで食べてきた中で一番美味しいマグロだった。決して通ぶるわけではないが赤身が一番美味いかも、と思わせるくらいに。
もちろんお寿司も握ってもらった。大トロで。なんという美しさだろう。この一貫単品売りで値段をつけるとするならいくらになるのやら。
ちなみに太郎では最近シャリに使う赤酢もアップデートしたらしい。今まで手に入らなかったやつが入るようになったのだとか。見た目にも明らかに色が濃くなっているのが分かる。しかし味わいはとても上品でさっぱりしている。まさに江戸前寿司という感じ。
さらにお任せコースの中盤に必ず出てくる焼きもののお皿には、大間のクロマグロのハラミを焼いた串が付いてきた。まるでお肉のようなジューシーさ。
トロタク的な小鉢。これも大間のクロマグロ。なんという贅沢だろう。
最後にコースがおわってお代わりで作ってもらった巻物もこの状態。新年早々なんとも縁起の良いことだ。
もちろんマグロ以外にもいつも通りの超美味しいものをたくさんいただいた。生しらすとか白子とかカワハギとか。
マグロ以外の握り寿司も最高に美味しかった。赤貝とか鯛とか、北海道は浜中産のウニの軍艦とか、コハダとかとか。美しくて美味しくてウットリしてしまう。
これらの超美味しい料理やお寿司に合う美味しい日本酒も各種用意されている。翌日のことを考えてビールとチューハイだけにしておこうと思っていても、それで済んだためしがない。こんな素晴らしいお寿司を前にしてしまったら、それはもう仕方のないことだ。
今年も季節ごとの美味しいお寿司を食べにいけるように頑張りたい。
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