フェリーに乗って行く北海道ドライブ旅行(概要編)

2022-06-07

 久しぶりに北海道旅行に行ってきた。しかもいつものように飛行機で行ってレンタカーを借りるのではなく、今回はフェリーに乗って自分の車でぐるっと北海道をドライブしてきた。何年も前からいつかやってみたいと憧れていたのだ。そしてこのたび、いろいろな調整を経てようやく実行することが出来た。

 詳細はまた今後ということで、まずは最初に目次もかねてざっくりと全行程がどんな感じだったのかまとめておく。

道央と道東を巡るルート

 まずはどのようなルートを走ったかを振り返っておく。

 同じような旅をする人は沢山いてインターネットには多くの情報がある。そして自分のまわりにも北海道ツーリング(バイクも車も)のリピーターがいるので、彼/彼女らにいろいろ話を聞きアドバイスを受けた上で、道東と道央を重点的に回るルートにした。

北海道ドライブ2022 ルート

 Googleマップ上で実績ベースのルートをプロットすると↑こんな感じだ(クリックするとGoogleマップに飛ぶ)。

 フェリーが発着する苫小牧からぐるっと反時計回りに7日間かけて回ってきた。ルート的にこだわったところも妥協したところもある。いずれにしろ1週間で回るには北海道はあまりにも広く、深すぎる(当然分かってはいたことだが)。

 以下、各日ごとの見出し的に写真1枚ずつで超ダイジェストを書いておく。後日、各日ごとの詳細エントリー(というか写真をいっぱい貼るエントリー)が出来たらリンクをそれぞれ追加していく予定だ。

0日目:大洗から苫小牧行きのフェリーに乗る

 フェリーに乗ったのは5月27日金曜日。北海道行きといえば新潟や仙台、八戸などなどいろいろなフェリー航路があるが、東京からはもっともアクセスが近い大洗発着の苫小牧行きを利用した。

さんふらわあ さっぽろの船上からPENTAX K-1 II SE, HD DFA24-70mmF2.8ED SDM WR(24mm), f8.0, 1/500sec, ISO100
 大洗を19:45分に出発し、約18時間かけて苫小牧に到着したのは翌28日の午後13:30頃だった。わりと新しい船で設備も良いし、初めての長い船旅はとても快適だった。なお乗客もそれほど多くはなかったようだ。

 海上は概ね天候も良く、苫小牧も到着時は晴れていた。

 
 

1日目:とりあえず帯広へ移動

 苫小牧に着いたばかりの初日はすでに半日も残っていないので、特に予定は入れず苫小牧から道東自動車道で一気に帯広まで移動する。千歳あたりから雨が降り出し帯広付近までずっとぐずついていた。

旧幸福駅PENTAX K-1 II SE, HD DFA24-70mmF2.8ED SDM WR(70mm), f4.0, 1/100sec, ISO100
 そのままホテルにチェックインしてしまうには微妙に時間があったので、帯広の少し南にある旧幸福駅まで行ってみた。観光地化されて廃墟感はもはやないが、それでも往年の景色を何となく想像することは出来る。

 広尾線跡にはもう一つ旧愛国駅という有名な廃駅があるが、雨も降ってきたのでこの日は諦め、そのまま帯広に市街地にもどり、ご飯がてら街中を散歩してすごした。
 

2日目:帯広から山側をまわり道して釧路へ

 北海道に上陸して2日目となる5月29日。この日は実質的に観光開始初日となる。

黒田農場の菜の花畑PENTAX K-1 II SE, HD DFA24-70mmF2.8ED SDM WR(58mm), f8.0, 1/640sec, ISO100
 前日やり残していた旧愛国駅を見に行ったあと、進路を北に取り途中で黒田農場の菜の花畑を見つつ、足寄を通過し、オンネトーや阿寒湖に足を伸ばし、さらに鶴居村をかすめて釧路湿原を眺めてから、釧路市街へ到着した。

 帯広や釧路など標高の低いところは青空が見えていたが、阿寒湖周辺など山の上の方は小雨交じりだった。気温も低く10度を少し超える程度だったと思う。さすがの北海道ウェザーを実感した。

 

3日目:釧路から知床へ、最長距離移動

 3日目の5月30日は今回の旅程でもっとも長距離(約320km)を移動した日だ。

開陽台展望台PENTAX K-1 II SE, HD DFA15-30mmF2.8ED SDM WR(15mm), f8.0, 1/500sec, ISO100
 釧路を出てから国道44号線でまずは一気に霧多布岬まで行ってから、海沿いの眺めの良い道を西へ戻り厚岸へ着いたのが午前10時。ここの漁協直売所で海産物を山ほど買って各所へ送りつけた後、茶谷から内陸に入り別海町や中標津の牧場地帯をのんびり走り、ライダーの聖地と呼ばれているという開陽台へたどりつく。

 その後東へ向かって再び海に出て羅臼へ。ここでも海産物を漁りつつ、17時までしか通行できないという知床峠を越えて北側のウトロへ到着した。知床峠の周辺はまだ雪が残っていた。

 結果的に移動が大変だったとか時間が足りないと言うことはなかったが、3年前に一度訪れている根室、納沙布岬はともかく、風蓮湖や野付半島をスキップしたことは仕方がないとはいえ少し心残りだ。

 

4日目:ウトロから霧の摩周湖を経由して網走へ

 ウトロと網走周辺は5年前の冬に一度流氷目当てでやってきたことがある思い出の地だ。ウトロから網走までは距離的にはとても近いのだが、その5年前の冬には時間的、季節的に行けなかったところ、出来なかったことを重点的に巡ってきた。

