韓国ソウルへの2泊3日の旅で夜の江南を散歩してきた

2022-09-19

 先週末に韓国のソウルに行ってきた。残念ながら仕事理由による渡航なので自由に観光できる時間はほとんどなかった。そもそも日程も2泊3日とかなり短かったのだが、それでも食事の時間などはホテルの周辺を少し散策することができた。

機窓から富士山RICOH GR3, f4.0 1/1250, ISO100
 久しぶりの国際線。羽田から金浦行きのフライトはわずか2時間だ。福岡より少し遠くて那覇より少し近い。そして新幹線で大阪に行くよりも早い。

 もちろん時間の選択肢が少ないし、前後の手続きにかかる時間が違いすぎるので本気で「大阪より近い」とはならないのだが、それにしても時差もないし、思っているよりもずっとソウルは近いと感じたのは事実だ。
 

ソウルの古いビルApple iPhone 13 Pro Max(広角カメラ 26mm相当), f1.5, 1/125sec, ISO32
 訪れた場所はソウルの中心部、いわゆる江南と呼ばれるエリアで基本オフィス街だ。しかし近代的なビルが建ち並ぶ中にあって、その足下には小さな路地が入り組み雑居ビルが建ち並んでいる。そこはどこかで見たような気がするというか、全く見知らぬ異国の風景ではないように思えてくる。
 

韓国風チキン調理中 韓国風チキン ニンニクたっぷり

 初日の夜は鶏料理を食べに行った。典型的な韓国料理というわけではないが、江南には鶏料理のお店ばかりが固まってる一角がある。そこで唐辛子やらニンニクやらで韓国風に味付けされたチキンを食べることができる。これが超うまい!
 

電動スクターRICOH GR3, f4.0 1/40, ISO800
 街路では電動キックボードをたくさん見かけた。それが意外なくらいカジュアルに歩道に停めてあるのだ。それは違法でもないし、盗難や悪戯を心配するわけでもなく、そんなに特別な光景ではないらしい。さらにはセグウェイ的なやつが車道を時速40km/hくらいで爆走している姿も見た。
 

シンノンヒョンRICOH GR3, f4.0 1/40, ISO4000
 金浦空港から江南までは地下鉄を利用した。旅行者が多いエリアだからか日本語表記もそこそこ見かける。地下鉄の車内アナウンスも日本語が一瞬流れるものの、駅名の発音がネイティブのままなので結局聞き取れないことに変わりはない。駅名はカタカナ表記と合わせて音を聞いてはじめて認識可能となる。ハングルが読めると良いのだが(勉強しろ)
 

チラシRICOH GR3, f4.0 1/40, ISO3200
 地面に落ちている怪しげなチラシ。裏路地も少し歩いてみたのだが、江南はビジネス街なためか変な客引きみたいなのには全く出会わなかった。少なくともこのエリアの治安は東京と同程度に悪くなさそうだ。
 

路面にプロジェクターRICOH GR3, f4.0 1/40, ISO2000
 プロジェクターで路面に何かを映すというシステムがたくさんあった。広告なのか公共のものなのかよく分からない。いちいち見入ってしまうのはだいたい旅行者だろう。少なくとも写真を撮ってるのは確実にそうだ。
 

江南の街角RICOH GR3, f4.0 1/40, ISO2500
 今回の旅には一応RICOH GR3を持っていった。見知らぬ土地の風景を半ば「記録」の意味を込めて撮るなら、やはりGR3xではなくてGR3の方が便利だろうと。その判断は正しかったと思うが、結局のところGR3を使うチャンス(時間)はほんの少ししかなかった。

 現地の同僚はGR3を見ても「何そのカメラ?RICOHなんてカメラメーカーは聞いたことないな」と言っていた。ニコンとキヤノン、ソニーは知っているようだ。なおペンタックスも「?」という感じだった。n=1だしこれを持ってかの国でのカメラに関する知名度を云々するつもりはない。カメラに興味のない人なら日本でも他の国でも同じことになるだろうから。
 

