ちょっとした空き時間で春の東京下町スナップ

2022-04-27

 最近は春の花ばかり撮っていたが、雑食なアマチュアとしては街角スナップ的写真なものにも憧れている。いかにもGR的なやつとか撮りたい、といつも思っていて、日常生活のなかでカメラを持っていないときでも、あたりをきょろきょろと見渡してそれっぽい絵を探していたりする。

 最近何かで見たYoutubeでスナップ写真家が言っていたが「どこでもフレームで切り取れば写真になる」(意訳)と。なるほど!だったら難しいこと考えずに目の前のものをフレームで切り取っていこう!

通学路RICOH GR3, f2.8, 1/800sec, ISO100
 初春の夕空。馬喰町付近のオフィス街だが古い町なので住んでいる人もいるし小学校もある。GRなので「里び」はないのだが、そんな雰囲気だったのでそれっぽく仕上げてみた。
 

夕暮れRICOH GR3, f2.8, 1/800sec, ISO100, 50mmクロップ
 ビルの谷間で地平線は全く見えないけど夕陽の存在感は非常に強い。
 

空き屋RICOH GR3, f4.0, 1/30sec, ISO1600
 オフィス街に面した大きな通りから1本裏路地へ入るとこんな廃屋が並んでいた。外れかかった屋号からすると飲み屋さんだったのだろうか? ちょっと怖い感じがする。
 

梅の塀Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(48mm), f8.0, 1/25sec, ISO180
 さて、ところ変わって亀戸にやってきた。古いコンクリート塀に開けられた飾穴は梅の形をしている。つまり亀戸天神のマークだ。かわいい。

 以下すべてモノクロで仕上げてしまった。逃げ……の気持ちがないとは言わないが反省はしていない。
 

床屋Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(26mm), f8.0, 1/40sec, ISO100
 亀戸天神の北側の下町感はかなり本格的だ。一度通り過ぎたものの、昭和レトロな床屋さんが気になって、店頭を一枚撮っておこうと引き返してシャッターを切ったら、たまたま自転車のおっちゃんがフレームに被った。

 町スナップに自転車はつきもので、いかにもスナップ的に狙ったような写真になったが、本当に偶然のことなのでポストビューを見ておもわず笑ってしまった。
 

神社Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(24mm), f8.0, 1/320sec, ISO100
 亀戸の北端(つまりは江東区の北端)にある天祖神社。神社はどこでもだいたいそうだが社殿は深い森に囲まれている。この社殿は関東大震災直後に建てられた日本初の鉄筋コンクリート造りの神社で、造営からすでに90年以上が経過している。東京大空襲でも焼失しなかったそうで、橋以外に戦前から残っている建築物はこの一帯にはほとんどないのでとても珍しい。
 

東京スカイツリーと民家Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(30mm), f8.0, 1/320sec, ISO100
 ここまで来ると東京スカイツリーは目の鼻の先だ。押上や業平界隈含め亀戸も超下町が広がっているので、東京スカイツリーやソラマチのキラキラ度とのギャップがとてもフォトジェニックだ。
 

夜道PENTAX K-1 II SE, HD DFA24-70mmF2.8ED SDM WR(45mm), f2.8, 1/20sec, ISO3200
 さてすっかり薄暗くなってきた。夜道で大きなカメラを持ってると不審者として通報されたり職務質問されたりしてしまうかもしれないので(経験あり)気をつけて帰ることにしよう。
 




 

関連記事