先週ちょっと思い立って久々に長距離ドライブ(といっても片道250km程度だが)をしてきた。早朝まだ真っ暗な中、東京を出発し常磐道を北へ向かう。途中で日の出を迎え、そろそろ朝食でも食べようかと立ち寄ったのは、茨城県北部にある中郷サービスエリアというところだ。常磐道のこの辺りは何度か利用したことがあるが、あまり馴染みはない。
最近のサービスエリアはフードコートが充実したり、ドッグランや公園が整備されていたりして、サービスエリア自体がドライブの目的地になってもおかしくないようなところもある。この中郷SA(下り)は一見普通の昔ながらの休憩所のようなのだが、敷地の隅にちょっとした庭園風のエリアがある。
そこの紅葉がとても見事だった。今年見た中では一番と言っても良いくらいに。
PENTAX K-1 II SE, FA31mm F1.8AL Limited, f8.0, 1/60sec, ISO200, −0.3EV
PENTAX K-1 II SE, FA31mm F1.8AL Limited, f1.8, 1/320sec, ISO100, 0EV
ほら! こんな感じ。地面には綺麗な落ち葉が広がり、しかし木にもまだたっぷり葉っぱを湛えていて、しかも色鮮やかで瑞々しい。
朝露なのか雨が降ったのかしっとり濡れていてよりいっそう色合いに深みがある。K-1 Mark IIでそのまま撮ると色飽和しそうになるけど、もはやそれでもかまわない。見た目がそうなのだから。
PENTAX K-1 II SE, FA31mm F1.8AL Limited, f2.0, 1/2000sec, ISO100, -1.0EV
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm F4-6.3 VR(85mm), f6.3, 1/160sec, ISO100, -0.7EV
真っ黄色だったり、真っ赤だったり、グラデーションだったり。本当に鮮やかですごい。朝日を浴びてとてもフォトジェニックで、もはやここでゆっくり紅葉を撮ってそのまま帰っても良いかと思えてきた。
PENTAX K-1 II SE, FA31mm F1.8AL Limited, f2.0, 1/640sec, ISO100, 0EV
自分の環境では色飽和するギリギリの鮮やかさに調節したが、見る環境によってはべったりしているかも知れない。でもさっきも書いたが、それであながち(記憶の中の印象としては)間違いではない。
PENTAX K-1 II SE, FA31mm F1.8AL Limited, f2.5, 1/400sec, ISO100, +0.3EV
赤から黄色、奥の方はまだ緑も残っている一本の紅葉の木。こんなの作り物みたいと思ってしまうが、自然が生み出した本物だ。
どうして良いのか分からなくて、中途半端な絞りで漫然と真正面からただ撮ってしまった。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm F4-6.3 VR(83mm), f8.0, 1/60sec, ISO100, 0EV
良くあるやつを撮ってみた。この苔はしっかり手入れおよび管理されたものではなく、地面にびっしりと自生しているらしく、落ち葉などが無造作に降り積もっているから、掃除しきれない。…ので、何枚か綺麗な落ち葉をかき集めて適当に置いてみただけだ。
Apple iPhone 11 Pro Max, Back dual camera 6mm f/2, f2.0,1/122sec, ISO50
どうせ演出するなら、むしろ何か小物を置いた方が良い感じだ。こんなふうに(ぜんぜん小物ではない)。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm F4-6.3 VR(24mm), f16, 1/50sec, ISO100, 0EV
日の出からまだそれほど時間が経っていないので、太陽が低い。しかし夕方の雰囲気とはやはりどこか違って、明るくて色もクリアな感じがするのは気のせいだろうか。
PENTAX K-1 II SE, FA31mm F1.8AL Limited, f2.0, 1/1600sec, ISO100, -0.7EV
ということで、ちょっとした小さな箱庭のようなところだったが、思いがけず今年一番の紅葉狩りを堪能した気分だ。ちなみにこの中郷SAの前後、茨城県北部を走る常磐道の周辺はちょうど紅葉真っ盛りで、ドライブ中も車窓から存分に紅葉狩りを楽しむことが出来た。