ジャージャー麺 ジャージャー麺 混ぜた後

 2日目のお昼に食べたジャージャー麺。プレーンの麺と黒いソースが別盛りで出てくる(写真左)ので、それを良く混ぜ合わせて(写真右)から食べる。ねっとり食感で、味噌風味のどちらかと言うと甘めのジャージャー麺とソースに対し、付け合わせで出てきたスープは韓国料理らしい激辛で、その食べ合わせは絶妙でとても美味しかった。

 なおジャージャー麺は我々日本人には概ね韓国料理として認識されてる場合が多いと思うが、韓国人的にはそもそもは中華料理だと思ってるらしい。発祥はともかく、各地でローカライズされていくのは料理の常なのだろう。
 

卵のフワフワ茶碗蒸し コリアンバーベキュー

コリアンバーベキューApple iPhone 13 Pro Max(広角カメラ 26mm相当), f1.5, 1/40sec, ISO400
 2日目の夜はコリアンバーベキューに連れて行ってもらった。炭火で豪快にニンニクとともに焼く。いわゆるカルビで部位的にはバラ肉と思われる。そして韓国式の茶碗蒸しも出てきた。これが熱々フワフワで美味い。お肉とも良く合う。
 

江南の雑踏Apple iPhone 13 Pro Max(望遠カメラ 77mm相当), f2.8, 1/60sec, ISO800
 韓国を訪れたのはこれが実は2回目で、前回は21年ほど前のことになる。そのときもそれほど長期間の旅ではなかったが、ソウルだけではなく少し地方に足を伸ばした記憶がある。

 しかし何しろ写真も何も残っていなくて非常に断片的な記憶しかない。どこで何を食べたかなんて全く思い出せない。今回は写真があるからそう簡単に忘れることはないはずだ。
 

30Apple iPhone 13 Pro Max(広角カメラ 26mm相当), f1.5, 1/60sec, ISO320
 写真がどうこうよりも、ソウルはこんなに近いのだから、コロナ禍が完全に過去のものになれば、それこそ思いつきで「ちょっとソウルまで行ってこようか……」みたいなことが可能な時代がまた戻ってくるかも知れない。
 

金浦空港Apple iPhone 13 Pro Max(広角カメラ 26mm相当), f1.5, 1/2800sec, ISO50
 なお韓国への入国制限は今月から緩和されており、48時間前のPCR検査陰性証明は不要となっている。ワクチン接種歴も問われないし、観光の場合はビザの取得も不要となっている。ただし入国後24時間以内のPCR検査義務だけは残っている。仁川空港はもちろん、最近になって金浦空港にも出入国者のためのPCR検査場ができたので、到着後すぐ検査を受けることが可能だ。

 逆に日本に戻る場合の水際対策も緩和されていて、ワクチン接種を3回受けていればPCR検査の陰性証明は不要となった。ワクチン接種証明とは何が必要なのか?については色々な情報があるが、少なくとも日本政府公式の「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」があれば大丈夫なはずだ。しかし今回は念のため自治体発行の印刷したもの(コンビニのコピー機で発行できる)も入手して持っていった。

 なお接種証明アプリの利用も、紙の証明書をコンビニで発行するにもマイナンバーカードが必須となる。あのカードが出来の悪いただの官製ポイントカードではなくて、行政手続きの簡略化や迅速化に役に立つこともある、ということを実感した初めての出来事だった。

 なお帰国時は海外の空港でチェックインする際に日本入国に必要な書類が揃っていることを確認されるのだが、そこで空港や航空会社によっては正確な最新情報が行き渡っていなくて、本来有効ななずの書類が無効と見なされる場合がある(特にPCR検査の陰性証明で多かったらしい)という話をいくつかネットで見かけた。今回は日本との往来が多い韓国だし、そもそも利用したエアラインが日本航空だったのでその辺の心配はなかったのだが。

 そして肝心の日本到着後の入国審査と検疫については、MySOSアプリなるもので必要書類の事前登録と確認が済んでいれば、実際に証明書の類いを取り出すこともなくスマホの青画面を提示するだけでスムーズに通過できる。

 日本にしろ韓国にしろ、出入国に際する検疫手続きについてはなんだか釈然としないことも多いのだが、何しろ状況は日々変わっているので、仕組みや運用上の混乱はある程度仕方がない。

 ただ残念ながらこれらの作業や手続きが実際に「検疫」として機能しているとは思えない、というのが偽らざる感想だ。
 

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