天へ続く道PENTAX K-1 II SE, HD DFA*70-200mmF2.8 ED DC AW(200mm), f8.0, 1/125sec, ISO100
 ウトロの道の駅でイクラ丼を食べることも5年前のリベンジのひとつだ。その後国道334号沿いにあるオシンコシンの滝などを見つつ、「天に続く道」に代表される斜里町の直線道路を堪能する。眺めるだけでなくもちろん(一部分だけ)走ってきた。

 その後進路を山側に取り、摩周湖、硫黄山、屈斜路湖を巡ってから美幌峠を越えて網走へ。ホテルにチェックインする前に5年前の思い出の地、JR釧網線の北浜駅にも立ち寄ってみた。折良く夕方の釧路行きの列車を見送ることが出来た。

 

5日目:網走からサロマ湖岸を走りカニ爪を見てから旭川へ

 月が変わり6月1日。この日は網走から旭川まで移動する。いくつかのルートが考えられたが、やはり海沿いを行くと見所が多そうだ(北見で焼肉というのも考えたのだけど)。

紋別のカニ爪のオブジェPENTAX K-1 II SE, HD DFA24-70mmF2.8ED SDM WR(29mm), f8.0, 1/500sec, ISO100
 能取岬を経て、能取湖、サロマ湖岸から紋別を経由するルートを行く。これまでもそうだったように遠回りはドライブ旅の醍醐味だ。

 サロマ湖ではキムアネップ岬や展望台も立ち寄りつつ、かみゆうべつのチューリップ公園にも寄り道してみたのだが、さすがの北海道でもチューリップの季節はほぼ終わってしまったようだ。

 そして紋別でカニのオブジェを見たあとは、国道273号線で南に向かい旭川まで一気に移動した。旭川は帯広や釧路と比べても圧倒的な大都会で、道東の広大な風景の中を巡ってきた身にはちょっと居心地が悪く感じられた(すぐに慣れた)。

 

6日目:はじめての美瑛・富良野

 6月2日。この日は1日かけて美瑛と富良野を巡ってきた。実はこれが初美瑛/富良野だったりする。

美瑛 四季彩の丘PENTAX K-1 II SE, HD DFA24-70mmF2.8ED SDM WR(35mm), f11, 1/200sec, ISO100
 青い池、白ひげの滝、あちこちの丘や展望スポットと有名な名前の付いた木々などなど、初心者らしくベタなところを見て回った。途中で野鳥などにも出会ったし、遠くには雪の残る大雪山系の山並みも見えた。雲の多い天気だったが典型的な美瑛の絶景はそれなりに堪能できたと思う。

 さらに富良野へと南下し、ファーム富田にも立ち寄ったが季節的にラベンダーもなにもほとんど咲いていなかった。その後カンパーナ六花亭でお菓子を買いまくり、その後は麓郷へと車を走らせ「北の国から」のロケ地巡りをしてきた。ドラマの内容はもうほとんど覚えていないが雰囲気だけでもとても懐かしい。

 この日は宿泊地の移動はなく、夜には再び旭川へ戻ってラーメンを食べた。

 

7日目:旭川から苫小牧へ移動

 事実上の最終日。旭川から苫小牧に移動し、夕方には大洗行きのフェリーに乗らなくてはならない。どのくらい時間があるのかよく分からなかったので、特に予定や目的地は設定していなかった。

銭函海岸PENTAX K-1 II SE, HD DFA24-70mmF2.8ED SDM WR(31mm), f8.0, 1/400sec, ISO100
 さらに、ここまで旅の疲れもかなり出てきていたので、あまり無理をせず高速道路で移動できる範囲ということで、思いつきで銭函まで行って少し海岸線を散策してみた。ここには特に何かがあるわけではないが、カメラを持って散歩するには良いところだ。

 その後は新千歳空港の撮影ポイントにちょっと立ち寄って飛行機を眺めながら時間調整しつつ、最後は苫小牧港にある海の駅へ行ってみた。どうしても苫小牧でホッキ貝を食べたかったのだ。

最終日:帰りのフェリーに乗って大洗へ

 苫小牧から帰りのフェリーに乗り、大洗に到着したのは翌日6月4日の午後2時だった。帰りは海流に逆らうためか行きより2時間ほど余計に時間がかかる。でもそんなことは気にならないくらい船上は行きと同様に快適だった。

金華山沖PENTAX K-1 II SE, HD DFA24-70mmF2.8ED SDM WR(43mm), f8.0, 1/400sec, ISO100
 海上で迎えた朝、宮城県の金華山沖では霧が出ていて幻想的な風景だった。

 最終的に北海道での走行距離は約1800kmになった。予定よりも600kmほど多い。先ほども書いた通り遠回りや寄り道してこそのドライブ旅行なので、こうなるのは何ら意外ではない。なお燃費は車載計で19.6km/l、アプリ上では19.9km/lと表示されている。高速道路の割合は少ないのにここまで燃費が出るのはさすが北海道だ。
 

青い池とK-1 Mark II

 なおカメラはK-1 Mark IIでレンズは大三元を持っていった。車移動なので大きさや重さはそれほど問題にならないし、やはり手足に馴染んだK-1 Mark IIが一番安心だ。雨に降られても大丈夫だし、電池も比較的長持ちするし、GPSを内蔵しているので何もしなくても位置情報が記録される。のんびり移動しながら風景や旅の記録を撮っていくには十分すぎるカメラとレンズだと思う。

 ということで、今後のエントリーでは、自分にとってのアルバムとしての意味を込めて、撮影してきた写真をもう少しアップロードしていきたいと思う。
 

関連記事