予想外の展開…「これからのPENTAXカメラが大切にしていくこと」第2部を見た感想

2020-07-24

 先週7月16日木曜日に公開された「これからのPENTAXカメラが大切にしていくこと」という動画で予告されていたとおり、連休直前の7月22日水曜日夜に第2弾となる動画が公開された。今回のポイントはズバリ「NEW APS-Cフラッグシップモデル最新情報」だ。

 とにかくこの24分13秒の動画を見て欲しい。写真家の佐々木啓太さんと、商品企画担当の若代氏(リコーイメージングじゃなくてリコー所属?)の対談形式となっている。

 今回の内容は良くも悪くも予想外のことが多く整理し切れていないのだが、おもに3つのポイントがあったと思う。それぞれスクリーンショットで引用しながら感想を書いていこうと思う。

NEW APS-Cフラッグシップモデル最新情報

 もっとも注目し期待していたのがこれだ。

NEW APS-Cフラッグシップモデル最新情報_1
 動画内ではかなり完成度が高そうな実働機を佐々木さんが手にして、ファインダーを覗いたりシャッターを切ったりして試している様子とその感想、それらに対する若代氏の解説がなされていく。

 しかし、ざっくりと結論を先にを言うと、期待していたほどの新情報はほとんどなくて肩透かし気味だった、というのが正直な感想だ。

NEW APS-Cフラッグシップモデル最新情報_2
NEW APS-Cフラッグシップモデル最新情報_3
 ボディの外観に関しては既報のままだと思う。ただし今回は実際に佐々木さんが手にした試作機がちゃんと動いていることが確認できた、という点が目新しいところだろうか。

 電源を入れると今までの機種同様に「ジジッ」っと何かが動く音が聞こえたし、シャッター音は柔らかくもキレのある感じでとても期待が持てる。佐々木さんは手が大きい方だと言うが、まぁ大きさやグリップ感も何となく想像できた。

 ファインダーは倍率が高くクリアで歪みもなく、アイポイントも十分あるという話がされていたが、それは基本的に2ヶ月前の動画の繰り返しに過ぎない。佐々木さんという第三者(と言っていいのかどうか分からないが)の目でそれを確認した、というあたりが新情報だろうか。

NEW APS-Cフラッグシップモデル最新情報_カードスロット
 一つ完全な新情報があると言えば、カードスロットがSDXCのデュアルであることが判明したという点がある。動画中で佐々木さんがカードスロットを開けたのは想定外の展開… とされていたがきっとあれは台本通りの小芝居だろう。

 一見すると今まで通りに見えるが、なぜかスロット1とスロット2の位置が逆になっている。これは何を意味しているのだろうか? 願わくはどちらのスロットもUHS-IIに対応していて欲しい。片側だけUHS-IIという仕様だとかなり残念な気分になる。まさか両方ともUHS-Iだと膝から崩れ落ちる。

 もっと言うと記録メディアの仕様については、個人的にはCFexpressを期待していた。多分100人に聞いたら1対99で負ける自信はあるが、「CFexpress x1とUHS-II x2のどっちかを選べ」と言われたら自分は前者を取るだろう。そのほうが「ロマン」があるではないか。コストとか利便性とか従来機との互換性とかそういう常識的な正論はクソ食らえだ。ストレージメディアはスピードと容量こそが命だ、

 …と言うのは言い過ぎたが、記録メディアI/Fはここ数年来ペンタックス機の大きな弱点であり、市場のトレンドに対して2週遅れとなっている現状がある。たしかにニコンとキヤノン以外はまだみんなUHS-IIだ。しかし“フラッグシップ”を標榜するのであれば、追い付くだけで満足して欲しくない。特にこの部分は独自技術が不要な規格ものなのだから(ソシオネクスト次第という実情は分かるけど一ユーザーとしてはそれで納得はしない)。

NEW APS-Cフラッグシップモデル最新情報_シルバーボディ
 さて閑話休題。もう一点の完全新情報はシルバーボディが用意されているという点だ。こうして試作機もでてきたが、これはどうやらベースが昨年の100周年記念ミーティングで展示された旧タイプの試作機らしい。背後の測距点選択ジョイスティックの形状からそのことがうかがえる。

 K-3のときのように1ヶ月遅れで限定数発売するのか、KPのようにレギュラーモデル化するのか分からないが、あとから不意打ちでLimitedモデルを出すのではなく、同時発売を目指しているとのことだ。

 が、そんなシルバーモデルの試作機がまだブラックモデルと同じレベルの完動機として用意できていないという状態は、全体的に思っているよりは発売は先になること示しているのではないかと思った。

