東京のど真ん中にあるオアシス 浜離宮庭園に秋桜を撮りに行く

2020-10-02

 K-1 Mark II Silver Editionのシェイクダウン2日目、今度は浜離宮庭園に出かけてみた。目当ては秋桜だったのだが、天気が思ったほど回復せず、しかも肝心の秋桜は開花状況がとてもイマイチな状況だった。

 まぁ、仕方がない。他に何かあるかもしれないから、目についたものを適当に撮っていこう、という軽い気持ちで広大な園内をしばし彷徨ってきた。

コスモスPENTAX K-1 II SE, FA77mmF1.8 Limited, f1.8, 1/1600sec, ISO200, +1.0EV
 春は菜の花、秋は秋桜が咲き乱れる一角にやってきたが… キバナコスモスはほぼ終わっている一方、普通のコスモスもなんだか元気がなく、数も少なく、咲いてる花も綺麗なものが少なかった。一部に遅咲きらしいエリアがあったがそっちはまったく咲いていなかった。
 
 単に季節的に早すぎた、と言うだけではないような気がする。あるいは早咲きが終わってしまった一方で、遅咲きはまだこれからという谷間に当たってしまっただけかも知れない。まぁ、そういうこともある。自然の営みには逆らえない。
 

コスモスPENTAX K-1 II SE, FA77mmF1.8 Limited, f2.0, 1/3200sec, ISO200, -1.0EV
 いずれにしてもコスモスは彼岸花と違って写真を撮るには太陽の光が必要だ。曇りでもなんとなかる… と言うことはない。少なくとも自分には無理だった。
 

曇り空を仰ぐコスモスPENTAX K-1 II SE, FA31mmF1.8AL Limited, f1.8, 1/8000sec, ISO200, +0.3EV
 視点を落とし、煽り気味に空をガバッと入れるのも定番だが、ちょっとだけ青空が覗いているものの、この通り全体的に曇り空だ。またチャンスがあったら再挑戦しよう。来年だって再来年だってあるし。
 

浜離宮恩賜庭園の彼岸花PENTAX K-1 II SE, FA77mmF1.8 Limited, f1.8, 1/1000sec, ISO200, -1.0EV
 秋桜は諦めて広大な園内をあてもなく歩き始める。途中で彼岸花も咲いていたものの、立ち入り禁止エリアの奥の方だったので近寄れず、遠巻きに撮るしかない。

 花を撮るとなると何かというと寄ってしまいがちなので、こういう制約もたまには良いかもしれない。が、撮影位置が限られると工夫のしようがないからすぐ飽きてしまう。
 

ネコのあくびPENTAX K-1 II SE, FA77mmF1.8 Limited, f1.8, 1/1000sec, ISO200, 0EV
 動物も沢山いる。サギとか鵜とか鳥がやはり多いのだが、ネコさんもいる。かわいい。餌を貰うことが多いのか人慣れしている。カメラにも興味を示さないので、近寄ってバシバシ撮ってしまった。

 急にあくびしたところを慌ててシャッター切ったのでピントが顎に来てしまったけど、とにかくチャンスにシャッターが切れて良かった。
 

浜離宮恩賜庭園と高層マンションPENTAX K-1 II SE, FA43mmF1.9 Limited, f8.0, 1/400sec, ISO200, 0EV
 浜離宮は都心の庭園らしく周囲は高層ビルや高層マンションで囲まれている。こういうのも「借景」と言うのだろうか? そういう意図で造られた庭園ではないかも知れないが、現代ならではの風景だと思う。

 つくづく曇り空が惜しい… 最近の画像処理アプリで流行の「空の置き換え」的な機能はこういう場合に役立つのだろうか。Photoshopの次期バージョンにもう搭載されるらしい。そんなの写真じゃねー!と、気に入らない気持ちがあるのだが、こっそり試すくらいはやらざるを得ない。
 

浜離宮恩賜庭園の森と池PENTAX K-1 II SE, FA77mmF1.8 Limited, f5.6, 1/100sec, ISO200, -1.0EV
 かと思うと深い森もあって、その中に入っていくとまるでここが東京のど真ん中だなんて一瞬信じられなくなるほど、薄暗さと静寂に包まれたりもする。巨大な蜘蛛の巣がそこら中にかかっていて、なんかゾワゾワくる。

 …と感じたのはあながち気のせいでもなく、じっさい蚊に刺されまくっていた。
 

旧稲生神社の鳥居PENTAX K-1 II SE, FA77mmF1.8 Limited, f2.0, 1/640sec, ISO200, -0.7EV
 庭園内にある旧稲生神社。

 キラキラした明るくて綺麗な秋桜の写真を撮りにきたつもりが、気がついたら暗くハイコントラストで色の薄いこんな写真を撮っていた。
 

K-1 Mark II Silver EditionとFA Limitedレンズ

 ということで、この日はFA Limited 3本を使ってみた。が、以前この3本をまとめて持ち出したときもそうだったのだが、概ね77mmばかり使ってしまう。だから自分は望遠好きなんだな、ということを確認させられる。

 で、77mmに対し思い切り変化を付けるなら31mmだ。だからこの2本は同時に使えるのだが、43mmは使いどころに困ってしまう。それもあって43mmは苦手なのだと思っていたが、もしかしたら2本分まとめて43mmだけあれば何とかなるのかも知れない。43mmは何かと組み合わせるのではなく1本だけ持って出かけるタイプのレンズだと思っている。

 なお、FA Limitedとの組み合わせでもK-1 II SEのピント精度は問題ないようだ。以後安心して使っていける。FA Limitedは何となくバラツキがあって当たり外れがあるような気もしているので、相性の良い個体同士の組み合わせは、できるだけ維持した方が良い(※個人の印象です)。だからシルバーに買い換えるなんてことは今後絶対に考えない…つもりだ。
 


 


 

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