iPad OS 13とiPad ProでRAW現像する未来が訪れるのか?

 iPhone 11シリーズの影でひっそりとiPad OSがリリースされている。今年の6月に開発発表があったもので、iPhone用のiOSと分離した初のiPad専用のOSだ。その肝のひとつが「ファイル」アプリがmacOSの「Finder」的な方向へ進化したことだ(テクノロジー的には退化なのかも?)。

 さら約1年前には、Adobeから2019年中にiPad版のPhotoshopが、macOSやWindows版とほぼ同等になるというアナウンスもされていた(まだ出ていない)。

 これらはiPadで写真を扱おうと思う勢には結構大きなインパクトがあって、iPadがもしかしたらPCに変わるモバイルの写真編集マシンとして使えるかも知れない未来を示していると思う。

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 で、実はそんなニュースを聞いて何となく興味を持ち、肝心のiPad OSもPhotoshop for iPadもリリースさていないうちに新しいiPad Proをフライングで手に入れていた。確か夏前のことだったと思う。

 大きさは11インチ版で色はスペースグレー。ストレージ容量は大きいほうが良いような気もしたが、データの保存先は外部またはクラウドドライブが主で、128GBのSDカード1枚分の余裕があれば十分なはずなので、256GB版にしておいた。
 

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 モバイル機として使っていた12インチMacbookと、ただのタブレットとして家の中で使っていた10.5インチiPad Proを下取りに出せば、ほぼトントンで手に入った。

 このiPad ProでMacbook的な使い方を少しでも出来るようにと、スマートキーボードも一緒に買った。ペンも興味本位で付けてみた。どんなものか使ってみたかっただけで、絵を描くわけではない。
 

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 純正のスマートキーボードFolioは、正直キーボードとしてもカバーとしても使い心地は良くない。本気で文字入力する用途があるなら、キーボードは別途ちゃんとしたものを用意した方が良さそうだ。カバーも普通の風呂蓋タイプの方が良いだろう。
 

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 さて、このiPad ProにiPad OSを組み合わせて、まずやってみたかったのはこういうことだ。

 iPad ProのUSB-C端子にカードリーダーを繋いで、SDカードからカメラで撮った画像を直接読み込むことが出来れば、Wi-Fiでちまちま転送して写真ライブラリを経由したりしなくて済むようになる。

 なお、今回試用したケーブルとカードリーダーは↓これだ。


 カードリーダーはXQDとSDの両対応(ただし同時に使用不可)で、ケーブルはUSB-Cとmicro-B3.0の変換だ。ケーブルはスピードや電流仕様がよく分からなかったが、結果的にちゃんと使えた。

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 で、写真アプリを開くとこんな感じになる。赤枠で囲ったように「場所」の項目に「K-1 II」という名前があって、これはK-1改で撮影したデータが入っているSDカードを表している。

 パソコンでいつもやるようにDCIMフォルダを掘っていけば、こうして写真データが「ファイル」として見えるし、JPEGならサムネイルも表示される。

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 表示形式を変更すればこうしてサムネイル一覧も見られるし、1枚ごとに全画面表示も出来るので、まるで(Macユーザー的に言えば)Finderのようだ。

 なお、RAWファイル(DNGとNEFは確認済み)の場合サムネイルは表示できないが、1枚ごとに拡大表示は出来る。読込速度も十分実用的なところだ。

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 で、目当ての写真を選択するとこんなメニューを開くことができる。iOS的に他のアプリへ「送る」こともできるし、ファイラーとしてコピーや移動、削除、名前の変更なども出来たりする。まるでFinderのようだ(多分3回目)。

 その中にLightroom mobileのアイコンがあって、それをポチッと押せばその写真はLr mobileのライブラリにそのまま転送される。

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 そしてLrを開けばこういうことが出来るわけだ。Lr側で改めてライブラリに写真を追加する作業は必要はない。

 そしてLr mobileのライブラリに読み込まれた写真は、このままLightroom CCのデスクトップ版(Lightroom Classic CCではない)にもAdobe CC Cloudを経由して自動的に追加されているのだ。しかもスマートプレビューだけではなく、オリジナルのファイルがどこからでも利用できる。

 うーん、これはもしかしたらすごいことかも知れない。PhotoshopのiPad版がでたら、もしかしたら本当にパソコン、少なくともモバイルパソコンは要らなくなるんじゃないかという気がしてきた。

 よーくワークフローを考えて、今後どうするかじっくり考えようと思う。もし本格的にiPad現像を取り入れるなら、AdobeのLr+Psのプランをいよいよ1TBにしないといけないかも知れない。

 こうしてまんまとAdobeの罠にはまっていくわけだが、こればかりは仕方がない…。

2019-10-02|タグ: , , , , ,
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