RICOH GR IIIの電源が不調なので修理に出したらレンズと基板が新しくなった

2020-07-27

 タイトルでこの記事の内容はすべて言えてしまった気がするが、せっかく書き始めたので経緯をまとめておく。購入から約1年が経過し、我がGR3は致命的ではないもののちょっとした問題を抱えていた。

 写真が撮れないほどではなかったし、そもそもこの4〜5月のSTAY at HOME期間中は写真を撮る機会も少なかったので、しばらく放っておいたのだが、緊急事態宣言が解除されリコーイメージングスクエア東京が再開したのを見計らって、6月末になって修理を前提に症状を診てもらいに行ってきた。
 

GR3電源異常

 問題の現象とは電源まわりの不可解な挙動だ。電源ボタンを押しても起動しないことがしばしば発生しする。そういう場合は電池を入れ直したり、電池室蓋まわりをグイッと抑えたりすると復帰する場合がある。

 しかしそうやってなんとか起動したとしても、背面液晶表示には電池マークの代わりにACアダプターマークが表示されたりする。この状態でもカメラは普通に使えるが、電池残量は分からないし、そもそもとても気持ち悪い。何かがおかしいのはたしかだ。
 

GR3電池室

 電池室内の端子が曲がったり、ゴミが入ってたりするのかも?と思って覗き込んでブロアを吹いたりはしたのだが、改善はしなかった。電池は予備も含めて純正のDB-110を使っている。OLYMPUS TG-5のLI-92Bも使い回せることは分かっているが、結局そこまではしていない。

 修理受付窓口で現象再現するか不安だったが、問題なく再現させることが出来て、すぐに修理に回された。修理期間は約3週間と言われたのだが、実際には1週間ちょっとで送り返されてきた。
 

GR3レンズユニット交換後

 さっそく動作確認してみると、当然ながら問題は解消していた。どこが悪かったのかと思って修理伝票を見てみると、なんと「電池接点の清掃」と書かれている。え?たったそれだけのことだったの? となると、やっぱり何かゴミを入れてしまったとかそういうことなのだろうか? うーむ、今後は気をつけなくては。

 しかし、修理されたところはそれだけではなかった。電源問題とは別に、点検の結果画面上部の「片ボケ」が新たに確認されたらしい。え? そうだったの? 気がつかなかったけどな…。

 それに対する修理内容としては、レンズユニットがまるまる交換されているようだ。たしかにレンズまわりは傷だらけだったのがまっさら綺麗になっている。そうだったのかー、なんかちょっと得した気分だ。
 

GR3無線故障

 しかし!それでめでたしめでたしではない。リセットされてしまった設定をポチポチと戻しているときに、新たな不調を発見してしまった。というのは、Bleutoothがつながらないのだ。ペアリングモードに入れても一瞬で↑このように「失敗しました」と表示されてしまう。それ以上どうにもならない。

 いろいろやってみたのだが、結局BluetoothだけでなくWi-Fiも含めてどうも無線まわりがおかしい。電波が出てないように思える。Bluetoothのペアリングは出来ないし、Wi-FiのSSIDも見つけることが出来ず、まったく接続が出来ない。修理に出す前はそんなこと無かったのだが…。
 
 ということで、再度リコーイメージングスクエア東京に持ち込んだ。修理したときにアンテナを切ったとか、接続し忘れとかじゃないの?と。電波が出てないことはすぐに確認され、再修理を宣告された。

 度重なる不調だからと言って、そんなに怒ってはいなかったのだが、サービス窓口の方に平謝りされてむしろ恐縮してしまう。不機嫌な顔のひとつ位すれば良かっただろうか。いやいや、でもちゃんと直して欲しいだけなんですおねがいします。
 

GR3修理伝票 x2

 ということで、2回目は修理工場から直接返送ではなく、一度リコーイメージングスクエア東京に戻され、そこで再度動作チェックをした上で送られてきた。修理結果に対する再クレーム品はそうなることになっているのは過去の経験で知っているのだ。なので今度こそ完璧に直っていた。

 で、2回目の無線関係の修理内容だが、配線の不具合とか内部の設定がどうこうではなく、なんと今度はメイン基板がまるまる交換されたようだ。前回の修理中に基板を壊したと言うことだろうか? それともこれも気がついていなかっただけ? うーむ、よく分からない。
 

GR3モノクロ

 ということで、ちょっとしたマイナーな故障かと思っていたら、最終的にレンズユニットとメイン基板という大物がごっそり交換され、半分くらい新品になってしまった。ちょっと得した気分だ(前向き)。

 手にしてから1年あまり、撮影枚数も1万カットほどだし、そんなに酷使したつもりはないのだが、GRシリーズはやっぱりいろいろ繊細で華奢な面があるのかもしれない。もう少し大切に扱おうと思う(と言ってるそばから新たな傷を付けてしまった)。
 

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