GR3は2019年3月の発売日に手に入れたのだが、その時初期出荷6,000台限定で青いリングキャップが付属していた。その青いリングは過去も現在も純正オプションとして販売されたことはなく、自分のGR3が初期ロット品であることを証明する貴重なアイテムだった。それに、真っ黒なマグネシウム合金のボディに鈍く光る青いリングは、端的に言ってクールで格好良かった。
うん、素晴らしく格好良い。太くて通しにくいピークデザインの青い限定アンカーを無理矢理ストラップホールに通し、ステッチが入ったアッシュのCUFFを組み合わせるというコーディネートをしていた。GR3はなぜかこうしてドレスアップを楽しみたくなる。
が、この状態は長続きしなかった。初期出荷限定6,000個の青いリングは、なぜか取り付けがユルユルだったのだ。だから時間の問題かな?という覚悟は最初からしていたのだが、手に入れてから約3ヶ月後に、出先で綺麗さっぱり消えて無くなってしまった。もはや来た道を戻って探す気力も無い。
ブルーリングを失ってから1年以上、デフォルトの黒いリングキャップにもどして「普通のGR3」として使っていた。アンカーもワイヤーの細い第3世代の赤いやつに付け替え、ハンドストラップも旧CUFFにして、地味に徹していたのだ。
寂しくなって光学ビューファインダーを付けてみたりした。それほど実用的ではないが、なにしろ見た目が良いではないか。でも何か物足りない。
ということで、今回↑こういう風にしてみた。青>黒と来たら、次は赤だ。
RICOH純正では、ダークグレーはオプションにあるし、グリーンのリングも限定で出たことがあるはずだ。あとは先日発売されたStreet Editionには山吹色のリングがついている。過去にもボディカラーに合わせた特別色はあったかも知れないが、GRD時代含めて赤は純正では用意していない色だと思う(確信はない)。
つまりこれはサードパーティ品だ。自家塗装する強者も世の中に入るが、自分にはそんな技術は無いのでAmazonで解決だ。GR3用のリングキャップはJJCとHaogeというところが有名だ。今回はJJCのほうを買ってみた。
お値段は1,799円也。純正よりはかなり安いが激安と言うほどではない。青や緑など他の色も選べる。なおHaogeのほうがカラーバリエーションは少ないようだ。どっちにしても100色から選べるとかいう状態ではない。 中国製でパッケージは結構しっかりしている。バーコードは日本向けに現地で貼られたものだろうか? 若干日本語が怪しいけれども意味は分かる。「GN1の代わりに使える赤いリング」だ。それ以上でもそれ以下でもない。
左が今回買ったJJCの赤いリング、右が純正で標準付属の黒いリング(GN-1 BK)だ。
純正品はアルミ製のリング本体に、バヨネットが切られている裏側は別パーツになっていて小さなネジで合体している。しかしJJC製のリングはどうやら1パーツで一体成形されている。素材はアルミと書かれているし実際金属っぽい質感だ。
外観上の違いは表側の滑り止めローレット加工の太さに見られる。純正品派非常に細かいギザギザになっているのに対し、JJC製はかなり太い溝が掘られている。コストや加工技術の問題なのか、デザイン上の個性なのかは分からない。でも太いギザギザも意外に悪くない。
色とか質感とか工作精度とかどうなのかな?とちょっと疑っていたのだが、実際に取り付けてみるととても良く出来ている。ガタつきもなくぴったりだしカチッとほどよいクリック感を持って固定され、そうそう簡単になくしてしまうことはなさそうだ。
色合いも結構派手で良い。真っ黒なボディに対しアクセントになっている。ピークデザインの標準アンカーの赤色とも合う。マクロ時の映り込みとかは知らない。もしかしたら塗装が弱くてすぐにハゲハゲになったりするかも知れないが、その時はその時だ。
気分で気軽に交換できるドレスアップアイテムとして、複数の色を持っておくのも悪くない。次はHoageの青いリングを買ってみようかと思っている。