発売から4周年! PENTAX K-1改にぴったりなレンズ3本を選ぶ

 今から約4年前の2016年4月28日にKマウント初のフルサイズデジタル一眼レフカメラとしてK-1が発売された。つまり間もなくK-1は誕生から4周年の記念日を迎える。ついでに言うと2018年4月20日にはK-1 Mark IIが発売されたので、同時にマイナーチェンジから2周年の記念日も迎えたことになる。フルサイズの新製品は…とは、ここでは言わないことにする。

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 K-1の登場で大きな問題となったのはKマウントのフルサイズ用レンズのラインナップだ。それは4年経った今でも解消したとは言いがたいのだが、気がついてみると自分の手元にはそれなりにレンズが揃っている。これで満足しているわけではないが、とりあえず一通りのことはできると言う意味で十分なような気もしている。

 今回はこれらのいろいろなレンズをK-1/K-1 Mark II/K-1改で使ってきた4年間の経験から、個人的に「使える」レンズを3本選んでみようと思う。選ぶ基準としは、好き嫌いと言うよりは実績で、つまり「使用頻度と撮れ高」で選ぶことにした。

 最初に断っておくが、結果はとてもつまらないことになってしまった。さすが真性ペンタキシアン!と胸を張るべく、わざと通っぽいラインナップに改変しようかと思ったのだが、過去実績に嘘はつけない。だから正直に告白しようと思う。

第3位:HD PENTAX D FA★70-200mmF2.8ED DC AW

 まずはこの望遠ズームだ。K-1の発売少し前、2016年の3月に手に入れた。この4年間ずっとK-1とともに使ってきたレンズだ。

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 このレンズについては、今年の1月に思いをたっぷり書いたので、記事へのリンクを張っておくことにする。

 でもこれだけだとちょっと寂しいので、この記事に使わなかった写真を追加しておく。

KONE7710-Edit.jpgPENTAX K-1, HD DFA*70-200mmF2.8ED DC AW(200mm), f8.0, 30sec, ISO100, 0EV
KONE1528.jpgPENTAX K-1改, HD DFA*70-200mmF2.8ED DC AW(200mm), f2.8, 1/800sec, ISO100, 0EV
 このレンズは重いのを頑張って持っていっただけの甲斐がある絵が撮れる。F2.8を使ったかどうかは関係ない。このレンズで撮ってガッカリしたり、持っていったのを後悔したりしたことはない。だからまた次も持ち出したくなる… と、かなり信頼している一本だ。

 なお、今年2月になってほぼ同じ焦点距離のDFA70-210mmF4ED SDM WRが発売されたが、「大は小を兼ねる」ということで手を出してはいない。しかし今から買うなら多分70-210mmF4を買っただろうと思う。何しろ軽さは正義だ。

 では。どっちも持っていたとしたら…?どっちの使用頻度が高くなるだろうか? ちょっと興味がある。
 

第2位:HD PENTAX D FA24-70mmF2.8ED SDM WR

 次は自分でもとても意外なことにこの標準ズームだ。K-1を手にしてから標準ズームについてはいろいろ迷い、2017年2月になって仕方なく手に入れた。

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 「意外」とか「仕方なく」とか、ネガティブなことを書いたが、正直なところこのレンズのことはあまり好きではない。レンズ前玉にSPコーティング(相当のフッ素コート的なやつ)が施されていないとか、PLフィルター用の窓がフードについていないとか、細かい不満点がある。

 しかし一番モヤモヤしているのはKマウントを代表するべき標準の中の標準ズームが、実はタムロンのリブランドという点かも知れない。しかも発売当時はともかく、今となっては1世代前の設計のレンズなのだ。

KONE3139.jpgPENTAX K-1, HD DFA24-70mmF2.8ED SDM WR(24mm), f8.0, 1/500sec, ISO100, +0.7EV
IMGP8122.jpgPENTAX K-1改, HD DFA24-70mmF2.8ED SDM WR(40mm), f2.8, 1/60sec, ISO100, -1.3EV
 とは言え、標準ズームなだけにやはり使用頻度が高い。特に1本だけ持って旅に出る場合はだいたいこのレンズを持ち出している。だからこそ良いシーンに出会う確率が高いとも言える。

 しかし何より重要なのは「仕方なく」このレンズで撮った写真の満足度が「意外に」とても高いのだ。飛び抜けて描写性能が良いとは感じていない。むしろ玉ボケの年輪が目立つとか、テレ端の周辺光量落ちがきついとか欠点も多々ある。しかしそれらも補ってあまりあるほど全体のバランスが良い。標準ズームらしくどんな状態でもソツなくこなせ、カッチリと写る懐の深さを感じる。

