あじさいのローキーな季節が始まろうとしている

2020-05-28

 今週になって突然(と言うのが個人的な印象なのだが)東京の緊急事態宣言が解除された。これまでじっと息を潜め、近所に散歩に行くにもタイミングを見計らって「これは不要不急ではない」と勝手に自分の中で折り合いを付けていた生活も終わるのだろうか? 月曜を境に急に何かが変わったような実感はないが、ボチボチ写真撮影を目的に外出をしてもリスクは少なくなってきた(怒られなくなってきた)のだとしたら嬉しいことだ。

 折しも季節は梅雨入り前。以前から何度かエントリーしたように、散歩中はカメラを持ち出すようにしていたのだが、どうやら近所の街角でも紫陽花が咲き始めたようだ。紫陽花は被写体としての草花の中では一番好きかも知れない。桜よりも良い。

青い紫陽花PENTAX K-1改, DFA MACRO 100mmF2.8 WR, f4.0, 1/250sec, ISO100, -1.3EV

青紫の額紫陽花PENTAX K-7, FA77mmF1.8 Limited, f2.0, 1/800, ISO100, -0.7EV

白い八重の額紫陽花PENTAX K-7, FA77mmF1.8 Limited, f2.0, 1/1600, ISO100, -1.0EV
 こういうローキーな写真がやっぱり好きだ。色は濃いめにしがちだけど薄味にすることを少し覚えた。昨年とは違う写真を撮りたい …と毎年思っている。
 

ハイキー紫陽花PENTAX K-1改, DFA MACRO 100mmF2.8 WR, f4.0, 1/250sec, ISO100, 0EV
 太陽燦々… でももちろん良いのだが、やっぱり紫陽花には雨が降ってしっとりしている方が良い。今年の梅雨はどうだろうか? 雨が待ち遠しい。
 

枯れた紫陽花PENTAX K-7, FA77mmF1.8 Limited, f2.8, 1/160, ISO100, -0.3V
 新しい蕾が出てきた横に、いまだに去年咲いた花の残骸が残っていた。野良の紫陽花はときどきこういう姿を見る。パッと咲いてパッと散っていく桜とは全く違う。この未練がましくも逞しいところも紫陽花の好きなところだ。
 

雨に濡れたクリーム色のバラPENTAX K-7, FA77mmF1.8 Limited, f2.0, 1/2000, ISO100, +0.3EV
真っ赤なポピーPENTAX K-1改, DFA MACRO 100mmF2.8 WR, f2.8, 1/1000sec, ISO100, -2EV
 紫陽花を探して歩いていると、この季節は他にも咲いてる花をたくさん見つける。そして同じようにローキー気味に撮ってしまう。

 ん? なんだ、こういう撮り方が嵌まるのは別に紫陽花だけじゃないじゃん。そういう目で見ているとみんな同じシーンに見えてくる。これは良いことなのか悪いことなのかよく分からないけど、とりあえずこれから梅雨の季節はこの線で行くことになるだろう。
 

K-7 + FA77mm

 なお今回はK-7も久々に持ち出してみた。レンズはFA77mmF1.8 Limitedを組み合わせた。換算116mmの望遠になり、マクロではないものの寄れる感もそこそこある。紫陽花の艶容な雰囲気にK-7の独特の発色はとても合ってるような気がする。

 そして何よりもFA77mmF1.8を組み合わせると超格好イイ。だから開放の近距離でピントが来なくても仕方ないか、と思えてくる。格好イイのだから仕方ない(そんなわけない)。
 

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