  ということで、機種名も明かされず、発売時期や値段はもちろん、気になるAFまわりや撮像センサーに関する具体的なスペック情報は今のところ何もない。電源と電池の仕様も気になるし、無線関係も今時重要な部分だが、不明なままだ。

 ただ、ひっそりと開設された↑このWEBサイトで今後少しずつリーク(とは言わないか)されていくそうだ。この際年末に間に合うかどうか?というレベルだと思って、気長に続報を待ちたい。

K-1 Mark II Silver

 はぁ? なんで? なんで今ごろこんなもの出すの? …という感想は、前にもまったく同じ気持ちになった記憶がある。4年前、K-1発表直後にでてきたK-3 II Silver Editionのときだ。

K-1 Mark II Silver
 これは一体どういうことなのか?

 欲しいときには出してくれなくて、忘れた頃に不意打ちで出してくる。しかも今は新APS-Cフラッグシップに向け予算確保含めいろいろ忙しいときに合わせてぶつけてくるなんて、なんて意地悪なのだろう。

 いまさらこれを買えというのか? オリジナルのK-1発売から4年以上が経過し、K-1 Mark IIも2年以上前の製品だ。フルサイズ後継機を望む声があるなかでこれなのか?

 と、イラついてるのは、実は「ツボに入った」からなのだ。

 ファインダーが暗いとか色付きしてるとかいろいろ言われている(自分でも言っている)K-1/K-1 IIだが、自分にとってはこれ以上のカメラはいまのところない。上でくどくど書いた新型APS-Cがどんなカメラだったとしても、所詮K-1のサブ機にしかなり得ないことに気がついた。

 Kマウントのフルサイズ機なんてあり得ない、フルサイズなら他にいけ、ペンタックスの良さはそこじゃない、そんな技術も金もあるはずがない… と言われていた中で、奇蹟のようにしてK-1が生まれてくる瞬間を体験したという記憶が大きい。本当にあの頃はワクワクしていた。

 その結果、自分はもうK-1とその後継機以外、真面目に使うことが出来ない身体にされてしまったことを思い出した。ペンタックスにはその責任を取ってもらわなくてはならない。

K-1 Mark II Silver + DFA21mm Limited
 あれから4年以上が経過し手元のK-1改はだんだんくたびれてきている。2年前に買い足したK-1 Mark IIは結局手放してしまい、アップグレードしたK-1改の方を残したという程度に、この「個体」には思い入れがあり気に入っている。今は問題なく動いているが、そろそろ何かあってもおかしくはない。

 次のフルサイズ機が出るのかどうか、出るとしたらいつになるのかは全く分からない。ただ、今年とか来年というレベルではないだろう。だとしたら、もう一度買い足しをするべきタイミングなのではないか?。

 そう考えたら、このシルバーバージョンはうってつけではないか! そう、ドンピシャすぎて腹が立つのだ。なんで今なのか? なんで今だって分かってるのか?と。

DFAスターレンズのシルバーバージョン

 もう一つ予想外の方向から飛んできた弾がこれだ。現在3本発売中のDFA★レンズのシルバー版を出すらしい。

スターレンズのシルバーモデル
 これはK-1 Mark II Silverに合わせて限定で販売されるのだろうか? その昔K-5 Limited Silverに合わせてsmc DA Limitedに限定シルバーモデルが少数販売されたことがある。HD版ではレギュラー化されているが、smc版のシルバー外装品は幻となっていて中古市場でもほとんど見かけない(実はすべてコンプリートしたことがあるのだが、その後不覚にも手放してしまった)。

 が、今回のはどうだろう? 動画では色味と質感がよく分からない。従来のLimitedレンズのシルバー塗装と同じだという解説がされていたので、動画で見るよりは実物はずっと大人しくて渋い色味、質感なのだろうか。

 いずれにしてもこれは無理だ。全部で軽く50万を超えることが容易に想像が付く。コレクションとしても無理だし、そもそも幸か不幸かすでにこれらのDFA★レンズはすべて持っているのだ。買い換えるって? いやいやいや…。

 実物を見てないからかも知れないが、とりあえず「欲しい!」センサーはまったく反応していない。シルバーボディに黒レンズは悪くないと思ってるからK-1 Mark II Silverを手に入れたとしても、レンズは今まで通りで問題ない。

 実物を見たら気持ちが変わるだろうか。いや、変わったら困るのだが。そうなったらもう新型APS-Cの優先度を下げざるを得ない。なんだったら新APS-Cは来年に延期してくれた方が良いくらいの気分だ。
 

 それが今回の動画を見終わった後の感想だ。どうしてこうなってしまったのか…?

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