FA43mmF1.9 Limitedが好きになってきたかも知れない

 FA Limitedシリーズ3本の中でどれが一番好きか?とPENTAXユーザーに聞いてみれば、この43mmを推す声はけっこう多いのではないかと思う(ソースなし)。パンケーキレンズと言っても良いくらい小型なのに開放F値は1.9とそこそこ明るく、しかも標準域として他にあまりない43mmという焦点距離が実はちょうど良いと言われている。

 この記事にも書いたとおり、個人的には31mmと77mmは大好きだけれども、43mmはどうも苦手だと思ってほとんど使っていなかった。しかし、最近ちょっと思うところあって43mmを意識的に使ってみたところ、もしかしたらこれまでの苦手意識は何かの誤解または食わず嫌いだったのかも知れない、と思うようになってきた。

KONE2125.jpgPENTAX K-1改, FA43mmF1.9 Limited, f4.0, 1/80sec, ISO100, -1EV
 外出自粛生活中も運動不足解消のためにときどき散歩に出かけている。やる気のない散歩に飽きないためにカメラを持って行くようにしているが、最近はGR3に代えてK-1改を持ち出してみた。フルサイズ一眼レフとは言え、物理的にも感覚的にもなるべく軽快仕様にするにはFA43mmはうってつけだ。
 

KONE2039.jpgPENTAX K-1改, FA43mmF1.9 Limited, f2.0, 1/200sec, ISO100, -2EV

KONE2037.jpgPENTAX K-1改, FA43mmF1.9 Limited, f2.0, 1/2000sec, ISO100, -0.7EV
 散歩写真を撮るとなると、GR3の感覚が残っていてなぜか最近は白黒に仕上げたくなってしまう。そういうつもりでいるとOVFに浮かぶ光も白黒に見えてくる。カスタムイメージもちゃんと白黒に設定してポストビューも白黒で確認している。

 でもK-1改のカスタムイメージには普通の白黒しかないので、仕上げはRAWファイルをLightroomで現像たものであって撮って出し白黒ではない。PENTAX機もGRのように白黒モードを増やして欲しい。
 

KONE2045.jpgPENTAX K-1改, FA43mmF1.9 Limited, f2.0, 1/500sec, ISO100, -0.7EV

KONE2068.jpgPENTAX K-1改, FA43mmF1.9 Limited, f2.0, 1/160sec, ISO100, 0EV
 緑が綺麗な季節になってきた。紫陽花もそろそろだろうか。ちなみにこのレンズの不満点は45cmという最短撮影距離だ。この時代の単焦点レンズとしては仕方ないところなのだが、ちょっと足りない。あと5cmだけでも寄れれば良いのに。

 白黒にかぶれ気味ではあるけれども、やっぱりPENTAXグリーンには勝てない。RAW現像なのにPENTAXグリーンとは?という突っ込みは野暮だ。Lightroomのカメラプロファイルで「雅」を再現しているつもりだ。
 

KONE2106.jpgPENTAX K-1改, FA43mmF1.9 Limited, f2.0, 1/125ec, ISO100, -1EV

KONE2124.jpgPENTAX K-1改, FA43mmF1.9 Limited, f2.0, 1/125sec, ISO100, -1EV
 でもやっぱり白黒かな? ビネットがわりと大きくて全体的に描写がしっとりとしているからだろうか? だとしたらAPS-Cで使ったときに良さが分からなかったのも仕方ない、と勝手に納得することにした。
 
 描写性能上の欠点は遠景のボケ味がザワザワしがちでなところではないかと思う。レンズ構成を見ると6群7枚変形ガウス型のようだ。これは見たことあるぞ… FA50mmと同じだ! そうだとするとこのボケの出方にも納得する。それ以外の部分にも納得してくる。
 

KONE2055.jpgPENTAX K-1改, FA43mmF1.9 Limited, f5.6, 1/60sec, ISO200, -0.7EV
 いやいやカラーでももちろん良い(どっちだ!)。色乗りもとても良くて31mmや77mmに比べたら色収差も少ない。FA50mmF1.4と比べてもずっと現代的で締まりが感じられる。

 しかし風景的なものを撮とろうとすると途端に画角が中途半端に難しく感じ始める。もちろん使いこなし次第だ。さっきも書いたが発色はとても良い。ホワイトバランスをCTEにしてコッテリ仕上げても全然問題ない。
 

K5LS0061.jpg 
 と言うことで、これまでFA43mmに苦手意識を持っていたのは、ただの食わず嫌いだったのかも知れない。

 何となくK-1改をGR3的に使うには(そんなことする必要があるかどうかはさておき)、画角が近いFA31mmF1.8AL Limitedが良いかな?と思っていたのだが、実際はこのFA43mmF1.9のほうが使い心地の面ではあっているのではないかと思う。

 そういう使い方というか写真の撮り方を覚えたおかげでこのレンズの良さがジワジワと分かってきた気がする。なので、1本だけレンズ付けて出かけるには31mmとこのレンズで悩むことになるかも知れない。旅に出るなら31mmだが、散歩なら43mmだろうか?

 これ、来年出るというDFA21mmと(組み合わせ)の相性も実は良いかもしれないと少し期待している。
  

関連記事