HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW
本来ならばPENTAX K-3 Mark IIIと同時に発売されないといけなかった新しいDA★レンズに関する続報が突然出てきた。と言っても、特に明確なリリース文などはなく、リコーイメージングの公式Youtubeチャンネルに1本の動画が投稿されただけだ。
Twitterに流れてきたリンクを見て「おぉぉ!」と思い開いてみる。格好いいオープニングムービーが流れて、さて本編… かと思ったらそこで終わりだった。長さはわずか24秒であることにその時点で気がついた。
何だよ!これだけかよ!と憤慨しつつ、もう一度しっかりと1フレームも見落とさないつもりでじっくり再生してみると、重要な情報がひとつだけ含まれていた。
2021年8月中に販売を開始する… と。
え?もう間もなくではないか。そうなると今月末あたりに正式発表となって予約が開始されるのかも知れない。部品調達や生産立ち上げ、物流の手配などは目処が立っているはずの時期であり、それほど不確定要素はなさそうだ。もちろんいつも通り「予定」という但し書きはついているのだが。
こうなると次なる興味は値段と実際の大きさ、重さといったところだろうか。もちろん写りも重要だし、PLMによるAF速度とかそういうことも気になる。大きさについては、すでにイメージ写真が公開されているので何となく察しはつくが、値段についてはまだ全く分からない。15万円? まさかの20万円超え?
しかし…
つい最近までは、このレンズは当然のように買うつもりでいたのだが、今はちょっと冷静になってきている。K-3 Mark IIIの実物を手にして約2ヶ月間使ってみた結果、この大口径のAPS-C用標準ズームは要るんだっけ?と、ちょっと疑問に思いはじめたのだ。いや、もうちょっと正確に言うと「これ要らないのでは…?」と考えていると言った方が当たっている。
理由は単純なことで、K-3 Mark IIIはそういう使い方しないかも… と思い始めてしまったからだ。K-3 Mark IIIはとても良いカメラだ。機能性能的にどんな被写体にも対応できるし、手触りもとても良い。APS-Cが大きさや重さ的にもベストバランスだというのも再認識した。これからしばらくはKマウントを背負って立つのもわかる。
でも…
その一方で「やっぱり自分はK-1 Mark IIの方が好きだ」ということをしみじみと実感した2ヶ月でもあった(※個人の感想)。つまり、正直に言うとそういうことなのだ。
ただ、この辺の感情についてはまだ多くの不確定要素があるから、これ以上説明や言い訳をここではしない。ただ「今から本当にAPS-Cのレンズを揃えるの?」という疑念が今はどうしても頭を離れない。
もちろん、今現在防湿庫に入っているレンズのうち、「これは買わない」と最初に宣言していたレンズはいったい何本あるのか数えてみろ、と自分で突っ込んでいる。うん、分かってる、そんなこと分かってるって!
発表まであと1ヶ月、発売まで2ヶ月、じっくり再考させて欲しい。
NIKKOR Z 28mm f/2.8 Special Edition
今週中、カメラ界隈で話題をさらっていたのは、Nikonが発表したZマウントの新機種、Z fcだ。事前に色々リークがあった製品なのだが、いざ出てみれば微妙にFM2再現度が高くて、色々な論争を巻き起こしている。個人的には必ずしも色モノとは言い切れない可能性を秘めているような気がする。
Z fc – 概要 | ミラーレスカメラ | ニコンイメージング
さて、そのZ fcの影でひっそりと同時に発表されたのが、Zマウントの完全新仕様のレンズ、NIKKOR Z 28mm f/2.8 Special Edition だ。これがとても気になってい仕方がない。
NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition) – 概要 | NIKKORレンズ | ニコンイメージング
40mmとともに開発中と発表されていた、Zマウントの撒き餌レンズと言って良いのだろうと思う。その標準仕様版が出てもいないうちから、いきなりSpecial Editionとして Z fc に合わせてAi-Sニッコール時代の外観を模して発売されると言うではないか。
こんな自己パロディ丸出しのデザインでいいのだろうか?と思いつつ、一方で心に刺さっている。
Z fcは面白いカメラと思いつつも10万円出して買おうという気にはならないのだが、このレンズは欲しい。小型軽量で寄れる28mmF2.8は実用性も抜群で、Z 5との相性もとても良いだろう。大手量販店では概ね3万5千円弱となっている。最近のレンズにしては安い。ノーマル版がいついくらで出てくるのかが気になるが、プレミアが常識的な範囲ならば、Special Editionのほうがむしろ欲しい。
ということで、実はもう某量販店に予約を入れてしまった。
なおZ fcとのキットは7月末に発売されるが、単品はなんと10月発売と相当先の話である。だから今のところの予約はとりあえずの押さえのつもりだ。今後3ヶ月以上かけてノーマル版や40mmの動向を見極めつつ、本当に買うのかじっくり考えていきたいと思う。
ところで、このレンズの構成図を見て驚いた。まるでスマホのレンズみたいではないか。前玉が小さく、後玉に行くに従って大きくなることや、途中に目で見て明らかに分かるほどのグニャッとした非球面レンズが使われていることとか。短フランジバックのコンパクトな広角レンズというのはこうなるのか… なんかちょっと寂しい気がする。