増えることはあっても減ることがない写真のファイルを保存しておくために、初めてのNASを導入してから約4年。当時思い切って導入した8TBのディスクは空き容量警告(残り10%)が出るくらいに満杯になってきた。
対策としては、HDDをより大容量に取り替えるという手があるけれども、使い古しとは言え壊れていない8TBのHDDが勿体ないので、2台目のNASを追加することにした。
なお、今まで使ってきたNASはQNAPのTS-231+という2ベイの製品だ。これにWD REDの8TBを2台入れてRAID1を組んである。 HDDのうち1台は、2年経過時にSMARTエラーを出すようになったので交換した。冗長性とリカバリーの容易さというRAID1の恩恵をその時に体験した。もはや普通の外付けHDDには戻れない。ということで、今回もQNAP製の2ベイNASから選ぶことにした。TS-231シリーズはモデルチェンジして今でもラインナップされているのだが、より高機能で低消費電力なTS-251Dというモデルを選んだ。外像デザインはかなり垢抜けている。
NASでは珍しくIntel製のCPUを搭載している。と言ってもDual CoreのCeleron J2025というもので第8世代のアーキテクチャらしい。クロックスピードは2GHzだが、これがどの程度の性能のものなのか分からないがNASには十分だろう。そのおかげなのか、このTS-251DはTS-231シリーズより低消費電力なのだ。
メモリーはデフォルトで2GBが搭載されているが、DDR4-2400対応のSODIMMスロットが2つ搭載されているので4GBx2で最大8GBまで搭載できるそうだ。そのうちやってみたい。さらPCIe拡張スロットまでついているが、そっちは何に使うのかはよく分からない。
搭載するハードディスクは個人的な好みにより、WesternDigitalのREDシリーズ一択だ。8TB導入時から4年も経ってるとなれば、容量は倍くらいになっていて欲しいところだが、ハードディスクの進化は鈍ってるようだ。
最大で14TBというドライブが選べるが、容量単価等考えて10TBとした。このドライブなら今のところCMRであることが確約されていることも考慮した。
プラスチック製のアタッチメントをハードディスクに取り付けてNAS本体のベイへ差し込む。ハードウェアのセットアップは従来と変わらずとても簡単だ。
なお、TS-251Dの背面はこうなっている。Celeron内蔵のグラフィクスコアにより、HDMI出力がついているのが特徴だ。動画ファイルを入れておけばそのまま再生出力できるということだろうか? 使わないからどうでも良いのだが。
LANのコネクタはTS-231+ではデュアルだったがTS-251Dでは1つになっているが、特に問題は無い。USBは3.0 Gen2が前後に1つずつ、USB 2.0が3つもついている。
有線LANと電源をつないだら、あとはiMacからセットアップをするだけだ。QFinderアプリからファームウェアのセットアップする手順はTS-231+の時とほとんど変わらない。
なお、用途が写真データの保管用なので容量&スピード命でスナップショットも使わないので、TS-231+同様にストレージプールは作らず静的ボリュームでフォーマットした。どうせ2ベイでRAID1しか出来ないのだから、家庭用としてはその方が適しているのではないかと思う。
なお、RAID1だからと言って安全とは言えない。そこまで失いたくない大切なデータがあるかと言われると自信がないのだが、NASに追加されたデータは週一で自動的にAmazon Driveにバックアップ(片方向同期)を取るように設定している。
ついでに書いておくと停電時のクラッシュ対策としてNASはUPSにつないでいる。NASを2台つなぐ分にはコンセントの口数も電力容量的にも問題は無い。停電検出時の自動シャットダウンも設定済みだ。
図にするとこんな感じになっている。Lightroom Classic CCやBridge CCからNAS内の過去データも直接参照できるようになっている。スピードは遅いが過去データはときどき見るだけだから特に問題ない。
さらに今回TS-251DにはTimeMachineによるiMac本体のバックアップ先としても使用することにした。専用のアカウントを作ればTimeMachineで使用する最大サイズを制限することがきる。とりあえず2.5TBを設定したが、本当はそんなに要らないかもしれない。様子を見て調整してみよう。
ということで、RAID1のNASが2台稼働することとなった。容量は合わせて18TBだ。今のところあと5年はこれでいける腹づもりでいる。まぁ。どうなるか分からない。3台目は無いと思っているが、次のことはとりあえず考えるのは止めておこう。