4月末から5月初頭の連休と言えば各地の藤棚の見事な写真がSNSに流れてくる季節だ。桜が散ったのはついこの前のことなのに……と、なかなか気持ち(と体力)が追い付いていなくて、今年は藤はパスしようかと諦めかけていたのだが、4月最終の日曜日、とても良く晴れてそれほど暑くもなさそうだったので、重い腰を上げて近所の藤の名所に出かけてきた。
ということで、やってきたのはもちろん亀戸天神。藤まつりが絶賛開催中だった。東京スカイツリーをバックにしたお決まりのショットをもちろん撮りまくる。青空がとてもいい感じだ。
風が吹き抜けていて意外に気持ちが良い。写真は撮りにくいが長く伸びた藤がサラサラと揺れていて風情がある。
時期的には満開を過ぎ、だいぶ散り始めているところだった。持ちこたえている花も色が少し抜けているようにも見える。そして残念なことに香りがほとんどしなかった。
それにしても狭い亀戸天神の境内には多くの人が押し寄せて大変な賑わいだった。こんなに混んでいる状態は始めて見たような気がする。ここ数年のコロナ禍で忘れてしまっていただけかもしれないが。
亀戸天神といえば江戸時代から浮世絵に描かれるなど、歴史ある藤の名所なのだが、ここ15年くらいは樹勢がかなり落ちて先行きが心配だった。しかし今年の感じだと少し復活しつつあるようにも思える。どうか気のせいではなくそうであって欲しい。
太宰府天満宮をコンパクトに再現したかのような亀戸天神の境内には、人工の池が広がり、藤の他にもツツジが咲いている。緑がとても眩しい。
その池の隅には散った藤の花で花筏が出来ていた。
その中を鯉が泳ぎ亀が甲羅干しをし、ゴイサギや鴨などが佇んでいる。自然ではないが人工過ぎるわけでもない、東京の片隅ならではの生態系があるようだ。
短時間だったが藤見の散歩をそれなりに楽しむことが出来た。心と体を慣らすためにも、やはり季節ものはしっかり楽しんでおきたい。面倒くさがらず出かけてきて良かった。また来年!
先週末と今週は伊豆箱根方面をドライブしてみましたが、桜の気配は既に無く。
しかし、良い新緑のシーズンとなりました。
道路から見える野山にも野生の藤が確認できるのですが、名所の方は軒並み人や車が多くて入庫できなかったりします。
Zfcで撮りながらZ5IIを買おうか悩む今日この頃・・・