若洲海浜公園から羽田空港にアプローチする飛行機を撮ってみる

2023-08-12

 若洲海浜公園は時々ボーッとするために出かけていくお気に入りの公園だ。荒川河口を挟んで対岸にある葛西臨海公園はとても有名でいつも混んでいるが、こちらは交通の便が非常に悪いこともあってか、知る人ぞ知るという感じで混んでいることは少ない。風力発電機が一基だけあって、バーベキュー場があって、釣り人が多い。そして東京ゲートブリッジがある。

東京ゲートブリッジと羽田へアプローチするJALのB787Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(130mm), f4.8, 1/2000, ISO140
 羽田空港の滑走路が南風運用されているとき、B滑走路RWY22へ向かってアプローチしていく飛行機が東京ゲートブリッジ上空で左に旋回していく。機体までの距離は近くもなく遠くもなく微妙なのだが、東京湾岸の地上の風景となんとか絡めて飛行機を撮ることが出来るんじゃないか?と以前から思っていた。

 しかしいつもボーとするために訪れているので、重たい望遠レンズを持ってくることがなく、ここからちゃんと飛行機を撮ったことがなかった。そこで今回はNikon Z 8にZ100-400mm f/4.5-5.6 VR Sをつけて、飛行機を撮ることを目的に若洲海浜公園にやってきた。

 夏の行楽シーズンに入りかけているので、もしかしたら混んでいるかも?と思ったら、駐車場からしてガラガラだった。連日35℃超えの猛暑日が続いているとあれば、迂闊に外でボーッとすることも出来ない。
 

航路標識と人工岩場と飛行機
Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(100mm), f11, 1/250, ISO64

 飛行機は南東の方角からやってきて、若洲海浜公園の南側を掠めて行く。これはワイド端100mm付近で撮っているが、大きさ的にはこんな感じだ。マニアなら航空会社はもちろん機種も完全に判別できる。
 

イカのオブジェと飛行機Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(185mm), f5.0, 1/2000, ISO140
 イカのオブジェとJALのA350-900。
 

東京ゲートブリッジと飛行機Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm), f5.6, 1/2000, ISO140
東京ゲートブリッジと飛行機Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm), f5.6, 1/2000, ISO160
 いろいろ位置やタイミングを変えて、東京ゲートブリッジとの絡みを狙って撮ってみた。

 ずっと前から撮ってみようという期待ばかり膨らんでいたが、実際やってみると「まぁこんなもんか……」という感想だ。
 

東京ゲートブリッジのトラスとJALのA350-900Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(220mm), f5.0, 1/2000, ISO100
 ということで、今回はロケハンだったと思うことにしよう。時間を選ぶともっと良い感じに撮れそうな気がする。あるいは橋の上からならまたかなり景色が違うかもしれないと思ったのだが、何しろ暑くてそこまでは行く気力も体力もなかった。また季候が良くなったときの宿題としよう。

 秋口になると夕日もゲートブリッジ方面の良い位置に来るのだが、その時間帯は新ルートに切り替わってしまうのでここを通らないという問題がある。夕方6時以降になるとまだこちらのルートに戻るが、そうなると明るさ的に8月上旬の今くらいの時期が日の入り時刻的にギリギリかもしれない。
 

夏空と飛行機Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(310mm), f8.0, 1/2000, ISO180
 さて、せっかくなので東京ゲートブリッジを渡って中央防波堤にも立ち寄ってみた。ここもB滑走路RWY22へ向けて左旋回する航路の真下で、若洲よりも羽田に近いので高度も低く、さらに飛行機は大きく見える。
 

R2-D2 JetNikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm), f5.6, 1/2000, ISO200
 ANAのR2-D2特別塗装B787-9。若洲から橋を渡っただけだが400mmで機首しかおさまらないくらいに近くて大迫力となる。この先すぐ城南島海浜公園なわけで、さもありなん。

 ちなみに、このB787-9(JA873A)だが、新造機の時点でこの塗装が施されていて、もう8年近くが経過しているのでちょっと汚れてきているようだ。もともと2020年にはこの特別塗装は終了する予定だったようだが、コロナ禍などで延長されているっぽい。BB-8カラーのB777-300ERは退役してしまったが、国内線向けにC3POカラーの真っ黄色なB777-200ERもまだ残っている。

 しかし、いずれにしてもどちらもそろそろ終わりが近いのではないかと勝手に想像している。見るのも撮るのも(乗るのも)早めにしておいた方が良いだろう。
 

コンテナの隙間からJALのB777-300ERNikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(380mm), f5.6, 1/250, ISO200
コンテナの上にJALのB777-300ERNikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(100mm), f4.5, 1/2000, ISO160
 機体のどアップはまた別の機会に撮ることとして、今回は何か地上の風景を絡めることがテーマと勝手に設定している。中央防波堤らしい地上の風景と言えばコンテナとガントリークレーンだ。何も考えずにやってきたのだが、周囲を見回してみると良い感じに道路脇すぐの場所にコンテナが高く積み上げられていたので、それを撮ってみることにした。

 うーん、難しい。よくわからん。とりあえず両方フレームに入ったというだけな感じだ。これもまたロケハンだと思って今後考えてみようと思う。
 

D滑走路にアプローチする飛行機と308前ボケNikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(360mm), f5.6, 1/2000, ISO180
 遙か沖合のD滑走路も海側から着陸に使われている。その様子もよく見えるのだが写真を撮るとなると遠い。そして空気の揺らぎでメラメラだ。

 とりあえず証拠写真だけ押さえておいた感じだ。手前にボケている車は我が愛車のPEUGEOT 308SWだ。車と飛行機を一緒に写すのは一般的になかなか難易度が高いが、この周辺なら何とかなるかもしれない、とは思っているが具体的なアイディアはない。
 


 若洲海浜公園への公共交通手段は都営バスのみだ。東陽町駅か新木場駅から出ている。あるいはタクシーもアリかも。車やバイクがあればアクセスに問題はない。駐車場は有料で普通車は¥500となっている。だいたいいつでも入れるが、季候の良い季節の良く晴れた休日などは満車になることがある。
 
 中央防波堤(令和島)への公共交通機関は一応都営バスが運行されているらしい。が、若洲よりも遙かに不便で基本的には車かバイクは必須だ。まだ開発途上でコンテナ埠頭くらいしかなく、東京23区内にあってこの地の果て感を味わうにはとても良い場所でお勧めだ。
 

夏の雲と飛行機Nikon Z 8, NIKKOR Z40mm f/2, f11, 1/250, ISO64
 それにしても飛行機を撮ってると乗りたいなー、と思えてくる。どこか旅に出たい欲が高まってきた。しかし混んでいるのは嫌いなのでお盆の間はどこにも出かける予定はない(台風も来ているし)。飛行機に乗ってどこかへ旅に出るのはもう少し先にしようと思う。
 


 

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