ここは千葉か?カリフォルニアか? 「千葉フォルニア」から夕陽を眺める

2021-03-13

 千葉県袖ケ浦市の東京湾沿岸部と言えば、埋め立て地に工場がずらっと並んでいるところで、観光地と言えば潮干狩り場くらいしかないというイメージがある。しかしそんな中に、なぜか「ここはカリフォルニアか?」と見間違えそうな風光明媚で「映える」場所があると言うではないか。その名も「千葉フォルニア」と呼ばれている。

 何となく写真を見たことも名前を聞いたこともあったのだが、その見事な景観からもっと房総半島の南の方なのだろうと思っていた。しかし実際には、東京湾アクアラインを千葉県側に渡ってすぐの、袖ケ浦市の海岸線にあると言うことを最近ようやく知った。

 そうであるなら、フラッと思いつきでドライブに出かけるにはちょうど良い距離ではないか。ということで、天気の良さそうなある日、夕陽でも楽しもうと午後の遅い時間になってフラッと車を走らせてきた。

袖ケ浦海浜公園の展望台Nikon Z 5, NIKKOR Z 14-30mm f/4 S(14mm), f11, 1/50sec, ISO100, 0EV
 まずは埋め立て地の端っこにある袖ケ浦海浜公園へ行ってみた。そこにはこんな立派な展望台がある。高いところは大好きなので是非上ってみたかったのだが、なんだか若者達がワイワイガヤガヤと賑やかにしていたので遠慮することにした。海の方はともかく周囲は工場地帯なのでそんなに大パノラマが見えるわけではないだろう。
 

千葉フォルニアNikon Z 5, NIKKOR Z 14-30mm f/4 S(14mm), f16, 1/60sec, ISO100, 0EV
 その袖ケ浦海浜公園へ至る海沿いの道が「千葉フォルニア」と呼ばれている海岸線沿いの道路だ。その由縁はこうして立派な椰子の木が並んでいる景観に由来する。距離にしてだいたい1.5km弱くらいに渡ってこんな景色が続いているのだ。

 実は現地に行くとガッカリスポットなのではないか?と少し疑っていたが、そんなことはなかった。フロントガラス越しにこの真っ直ぐな道路とヤシの並木が見えたときは思わず「おぉ〜!」と声を上げてしまった。
 

袖ケ浦から眺める東京湾Nikon Z 5, NIKKOR Z 14-30mm f/4 S(30mm), f16, 1/250sec, ISO100, 0EV
 ヤシの木の下あたりから海を眺めるとこんな感じだ。東京湾は遠目に見るとけっこう青くて綺麗だ。遠くの海上にかかる長い橋は東京湾アクアラインだ。

 思ったよりも早く着いてしまい、まだ日が高いのでしばし公園や車内でゴロゴロして夕陽の時間帯になるのを待った。
 

袖ケ浦から眺める東京湾と夕陽Nikon Z 5, NIKKOR Z 14-30mm f/4 S(25.5mm), f16, 1/250sec, ISO100, 0EV
 さて、陽が傾いてきて間もなく日没を迎える。そろそろ良い頃合いだろう… ということで活動を再開しよう。
 

PEUGEOT 308SWのリアNikon Z 5, NIKKOR Z 14-30mm f/4 S(24.5mm), f4.0, 1/320sec, ISO100, 0EV
 千葉フォルニアは道路沿いと言うこともあって、車の写真を撮りに来ている人が非常に多い。上手く車と海とヤシの木をフレームに収めて撮ると、とても映えるというのだ。この日もそれらしい人達が等間隔で並んでいたので、隙間を見つけて仲間入りすることにした。夕陽が車体に当たって良い感じだ。

 しかしヤシの木と反対側の陸地側は工場地帯なので鉄塔が建っており電線が張り巡らされている。Photoshopで消せば良いや… と思っていたのだが、実際やろうとしたら面倒だったのでそのままにしておく。
 

東京湾アクアラインと夕陽と富士山Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(95mm), f8.0, 1/200sec, ISO100, 0EV
 そして日没を迎えた。東京湾とアクアライン、そして富士山のシルエットがクッキリと見えてきた。もう少し季節が進むと夕陽と富士山が近づいてきていわゆる「ダイヤモンド富士」が見られる日もあるのだろう。でもこのくらいでも全然悪くない。
 

東京湾アクアラインと富士山の夕暮れNikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(200mm), f6.3, 1/100sec, ISO900, -1.0EV
 うん、ここはやはりカリフォルニアではない。この景色が見られるのは千葉県に間違いない。

 富士山はともかくカリフォルニアの海岸の夕暮れもこんな感じなのだろうか? 何度か行ったことあるのだが、ずいぶん昔のことなので思い出せない。
 

千葉フォルニアのマジックアワーとPEUGEOT 308SWNikon Z 5, NIKKOR Z 14-30mm f/4 S(19.5mm), f5.6, 1/10sec, ISO110, -1.0EV
 マジックアワーの時間帯はまた車を撮ることにした。なるほど、これは映える! 愛車写真家達が集まってくる理由がよく分かる。
 

夕暮れの東京湾アクアラインと富士山とPEUGEOT 308SWNikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(35mm), f6.3, 1/20sec, ISO1000, -1.0EV
 千葉フォルニアでフランス車を撮る… とはなかなか意味不明な響きだ。写真自体はどうだろうか? そんなに違和感はなさそうだ。というか、ここは千葉だから。

 なお順光で撮りたいなら午前中でなくてはならない。午後は逆光になるのでむしろ日没後の方が良いような気がする。
 

ブルーアワーの東京湾と富士山Nikon Z 5, NIKKOR Z 14-30mm f/4 S(14mm), f4.0, 1/8sec, ISO450, 0EV
 富士山は見通せるものの、ちょっと遠いし周辺や前景が寂しいので、夕焼け写真撮影ポイントとしてはイマイチなのかも知れない。が、フラッと訪れるにはとても良いところだ。

 ただし「千葉フォルニア」なのでやはり快晴の日限定だと思う。曇ってる日などはまったく風情がないところなのではないかと思う。
 


 京葉道から館山道を経由してきても良いし、東京湾アクアラインを渡ってきても良い。木更津金田ICからだとアウトレットを通過することになるので、道路状況はよく調べておいた方が良いだろう。平日はアウトレット混雑の心配はないが、むしろ周辺はトラックなどが多いので注意が必要だ。
 


 

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