HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WRは絶対に買う

2021-10-16

 昨年5月に公開された「CP+2020 まぼろしの参考展示PENTAX製品のご紹介」という動画で開発中として紹介された製品は主に4つあったのだが、これまでの間にそのうち3製品は無事に発売されている。そしてこのたび、大トリを飾る4つめの新製品としてHD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WRがようやく発表になった。

 D FAレンズで初となる”Limited”を名乗るレンズであり、待望の超広角単焦点レンズだ。開放絞り値がずっと秘密にされていたがF2.4という、PENTAXでは馴染みがあるものの一般的には中途半端なところに設定されている。てっきりF3.2あたりかと思っていたので、思ったより明るい。

 詳細は公式WEBサイトが詳しい。スペシャルサイトには開発者のインタビュー記事や写真家の方によるレビュー動画なども上がっていてなどもとても興味深く面白い。

 このレンズの主な仕様を以下に書き出してみた。

焦点距離 :21mm(APS-C装着時は32mm相当)
開放絞り :F2.4
最小絞り :F22
レンズ構成 :8群11枚
画角(対角) :92°(APS-C装着時は68°)
マウントタイプ :KAF4
最短撮影距離 :0.18m
最大撮影倍率 :0.26倍
フィルター径 :67mm
光量調節方式 :電磁絞り(完全自動絞り)
絞り羽根枚数 :8枚 円形絞り(F2.4-4.5)
絞りリング :なし
レンズフード :固定
最大径 x 長さ :約74mm x 約89mm
質量(重さ) :約416g

 これを一見して目を引いたのは、最大撮影倍率の高さと、絞り羽根が8枚であることと、重量が400gそこそこであることだ。どれもポジティブな意味で気になる。

 超広角なのでマクロ撮影的な使い方はあまり意味はないと思うが寄れるに越したことはない。最近のレンズとしては珍しく絞り羽根を偶数枚にしたのは夜景の光条を意識してのことだろうか? そして昨年Youtubeで見てた限りはLimitedとは言え今どきの巨大なレンズかも?という印象があったのだがそんなことはなさそうだ。

スクエア東京で現物を見てきた

 ということで、とても気になるレンズなので、新宿のリコーイメージングスクエア東京に早速実物を見に行ってきた。

HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR シルバー&ブラック

 シルバーとブラックが仲良く並んでいた。最初はプラスチックのカバーが掛かっていたのだが、物欲しげに眺めていると外してくれた。

 ここに置いてあるのはまだ試作品なのか、撮影データを持って帰ることはきないが、触って動かしてファインダーを覗くことはできる。なお、どちらもシリアルナンバーは300番台と思ったより大きかった。データ不可なのはレンズ側ではなく、ボディ側のファームウェアの問題かも知れない。
 

HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR + K-1 Mark II

HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR + K-1 Mark II 正面

 展示機のK-1 Mark IIに付けてみた。うむ、これは良い。もちろんパンケーキレンズとかビスケットレンズみたいな小さいレンズはそれはそれ正義ではあるが、K-1 Mark IIのふくよかなフォルムにちょうど合っている大きさではないか。

 そして手に持ってみるとたしかに軽い。が、バランスが悪いほどではない。これは付けっぱなしにしていても気にならないだろう。もちろん、付けっぱなしにするようなレンズではないのだが。

 なお超広角とはいえ21mm程度だし、それほどすごい出目金レンズではないのでフィルターが付けられる。フィルター径は67mmだ。

 電磁絞りのKAF4なので(機械的な)絞りリングはもちろんない。防滴のためにも露出精度のためにも、光学性能の高性能化やコンパクトな鏡胴設計のためにも電磁絞りはもはや必須だ。これはK-1/K-1 Mark IIとまだ見ぬK-1 Mark IIIのための、Kマウントの未来を担うレンズなのだから、当然こうあるべきなのだと思う。ただ、将来的には他社で流行り始めているような電子的な絞り専用リングの搭載は是非検討して欲しい。
 

HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR + K-1 Mark II 距離指標

 AFはDCモーター駆動だがそれなりに素早くて静かだ。超広角だしススッと滑らかにピントを合わせてくれる。なおピント合わせによって前玉が動くことはないし、鏡胴も伸縮しない。後玉側だけが動いているようだ。

 そしてスペック通り近接に強い。距離目盛りを見る限り、最近接側もかなりマージンを取ってるように見える。無限遠側も最近のレンズらしくかなりオーバーインフまで回るようになっていた。

 F2.4の明るさはK-1 Mark IIのファインダーにも良く合っている。それに21mmという画角は超広角らしさがしっかりありつつも、〜18mmとかiPhoneの超広角カメラのようなどぎつさはない。
 

HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR シルバー&ブラック

 希望小売価格は198,000円とリリースには書いてあったが、公式ストアでは179,800円となっている。これで10%ポイントと3年保証付きなのでかなりお得だ。ポイントとか延長保証とかない最安値クラスだと16万切るか切らないかあたりが一般的な市場価格らしい。

 絶対的なお値段としてはかなり高いが仕方がない、アルミの鏡胴だけでもかなりかかっていそうだし、本数が出るものでもないだろう。七宝焼きいらないと言ったとしてどのくらい変わるだろうか? HD化されたFA31mmF1.8 Limitedが13万円前後するし、今の時代の新製品はどうしてもこのくらいになってしまうのだろうと諦めている。

で、買うの?色は?

 買う。もう予約を入れてしまった。色は少し悩んだのだが、やはりK-1 Mark II Silver Editionに合わせてシルバーにした。

 昨年に開発発表(公式リーク?)された時点で買うと心に決めていた。だってD FAレンズだし、久々の新開発Limitedシリーズだし。それに超広角域はけっこう好きなのだ。また、K-3 Mark IIIを手にした今でも自分にとってのメインカメラはやはりK-1 Mark IIだと思っている。

 昨年来のK-3 Mark IIIへの力の入れようを見ていると、もしかしてPENTAXはこのままAPS-C一眼レフに注力し、K-1/K-1 IIの後継は考えていないのではないか?といううっすらした不安があった。しかしここでちゃんと予定通りにD FA Limitedが出てきたこに少しホッとしている。

 それはさておきこのレンズ、K-3 Mark IIIに付けても結構合うと思う。画角も32mm相当と使いやすそうだ。もちろんDAにはすでにHD DA21mmF3.2 Limitedという小型の名物レンズがある。それに比べるとかなり大きくて高くなってしまうのだが、それでも防滴だったりAF精度だったり、明るさや新設計の画質等々含めて、APS-Cで使ってもなかなか魅力のあるレンズになり得るのではないかという気はする。

 その点にやはりうっすらとした不安を掻き立てられたりするのだが。(※個人的な感想)
 


 Amazonは先週の土曜日にフライングでこの製品ページを公開し、注文ボタンが押せる状態にしてしまった。図らずもそれがリークのような形となり、おおよそ製品のスペックと値段が先にバレてしまったため、木曜日の発表時にサプライズ感がかなり薄れてしまった(というよりほとんどなかった)という残念感がある。
 

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