激しい雷雨の後には虹と夕焼けが待っている

2020-08-17

 7月の寒さはどこへ行ったやら、最近の東京は猛暑が続いている。そして午後になると急に雷雲が湧いてきてザーッとゲリラ豪雨が降るということも少なくない。そういう積乱雲は北西の方からやってきて東京の東に抜けていくことが多い。

 午後のわりと遅い時間、しかしまだ日が沈む前にそういう夕立がやってくると… 雨が過ぎ去った後、太陽が再び照ってくれば当然のように虹が出来る。小学校だったか中学校だったか忘れたが、理科の時間に習ったとおりの現象だ。

 そして虹が消えた後には、雨に流されてさっぱりしつつも湿気を含んだ空気と、グズグズと空に残っている雲が良い感じに夕日を反射して綺麗な夕焼けが現れたりするのだ。だから最近は雷雨が上がったのを見計らってカメラを持って外に飛び出してしまう。

二重の虹(左半分)PENTAX K-1改, D FA28-105mm F3.5-5.6ED DC WR(28mm), f8.0, 1/125sec, ISO100, 0EV
二重の虹(右半分)PENTAX K-1改, D FA28-105mm F3.5-5.6ED DC WR(58mm), f8.0, 1/160sec, ISO100, 0EV
 こんな見事な二重の虹だった。普通の標準ズームではとても全体は入りきらない。
 

二重の虹(中央)RICOH GR3, GW-4, f5.6, 1/320sec, ISO100, 0EV
 GR3にGW-4を付けて21mm相当で内側の虹がギリギリ入るかどうか?といった感じだ。とにかくクッキリしていてとても見事な虹だった。

 なおちょうど虹の頂点付近に飛行機が飛んでいる。超望遠で撮りたかった… が、虹を撮るのに500mmを持ち出す勇気はない。
 

夕暮れ空に残る虹PENTAX K-1改, D FA28-105mm F3.5-5.6ED DC WR(45mm), f5.6, 1/80sec, ISO100, -0.7EV
 虹との出会いは一期一会、タイミング次第ではあるのだが、この日の虹は位置を変え、濃さを変えながらも夕暮れになるまでかなり長いこと見えていた。
 

夕焼け空(ティール&オレンジ風)RICOH GR3, f4.0, 1/160sec, ISO100, 0EV
 雷雲が過ぎ去り虹も消えた後、日が沈む西の空を見れば綺麗な夕焼けが広がっていた。実際はこんな色ではなかったが、わざとTeal & Orange風に仕上げてみる。なかなか夕焼け空にも合っているかも知れない。
 

夏の夕焼け空ENTAX K-1改, D FA28-105mm F3.5-5.6ED DC WR(34mm), f5.6, 1/60sec, ISO400, 0EV
 積乱雲の残りかすだろうか? 夏の空は雲の表情が面白い。これはこれでCTEで撮ったものなので、色味はかなり盛られている。でも記憶の中ではこんな感じのドラマチックな風景だった。
 

オレンジに染まる超峡スカイツリーENTAX K-1改, D FA28-105mm F3.5-5.6ED DC WR(88mm), f5.6, 1/100sec, ISO800, -0.7EV
 東京スカイツリーも綺麗にオレンジに染まった。すごい格好イイ!
 


 こういう場合はGR3でだいたい事足りるかと思ったのだけど、またいつ雨が降り出すか心配だったのでGR3よりは雨に強いはずのK-1改を持ち出した。しかもレンズは久しぶりにDFA28-105mmだ。このレンズはすごい特徴もないので忘れがちなのだけど、使ってみるととても良い。

 発色も綺麗だし光量も均一で猛烈にシャープなので、特にこういう遠景を撮るのに向いてると思う。24mmとか200mmみたいな分かりやすい領域をカバーしないから、わりと真剣にフレーミングを考えることになる。正しくズームレンズを使ってる気になれる。
 

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