 期待が低いから相対的に満足している… だけではない何かがあると思う。実はとても自分と相性の良いレンズなのではないかと、今になってようやく気付いてきた。
 
 標準ズームとしてはDFA28-105mmも実は持っている。PENTAXオリジナルの設計で小型軽量、しかも全域で開放から猛烈にシャープだったりする。これはとても良いレンズだ。でもワイド端28mmがちょっと惜しい。そしてK-1のファインダーには暗すぎる。更に一番欠点は全域で50cmまでしか寄れないことだ。

 そんなこんなで、やっぱりK-1改にぴったりな標準ズームは24-70F2.8の方ではないかと思っている。このレンズをもっと好きになりたい。
 

第1位:HD PENTAX D FA15-30mmF2.8ED SDM WR

 さて、栄えある第1位に選んだのはDFAレンズ唯一の広角ズームだ。このレンズは4年前にK-1と同時発売されたもので、ボディと一緒に手に入れた。自分的には初めて手にした本格的な超広角レンズだったりする。

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 前玉は出目金で何しろデカい。残念ながらこれもまたタムロンのリブランド品で、しかも一世代古い。さらにズームリングは問題ないが、ピントリングはPENTAXの仕様とは逆回転になっている。だが、24-70mmと違ってこちらは大好きな一本なのだ。

KONE2190-Edit.jpgPENTAX K-1, HD DFA15-30mmF2.8ED SDM WR(15mm), f2.8, 30sec, ISO1600, 0EV
IMGP7558.jpgPENTAX K-1, HD DFA15-30mmF2.8ED SDM WR(15mm), f8.0, 1/4sec, ISO400, 0EV
 このレンズのどこが気に入っているかというと、その焦点距離レンジだ。24mm以下の画角の広さと強烈なパースペクティブを初めてファインダーで見たときの衝撃が忘れられない。その新鮮さが4年経った今でもまだ続いてるのだ。

 どんなシーンでも超広角で撮るだけでちょっと風変わりで印象深い写真になる。いい写真かどうかはとりあえず関係ない。そういう写真が撮れるだけで楽しい。もちろん今時はスマホでも超広角カメラを積んでいたりするが、やはりフルサイズと本気レンズの組み合わせは立体感が違うと思う。近いものを開放近くで撮って、強いパースがあるのに、うっすら背景がボケたりするのはこのクラスのレンズならではだ。

 もちろん欠点はある。とにかくデカくて重い。出目金なのでフィルターが使えない。そしてカラーバランスが他のPENTAXレンズと揃っていないと言う気もしている。でもやっぱり、そんな欠点をカバーしてあまりあるだけの面白さがある。

KONE3295.jpgPENTAX K-1, HD DFA15-30mmF2.8ED SDM WR(29mm), f8.0, 1/2500sec, ISO200, 0EV
 昨年には何度かこのレンズ一本だけで旅に出たりもした。テレ側が30mmまであるので、GR並に普通に自然な写真を撮ることもできる… と思ったのだが、やっぱりこのレンズを使っていると、必要もないのに無意識にワイド端付近を使ってしまう。あとで撮った写真を眺めていると、パースの強い写真だらけで食傷気味になってきたりするのだが、それも含めて楽しい。

 現在Kマウントではこれ以外に(超)広角域の選択肢はない。DAフィッシュアイがあるが、やはりちょっと分野が違う。F2.8の明るさも捨てがたいのだが、本当はF4クラスのもう少し小さなこの領域のズームが欲しいと思っている。もしそんなレンズがあったら、多分それこそが個人的ベストレンズになるだろう。

結局大三元には勝てない

 ということで、結局いわゆる「大三元」の3本を選んでしまった。このラインナップだったら他のマウントの方が… とか思うかも知れないが、そういうことではない。ボディがK-1であることが一番重要なことなのだから。

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 この3本以外にも捨てがたいレンズはたくさんある。DFA★50mmF1.4はすごいレンズだし、やっぱりKマウントにはFA Limitedは外せない。それにHD FA35mmF2みたいな超小型のレンズもKマウントならではだろう。

 「使用頻度と撮れ高」という過去実績で選んだらこうなってしまったが、また別の基準で選べば全く違った結果になるはずなので、それについてはまた別に考えてみたいと思う。

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